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態とらしくつくしにベタベタする2人を鬱陶しく見ながら飯を食って、それが終わったら酒の時間。
リビングに移動してあきらと類が向こうでの仕事の話をしてる間、つくしはキッチンで後片付けとつまみの準備をしていた。
そんな話ならここでしなくても良いだろうに・・・って俺が睨んでも気にもしない。

・・・邪魔することが目的で帰って来たとか言わねぇよな?


そもそも帰国の連絡の時もメッセージでひと言だった。

『あきらと帰国するから牧野に迎え頼む』

その後、何度メッセージを送っても全部既読無視・・・そしてその無視は現在進行形だ。あきらは苦笑い程度だけど、類に至ってはダイニングテーブルで俺の前だったのに、1度も目を合わせなかった。
露骨に横向きに座るってどういう嫌がらせだ?こいつ・・・


「おい・・・お前等、どうして俺達の事を知ったんだ?」

「・・・・・・・・・」
「あぁ、それは類から・・・」

「類、いい加減に子供みたいな事すんな!なんで俺とつくしが同棲してるの知ったんだよ!誰にも話してねぇし、西門だって孝三郎のことで手一杯だから俺の事は放置してるのに」

「・・・指輪・・・」

「指輪?って・・・婚約指輪か?」


ガシャン!!と何かを割った音がして、つくしが「ごめ~ん!」と顔を出した。指輪って言葉に反応したな?と思ったが、ここで偽物の婚約指輪の話は出来ない。
勿論類が言ったのも俺が作った「億」の指輪のことだろうから、「それがどうした?」って聞くと・・・


「総二郎が指輪頼んだジュエリーショップ、フランスにも支店があるんだ。
そこの店長が母さんのアクセサリーを届けに花沢に来た時、わざわざ俺の所にもやってきて言ったんだ・・・。

『東京の西門様がダイヤの指輪をお作りになりましたの。お目出度いことですわよね~!で、類様はまだかしら?』

ってさ。ムカつくよね・・・ついでに何か文字でも入れたのかって聞いたら確かめてくれてさ・・・」

「そこまで聞いたのか!」

「S to T stay with me ・・・よくこんなの刻めたよね?4年前に牧野泣かせたくせに」


・・・あの店、今度行って怒鳴ってやる💢
個人情報ダダ漏れじゃねぇか!!
類が脅したんだろうけど。

つくしですらその文字を見落としてるかもしれないのに、どうして幼馴染みが知る事になるんだっ!

事の経緯を話した後の類の冷たい目・・・その場所だけすげぇ寒い気がして鳥肌が立った。あきらは腹押さえながら声殺して笑ってるし、こいつも前もって知らせればいいものを💢!
しかし「T」だけでつくしと決めつける辺り、俺の気持ちがモロバレな事にも妙に腹が立ったけど。



「まさかそれを言う為に日本に戻って来たとか言わないよな?」

「・・・当たり前じゃん。そんなに暇じゃ無いし」
「城山物産の会長が亡くなったから告別式に参列するんだ。まぁこれでも後継者だからさ、日頃付き合いなくても告別式に行けばそれなりの面々に会うだろ?これも仕事って訳だ」

「はぁ、ご苦労な事だな。その告別式って明日じゃねぇの?こんな所で酒飲んでる場合じゃ・・・」

「・・・・・・都合により明後日」
「会長夫人がアメリカ人だから向こうの親戚が集まるのに時間が掛かるってんで明後日」

「どっちにしても・・・」
「お待たせ~♡おつまみ出来たよ~~~!」


そんなに明るく持って来なくてもいいのに・・・ってつくしを睨んだけどこっちも効果無し。
それに今まで俺に背中を向けていた類がもう正面向いてる・・・なんて変わり身の早いヤツ!!


つくしが入ったら途端に始まる楽しい会話。
今まで黙ってたヤツが凄い勢いで口を動かしてる。フランスの話やら食いもんの話やら、終いには動物の話やらであきらも俺も口を挟めない。
もしかしたら態とこのタイミングで話してねぇか?と思えるほど俺の前でつくしを独り占めしてやがった。


「はい、これお土産」
「うわっ!何これ」

「これはオランジェット。シロップ漬けのオレンジにチョコをコーティングしたヤツね」
「ありがと~~♥」


普通、土産ってのは1番に渡さねぇか?何故今なんだ・・・類


「最近さ、パリでおにぎりバーが人気なんだよ?それ見たら牧野のこと思い出しちゃって。でも海苔を食べ物とは思わなくて、包み紙と間違えてはがしちゃうんだよね。だから俺に食べ方聞いてくる奴も居てさ~」
「おにぎりが人気なの?作ってあげようか?」

「うん♥明日の朝ご飯ね」
「OK!」


誰が泊まる前提で話してんだよっ!すぐ追い出すからな💢!


