Sister Complex (11)

類のバースディパーティーはその後何事もなかったかのように終わった。
あの3人も気がついたらもういない・・・私は謝ることも出来なかった。

そしてやはりお父様、お母様に呼ばれてしまった・・・。
類は私の側にずっとついててくれたけど、それさえも両親は気に入らなかったみたい。


「一体どういうつもりなの?つくし・・・司君とあんな所で言い争うなんて!道明寺家から何も言ってこなかったから
いいようなものの、社交界デビューがとんでもないスキャンダルになってしまうところだったわよ?」

「ごめんなさい・・・反省してます」

お母様には随分怒られてしまった。
でも、悪いのは向こうなのよ?類のことを悪く言ったんだから・・・お母様は知らないのよ。
あの道明寺って人が何を言ったのかを・・・自分の息子が悪く言われたのよ?お母様だって聞いてたら怒るわよ!

何となく反省したふりをしたけど内心は全然!・・・今ではあの時に引っぱたいたことも後悔なんてしてなかった。
類のために謝っておこうかと思っただけ・・・それだけだった。
でも、お父様は類にもキツく注意をした。

「類!お前がついていながらどういう事だ!司君はお前の幼馴染みだろう?何故止められなかったんだ?
つくしは慣れていないとはいえ、相手はあの司君だ・・・上手く纏められなかったのか?」

「申し訳ありません、俺が力不足で・・・」

類がお父様に頭を下げたから慌ててその間に入った!

「お父様!類は悪くはないわ!類は謝るようなことなんて何もないでしょう?怒るのなら私を・・・」
「つくし!いい加減に類を呼び捨てにするのは止めなさい!・・・類は兄なのだから・・・」


「はい・・・ごめんなさい・・・」

今更お兄様なんて・・・そんな呼び方は出来ない。
特別な人だから、どうしても兄妹であることを認める呼び方が出来なかった・・・。


夜になって類の部屋を軽くノックした。すぐに扉は開かれて・・・目の前の類は優しく笑ってくれた。
本当は部屋に入ったら怒られるんだけどこっそり加代さんの眼を盗んで入っていく。
別にそれを類も怒らなかったから・・・。

いつものように類はベッドに寝ていて、私はその横に座る・・・私たちの定位置だった。


「類のことを今更お兄様って呼べないよ・・・どうしようかな。類は私がお兄様って言ったら気持ち悪いでしょ?」

「そうだね・・・気持ち悪いかも!今までどおりでいいよ。二人の時にはね・・・こうやってるのもバレたらすごく
怒られるよ?どうすんの?急に加代が来たら・・・」

「類のベッドの中に隠れるわよ!そのくらい隠してくれるでしょ?小さい時みたいにこのお布団の中に
入っちゃうのよ!」

そう言ったら類が一瞬、その茶色の瞳を大きくさせた・・・あれ?変なこと言ったかしら?

「もう・・・そんな事出来ないと思うよ。だってつくしはもう17なんだから・・・俺が隠すことなんて出来ないでしょ?
いつまでも子供じゃないんだからさ・・・ホントにびっくりすること言うよね」

「類・・・私のことが嫌いになったの?」

そう言ったらまた同じように驚いてる・・・どうしたんだろう。今日の類。
まるで私を遠ざけているの?類までが私から離れようとするの?・・・そう思ってたら類の手が伸びてきた。
そして私を抱き締めてくれた。とても優しく・・・とても軽くなんだけど抱き締めてくれた。


「嫌いなわけないじゃん。でも・・・出来ないことだってあるよ。それだけ大人になったって事だよ」


********


4月になって私は高校3年生なのに編入して英徳に通う事になった。
編入試験には問題なく合格して、今日から類が付き添ってくれて一緒に登校する。

お父様もお母様も昨日からフランスに仕事のために行ってしまったから伸び伸びと出来た。

「ねぇ、類!この制服どう?似合ってる?おかしくない?」

「制服なんて似合ってどうするのさ。着られたらそれでいいんじゃないの?そんなもの・・・」

「何言ってるのよ!何を着ても似合うかどうかは大問題よっ!・・・そう言えば類は制服着たことないよね?」

「持ってないもん」

うそっ!仮にも高校生だったときには制服ぐらい持ってないとダメなんじゃないの?
確かに一度も見たことはなかった・・・だから英徳って私服なんだと思ってたのよね!
髪の毛を整えながら私が類とそんな話しをしていたら、笑いながら加代さんが会話に加わった。

