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大勢での朝食なんて久しぶり・・・だけど4人全部のメニューが違ってて大変だった!

総二郎には珈琲とバゲットサンド、美作さんには紅茶とキャベツとハムのチーズオムレツ&トースト。
花沢類には具沢山味噌汁とおにぎり、私はホットサンドと野菜ジュース・・・誰も人に合わせようとしない我儘な連中だ。
それを作るのにキッチンでドタバタして、流石に総二郎が珈琲を淹れてくれた。
・・・てか、それ自分のだけどね。


「はーい!出来たよ~!自分の取りに来てね~!」

そう言うと大きな幼稚園児みたいな3人がやってきて、自分の朝ご飯が乗ってるトレイを持って行った。
そして4人で「いただきます」・・・どうしてこんなに暗いんだろう?

美作さんは何かを我慢してるみたいに引き攣ってるし、花沢類のご機嫌斜めはさっきからずっと続いてる。
総二郎はいつもと変わらないけど、何処かソワソワしてる。


「みんな、どうかしたの?ねぇ、美作さん」
「別に・・・何でもないよ。俺は低血圧なだけ」

「花沢類、どうして怒ってるの?もしかしておにぎりに具が入ってないから怒ってるの?」
「米が入ってるじゃん」
「それ、具じゃないし」

「総二郎、今日の朝ご飯、美味しくない?」
「いや、いつもと同じだが珈琲は美味い」
「それ、自分で淹れてるから」


よく判んない人達・・・どうして花沢類は総二郎を睨んでるのかしら?


それから暫くして2人はマンションを出ていった。
花沢類は「薄めで宜しく」・・・何が薄めなの?味噌汁?塩加減?・・・・・・それとも?
美作さんは「牧野、たまには頑張れ!」・・・たまにはってなに?いつも頑張ってるけど?!

総二郎は「暫く来るな!」って怒鳴っていたけど、美作さんがエレベーターに乗る時に急に真面目な顔をした。


「あの件、何かあったら連絡しろ。調べ物なら協力してやるから」

「・・・・・・あの件?なぁに、美作さん」
「あぁ、判った。もしもの時は頼むわ」

「あぁ、今のはこっちの話だ。牧野は気にすんな」
「バイバイ、牧野。また来るね」


・・・なんだろ?はっ・・・!!

もしや総二郎が過去の女と揉め事・・・


「そんなんじゃねぇよ」
「え?違うの?ってか、私、何も言ってないよね?」

「表情見てたら判るって。俺も仕事に行くぞ」
「あっ、はーい!」




*************************




あきら達からの情報は確かに気になっていた。
まさか本当にあの齋藤家が西門所有の美術品を手に入れようとしてるんだろうか・・・しかも京都支部まで絡んでるのか。

念の為、宗家の蔵の警備状況を確認しておこうと、茶道教室の前に本邸に立ち寄った。


「総二郎様、これが警備内容ですけど」
「悪いな、西村さん」

そう言って事務長が出してくれた書類を見ると、俺の記憶通り最新の防犯設備だった。

遠隔監視システム・・・ネットを使って瞬時に携帯やパソコンに動画情報を配信することが可能なシステムもつけてるし、蔵の内外の監視カメラも数十台。
そいつは暗闇でも撮影可能だし、照射距離最大50mの赤外線スーパーLED搭載によりこれまで見えなかった部分まで追うことが出来る。
侵入警戒センサーに熱線センサーも増設されてるし、侵入者に強力な閃光を当てて異常事態の発生を知らせるフラッシュライトも新たにつけてる。 
ガラス破壊センサ ーに熱感知器。通気用の窓硝子には破壊防止フィルムを貼り、鍵は電子錠だが操作のたびに暗証番号の数字配列が変わるランダムテンキー採用。

・・・問題ねぇか?ってか、最強じゃね?


「総二郎様、何か気になりますか?まだ不十分ですか?」
「いや、大丈夫だろう。最近この辺りで盗難が多いって聞いたからさ」

「ははっ!それでしたら西門は大丈夫でしょう!まず外からの侵入は難しいですからね~」
「だよな~!」


・・・って笑ってるけど、既に入り込んでたら危ねぇっての!
あの詩織がこの屋敷に来た早々、そんな行動に出るとも思えねぇけどな・・・。


来たついでに新しい自分の茶室を見ようと西の棟に向かっていたら、次期家元用の茶室で考三郎が何処かのおっさん達に茶を点てているのが見えた。
この季節で障子も開け放ってるからだが、遠目でも客がイマイチ和んでないのが判る。
どうしてそんな苦い顔で座ってるんだ?って思ったが俺には関係ない・・・と、言いながら気になったから態と考三郎の姿が見える廊下に移動した。


・・・成る程、亭主である考三郎がガチガチなんだ?
肩も上がり気味だし背中も硬い。表情なんて見えないけど必死な顔してるんだろう・・・だから客の方が緊張するんだ。
薄茶点前だろうからもっと気楽にやれば良いものを・・・と、弟の姿を見て溜息だ。

張り詰めた空気がこの気温で更にアップしてやがる。
招かれた方が気の毒だな・・・と呟きながらその場を去った。


今度は庭園を挟んで反対側の廊下を歩く詩織を見掛けた。
後ろには若い使用人を従えて、既にこの家の女主人気取り・・・この女にも穏やかな空気は微塵も無い。そのうち振り向いて使用人に何かを聞いていたが、次に足を向けたのは北の棟だった。

北の棟・・・その奥に蔵が並んでるが、棟そのものは主に使用人が仕事のために使う部屋がある場所だった。
住込みの使用人の部屋や母屋で使う品物を保管してある部屋、リネン類もここに保管されているし年中行事に使う道具類なんかも・・・。

詩織が何故そんな北の棟に?


「まさかな・・・・・・使用人連れだし問題ねぇか?」


行ったところで西門の最新設備を若い使用人が知ってる訳がない。
バカみたいにあちこち設置してある防犯カメラを見れば諦めるだろう・・・と、自分の茶室に向かった。


そこで道具類を確認し、少しでも雰囲気を出そうと庭師に頼んで縁側から見える庭の手入れと植え替えを指示。すぐには無理でも、近い将来つくしをここで稽古する時にはそれなりに風情ある庭にしようと考えた。


「総二郎様、モミジもございますが植えますか?今年の色付きは期待出来ませんが」
「あぁ、若木でいいから植えといてくれ。それと花菖蒲や紫陽花があるといいな」

「紫陽花は土により色が判りますが宜しいですか?」
「あぁ、問題ない。梅の木はあるんだな・・・やっぱり桜が欲しいよな」

「・・・でも総二郎様、ずっとこのお茶室を使われるのですか?」


庭師でさえそんな事を言う、それには流石に苦笑いだった。


「何処で点てようが構わねぇよ。この茶室に万が一客が来た時に楽しんでくれることだけを考えるさ」
「畏まりました。では私が気合い入れてお造りしますね。幸い若い職人が入って来ましたんでね、そいつの勉強にもなりますし」

「若い職人?庭師なのか?」
「えぇ。野田という京都出身の樹木医補なんですが、日本庭園に興味があるからって自分から雇って欲しいと申し出てきましてね。実務経験を積んで樹木医になりたいんだそうですよ」

「ちゃんと面接したんだろうな?」
「はい。西村さんが面接してお家元の許可もいただいてますよ」



樹木医補ね・・・京都って場所が気にならなくもないが。





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2020/04/06 (Mon) 13:29 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

パール様、こんにちは。

コメントありがとうございます。


お話しだから許せるけど、実際4人が違うもの頼んだら腹が立つよね(笑)
みんな違ってみんな良い、とはならないと思う・・・私なら無視する!
しかも類君だけ何故か「和風」♡←1番我儘とも言う。


あはは!向日葵の塩おにぎり💦
類君ファンを怒らせたあの番外編ラストですかっ?!懐かしいなぁ~~~♡

そして北の蔵(笑)
名探偵総ちゃんが出て来た私の帰る場所💦詩織と紫が親戚だったら面白いか?!

このお話はシリアスじゃないので、ややこしい設定はございません(笑)
野田の正体は・・・バレバレってか?💦

いやいや、もしかしたら「ウラ」があるかも・・・?

2020/04/06 (Mon) 19:07 | EDIT | REPLY |   

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