「フランスだと生後8週間未満の子犬・子猫は親から引き離せないから買えないんだ。しかも殆どがブリーダーから買うからペットショップで買う人は少ないんだよ」
「そうなの?日本と違うのね~」

「動物大好きなフランス人だけど犬より猫の方が飼われてるよ。野良猫なんてあんまり居なくてさ、みんな家で飼われてるんだ。それに殆どの店がペット同伴出来るんだよ」
「へぇ~、行ってみたいなぁ」

「じゃあ一緒に帰る?」
「はっ?!」
「類、言い方を間違えるな。正しくは『行く』だ。でも今回は『行かせない』から引き下がれ!」


猫みたいな顔して何言ってるんだか!
あきらはここでも笑いが止まらねぇし、俺はもう何杯目の酒だか判らない・・・類もソコソコ飲んでるけどつくしの前だからって平気な顔してやがる。
つまみが減ったらつくしがキッチンに行き、その時だけ急に死んだように黙る・・・いい根性してんな、類💢!



「そろそろお風呂にする?バスタオル準備してるからいつでも入れるよ?着替えは総二郎のでいいよね?」

「えっ?!ホントに風呂まで入んのかよ!俺は飯だけのつもりで・・・」
「まぁまぁ、そう言うなって!じゃあ俺、シャワーして来るわ」

「あきら!!」
「美作さん、場所判る~?こっちだよ~」


つくしがあきらを案内してバスルームに行ってしまった。
残ったのは俺と類・・・奥の方ではキャアキャア楽しそうな声が聞こえてるけど、リビングはツンドラ地帯のようだ。
別に悪い事してる訳でもないのにどうして俺がこんなに幼馴染みに気を遣わなくちゃいけないのか・・・って首を傾げていたら、ボソッと何か呟かれた。


「・・・・・・・・・けど」
「は?なんだって?聞こえるように言えよ」

「牧野の下着、もう少し薄い色の方が良いと思うんだけど?!」



**



類もシャワーを終え、2人共が俺のシャツと短パン・・・マジムカつく光景にイラッとする。
ここで最後のつまみとワインが出されて、それが済んだらつくしが「お風呂に入ってくるね~」なんて言い残してバスルームに消えて行った。

それを目で追っていたらあきらがクスッと笑った。


「・・・なんだよ」
「総二郎、正直に言えよ。お前達・・・ベッドルーム別けてるだろ?」

「・・・なんで?」
「お前のベッドに牧野の匂いがしないから」

「犬か、お前は!」
「判るんだよな~、女が使ってないベッドって」


途端にニコッと笑ってワインを飲んだ類・・・

やっぱりこいつらを追い出せば良かったっ💢!!





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Comments 4

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2020/04/02 (Thu) 12:12 | EDIT | REPLY |   
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2020/04/02 (Thu) 18:59 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

生粋娘様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

えっ!あのお方・・・えーと💦えーと💦出てこないかも(笑)
あのお方を出す時は勇気が要るんです。ほんっっっっとうに下手くそだから💦

あはは!億の指輪💦
私達は結婚指輪を作りましたが新婚旅行で付けたっきり、それから2人とも付けていません(笑)
旦那は仕事柄(溶接とかするんで)付けられなくて、それならって事で私も外しちゃった!

今じゃもう入らなかったりして(笑)

2020/04/02 (Thu) 22:50 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

パール様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

あっ?!類君の小さい声の方が良い?じゃあ変えとくね(笑)
今更だけど💦ちょっと迷ったのよね~、類君だからね~。

うんうん、ご指摘ありがとう♡


ふふふ、見破られてる♡
って事は、もうアレしかないよねっ!(さてなんでしょう?)
ヘタレ総ちゃんをお楽しみに♡

2020/04/02 (Thu) 22:55 | EDIT | REPLY |   

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