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落とし物?私が落とし物って・・・・・・なに?
この人に拾われるような場所に何かを落とした覚えなんてないけど?

でも言われるがままに西門さんの後をついて行った。
なんて素直な足・・・2メートルぐらい前に彼の背中があって、それを見ながら歩いた。


どうやらこのホテルの地下駐車場みたい・・・って事はこの人の車でマンションまで送ってくれるのかな?じゃあその車の中は2人きり・・・そこでさっきの気持ちを伝えたら良いんだろうか。
そう思ったけど頭の中は急展開のこの状況にまだ追い付いてない。

どんな言葉でどうやって言えばいいのかも判らない・・・28にしてホントに情けない私だ。


西門さんが無言で向かった駐車場には周りの車よりも遥かにゴージャスな1台が停まってた。
まさかこれに乗れと言うのか・・・・・・ちょっとビビったけど間違いなく彼の車だった。
西門さんは当たり前のように運転席に座り、車の前で躊躇ってる私に指で助手席を指しニヤリと笑う・・・その笑顔が綺麗すぎて怖かった。


「お邪魔します・・・」
「そんな事言いながら乗るのはお前ぐらいだ」

「そ、そうなの?だって・・・」
「そこは誰の指定席でもねぇから安心しろ。ってか、この車に乗った女は牧野が初めてだから」

「ひゃっ!そうなの?ヤバくない?」
「なんで?」

「いや、深い意味はないけど・・・」


バイクなら「女は乗せない」って大昔聞いた事がある・・・でも車なら誰かが乗ってそうじゃない?


カチャリとシートベルトを締めたら西門さんが車を発進させた。
この人の運転そのものが初めて・・・ハンドルを握る手にドキドキする。左ハンドルだから私から見えるのは右手・・・その薬指に光る指輪に目がいった。相変わらずお洒落だなぁ・・・って。
もう少し上をギリギリの横目で見たら彼の横顔・・・憎たらしいほど鼻が高い。


「明日、仕事か?」
「え?ううん、休み・・・」

「そうか。じゃあいいな」
「なにが?」

「自分ちに帰らなくてもいいなってこと」
「あぁ、まぁそうだ・・・・・・・・・・・・・・・はっ?!


走行中だけどバン!!と窓側に寄ったら「何してんだ?」って凄く呆れた目で見られた。
自分ちに帰らなかったらって・・・何処に行くの?!

まさかの・・・○○○とか言わないよね?!

前方を見ても何処を走ってるのかさっぱり・・・でもこの先に○○○なんてあったっけ?いや、全然詳しくないけどさ!
この人とそんな所に入れる訳が無い!そして入ったら最後、無事に出られる保証はない!


「・・・お前、何考えてんだ?」
「ななな、なんでもっ!!何も考えてないっ!」

「言っとくけどラブホとか入らねぇから」
「あっ、そうなの?!」

「やっぱりそんな事考えてたのか・・・」
ああああーっ!そうじゃない!そうじゃなくてっ!」

「心配すんな、俺のマンションだ」
「あっ、なーーんだ、西門さんのマンションかぁ・・・・・・・・・・・・えっ?!!

「もう着いた」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



そう言って入っていった地下駐車場・・・ここもホテル並みに綺麗な駐車場で、外車らしい音を響かせて奥に進み、他よりも広めのスペースに停めた。
私は何が起きたのかキョトン・・・ここが西門さんのマンション?
あの時代劇みたいなお屋敷とは別にこんなマンション持ってたの?!


「いつまで呆けてんだ?降りろ」
「・・・・・・は、はいっ!」


・・・どうして命令形?
そしてどうして私は素直に聞いてんの?
ここでも私の数歩前を行く彼の背中を見ながら、爆発寸前の心臓を押さえ込んでた。

地下にあるエレベータに乗ったら、そこは上層階専用で、彼は45階を押した・・・・・・って、どんだけ高いの?!!


今も私は西門さんから遠くに離れて(やっぱり2メートルぐらいだけど)、そこで鞄を胸に抱きかかえていた。それを今日は横じゃなくて真正面から見て妖しく笑った・・・。


「相変わらずだな、お前」
「・・・だって!そんな怖い目で見るからっ!」

「怖くねぇだろ?笑ってるじゃん」
「その笑い方が怖いのよ!な、何考えてるんだか・・・」

「考える事なんて1つしかねぇだろ?」
「・・・・・・・・・・・・(それが1番怖いんだって!)」


流石に45階になるとすぐって訳にはいかなくて、心臓の音がこの人に聞かれるんじゃないかと思った。
もしもここで近寄られたら・・・そう思うけど西門さんは私を見つめたまま動かない。「蛇に睨まれた蛙」状態・・・でも、このまま食べられてもいいかも、なんて馬鹿な事も考えたりして。

背中にも脇にも手の平にも汗をかく・・・どうしてそんなに綺麗な目で見るのよ。
目が逸らせないじゃない、唇が異常に乾いちゃうじゃない、足が震えるじゃない・・・もう、どうしていいのか判らない!


その時にエレベーターが止まって45階のランプが消え、西門さんがやっと動いて私の腰を抱き、そのフロアに降りた。


とっても綺麗なエレベーターホール・・・この階には2世帯だけみたいで、西門さんは降りて右側の通路に向かった。
人工の庭まであるし、ちゃんとエントランスにセキュリティー万全の門まで・・・やっと住めるようになった自分のプチマンションの数百倍豪華な部屋に引き摺られるようにして入った。



「・・・あ、あのさ、ここまで来て聞くのも変だけど、どうしてあそこに居たの?偶然?」
「んな訳ねぇだろ。あいつがお前に誘われてTホテルに行くって言ったからだ」

「えっ?それは違うのよ!違うって言うか・・・あの、ちょっと色々あって・・・でも、誘ってないの!」
「あぁ、判ってるって。お前がわざわざ金掛けてまで都内のホテルに男を誘う訳ねぇからな」

「えっ?!そんな事で判断したの?」

「違うか?」
「・・・・・・違わないけど」


「だから気にするな。ここは俺の部屋だ。一晩だろうが一生だろうが住んでも金は掛からねぇ」

「・・・・・・一生?」


真顔でその言葉を出す?
その後で西門さんがコートのポケットから出したのは・・・・・・クチャクチャの紙?


「これ、サンキュ!初めて読んだわ、こんなの」

「は?・・・・・・・・・あっ!!」



10年前の手紙ーーーーっ!!
どうして本人が持ってんのーーっ?!






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2020/02/28 (Fri) 14:57 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

パール様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

爆笑っ!!車=それ?!
ヤバいっ!完全に事故る!しかも思いっきりって(笑)なんか痛そうだけど!

ビビるの書くの、うまい?(笑)
いや~~~、少しでも褒めていただけるところがあって嬉しいわ♡
うん、自信持ってこれからもビビらせよう♡


そうそう、今回は類君も総ちゃんもコメディなのよ、実は。
だからね、明日も・・・お預け(笑)💦

あっはは!ごめんねぇ~~~~~~~!!

2020/02/28 (Fri) 23:19 | EDIT | REPLY |   

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