「持っていらっしゃいましたけど、一度もお袖を通されたことはないですね。そういえば・・・式典はすべて欠席
でしたものね・・・類様は」

「そうなのっ?入学式も、卒業式も?全部欠席なの?」

「そうかもね。・・・今日もお喋りが多くない?また遅れるって騒ぐくらいなら話してないで支度しな!」


そうだった・・・またいつもと同じ。
類は大学生だから時間は適当なんだけど、私の為に一緒に登校してくれるんだから怒らせないようにしなきゃ!
私が朝食を食べている途中で、もう類は車の方に向かった。

車の中でも類はあまり話さなかったから気になって聞いてみた。

「ねぇ・・・類。どうしたの?今日はあんまり話さないんだね。・・・具合でも悪いの?」

「違うよ。つくしが心配なだけだよ」

「私のことが心配?・・・なんで?」

「英徳のことを何にも知らないからさ・・・はぁ・・・頭が痛い」

類はそれ以上車では話してくれなくなった。


学校に着いたら、車は専用の駐車場に入っていった。
ここは特別に用意された家の駐車場が確保されていて当然花沢もその場所を持っていた。
前の学校は近くの駅まで送ってもらっていただけだから、校内にまで車で来てそこに駐車場職員がいるなんて・・・

「やっぱり・・・噂どおりなのね!英徳ってすごい家の子が行くってみんな言ってたもん!」
「ぷっ!つくしもその一人だけどね・・・この特別スペースはこの学校でも数人しか持ってないんだから」

車が止まったら職員がドアを開けてくれる・・・類が先に降りて私に手を差しだしてくれた。

「さぁ、降りて・・・3年の教室まで送っていくから」

「え?いいよ!・・・類がついてきてくれなくても私、場所はわかるわよ?」

「いいから!早くしなよ」


まるで他の人から守るように類は私の横をぴったりとくっついて歩くの。
それを見た女子生徒からは悲鳴が上がった。そりゃそうかもしれない・・・。
だって類は私の腰を抱いてるし、その瞳はずっと私の方を見てるんだから。
ただ、男子生徒が通り過ぎるときは何故か類の手に力が入ってて私は一歩類に近寄る事に・・・。

「あのさ・・・類、歩きにくいんだけど。もうちょっと離れられないの?」
「うん。これ以上離れたら困るから・・・そうじゃないとつくしを守れないでしょ?」

一体何から守ってくれてるんだろう・・・よくわかんないけど類は教室までこの調子で歩いた。
女子生徒の黄色い声が大きくなっていく。
そして何も知らない生徒達の眼は当然私を睨み付けた。


類ってこんなに人気があるの?
私は真横にいる類を見上げながら・・・だんだん気分が悪くなった。

yjimage69EX8FN6.jpg
関連記事

4 Comments

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017/06/22 (Thu) 01:06 | EDIT | REPLY |   

plumeria  

Re: タイトルなし

さとぴょん様、おはようございます❤6

禁断の愛‼素敵だわ❗
たいして書いてないくせに、とんでもない設定にしたワタシ!みなさん、引いてるかもしれませんね!あはは!

道明寺が沢山でるんで、自分では結構大変です❗
いまだにキャラがつかめない…。

展開が読めないでしょ?
気長におつきあいくださいね!きっといい場面になる日が来ますから❗(笑)😁

今日も沢山ありがとうございました🎵

2017/06/22 (Thu) 07:01 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017/06/22 (Thu) 09:52 | EDIT | REPLY |   

plumeria  

Re: タイトルなし

わんこ様、こんにちは‼

読めないでしょ?
きっと読んでくださる方も「どうする気?」って思われてますよね🎵( *´艸`)

いつの日か幸せになるんですよ、多分。
形はどうであれ。

司君、難しい❗(笑)😁
もっとよく原作読んでおけば良かった❗いや、持ってるけど読み込む暇はないんですよね~❗

手が出せない類君をしばらく楽しんでくださいね!

いつも、ありがとうございます❤

2017/06/22 (Thu) 11:37 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment