Sister Complex (14)

大学のカフェで類のお友達にまた出会った。
随分と派手な人たち・・・沢山の取り巻きがくっついてきている。

類はこの人達のことを面倒くさそうに見ていて、私をこの中に入れたくないようだった。
もちろん入りたくもなかったけど・・・。
そして女子学生がまたヒソヒソと話している・・・どうせ私が類と似ていないからその話題なんだろうけど。

そんな人たちに類が怒鳴った!

「余計な詮索はしないでもらえる?つくしの事はうちで考えがあって今まで公表しなかっただけだよ!
その理由なんてお前達に説明なんて必要ないよね?なんの関係もないんだから・・・!煩いんだよ!」

正直びっくりした・・・今まで一度もこんな類の言葉遣いを聞いたことがなかったから。
思わず食べかけていたサラダのお皿を持ったまま私まで固まってしまった・・・。

どうしてそこまで類は怒ったのかしら・・・冷静で優しい部分しか知らない私はこんな類は新鮮だった。
でも・・・私の為に怒ってくれたんだよね?顔には出せないけど嬉しかった。

そんな事があったから美作さんと西門さんは私をこのカフェの奥にある特別な席に連れて行った。


そこにいたのは道明寺・・・。


「よっ!司、もうここにいたのか?つくしちゃん連れてきたぜ?」

えらく軽い口調で西門さんは私が来たことを告げたけど、道明寺は一言も言葉を出さないどころか
指一本動かさなかった。ただ・・・ジッと私の方を見ていた。

美作さんが気を利かせてくれて類の隣に座らせてもらったけど、その一番離れた所からの視線が気になる・・・。
だから、類の陰に隠れるようにしていた。

西門さんと美作さんは色んな楽しい話しをしてくれたから、ついそっちと意気投合して話し始めたけど
本当は横から見える道明寺の事が気になっていた。

「つくしちゃん、この学校すごいだろ?もう何人かに申し込まれたんじゃないのか?」
「なんでわかるんですか?・・・もしかして私が花沢の子だから?」

「そうだね。後は・・・類を紹介してくれって何人に言われた?もしかしてクラス全員じゃないの?」
「それも当たりです・・・すごかったですよ?類の妹だってわかった途端・・・うんざりです」

「残念だけどそれが毎日繰り返されるんだよ!類がつくしちゃんを入れたがらなかったのもわかるよ!
ここは静かに勉強できる所じゃないからね!諦めた方がいいよ?」

「下手に友だちも作らないことを薦めるよ。俺たちもこの4人以外は付き合わないって決めてるしな」

二人は想像できるのか大笑いして私の話を聞いてくれた。
類は何も言わずに私の横にいてくれて、時々身を乗り出していく私を捕まえては元に戻した。
でも・・・そうしていても奥から来る視線を感じてしまう。


そして自分でもわかる・・・時々私も見ている・・・あの人のことを。

そんな私を類はすぐに気がついたんだと思う。私の腕を引っ張って自分の方に引き寄せた。

「どうした?・・・つくし。何か気になるならもう教室に送ろうか?」
「ううん・・・別にまだいいよ。お昼休み・・・まだ時間あるよね」

そう言いながら見ているのは道明寺だった。
どうしたんだろう・・・類以外でこんなにドキドキした事なんてないんだけど・・・。


急に西門さんが道明寺に声をかけた。

「司!そんなにつくしちゃんを見つめてると彼女が困ってんだろ?どうしたんだよ!」

「あぁ?・・・別に。なんもねぇけど、やっぱりこうしてみると似てねぇなって思っただけだ」


また・・・!あれだけ言わないでって言ったのに!

「あのさ!この前も言ったけどその話はしないでくれる?私だって気にしてんのよ!類みたいに
なりたかったんだから・・・少しは気を遣いなさいよ!」

「・・・別にいいんじゃねぇか?似てないからって卑屈にならなくても・・・それで人間の価値が下がる
分けでもねぇだろ?気にする方がどうかしてんだよ」

「よく言うわよ!パーティーの時だってその話から類をバカにしたくせに!もう忘れたの?最低な男ね!」

どうしてだろう!・・・この人と話すと凄くイライラしてしまう・・・言いたくない事まで言ってしまう!
私が興奮して怒鳴っているのに道明寺は薄笑いを浮かべていた。

「そんなにお前を怒らせるような事を言ったか?・・・覚えてねぇな」

「たった何日か前の事も覚えられないの?よくそんなので大企業の跡取りだなんて言えるわね!」
「何だと・・・?もう一回言ってみろ!誰に向かって口きいてんだ!」

いきなり道明寺は席を立ち上がって私の方に向かってきた!
うそっ・・・!もの凄い怖い顔して・・・殴ってくるんじゃないでしょうねっ・・・そのぐらい勢いがあった!
私は思わず頭を抱えて座り込んだ!



「あれ・・・?」

いままで凄い勢いで向かってくる道明寺がすぐそこにいたと思ったのに・・・私の前に立っている人がいる・・・。
顔を上げて道明寺が向かってきてた方へ眼を向けたら・・・類が私の前に立ちはだかっていた。


「司・・・その辺にしといてよ。つくしはまだ子供なんだから。そっちが手をあげてどうすんのさ」

「どけっ!この俺をバカにしやがったんだ!・・・許せるか!例えお前の妹でも容赦しねぇぞ!」

「それが道明寺の後継者の態度なの?・・・つくしの言うことも当たってると思うけど?」

「類・・・お前までこの俺をコケにする気か・・・!」

「もう少し大人になりなよ!・・・つくしにも反省させるから」

類はポケットに手を入れたまま・・・ただ道明寺と私の間に立っていた。
私は立ち上がって類の背中を掴んだ・・・その背中越しに道明寺を睨んでみたけどすぐに類にも叱られた。

「つくしも・・・学校で何かあったら家の方に連絡が行くよ?加代ならいいけど父さんだったらどうすんの?
おとなしく引くことも覚えないとね。いつもぶつかってたらいくら俺でも守るのに限界があるけど?」

「・・・・・・ごめんなさい。類」


西門さんと美作さんはこの一部始終を楽しそうに見ていた。
2人ともソファーに座ったまま優雅にコーヒー飲んで・・・。


「つくしちゃんはお兄ちゃんには弱いんだな!謝るの、すごく早かったもんな!」

「類の怒り方ぐらいじゃ、うちの妹たちは全然効かないけどな!俺はもうちょっと厳しいぞ。
余計なお世話かもしれないが女の子だから淑やかな方がモテるぞ?つくしちゃん」


私は昔から類に怒られることが一番嫌だった。
だって・・・口きいてくれなくなるし、一緒にいてくれなくなるから。

だから、今でも類が怒るとすぐに謝ってしまう・・・離れたくないから。

でも・・・さっきの類の後ろ姿は頼もしくてドキドキした。
それは間違いなく私の一番好きな人だから・・・いつもよりすごくドキドキしたの・・・。

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花より男子

2 Comments

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2017/06/25 (Sun) 01:06 | EDIT | REPLY |   

plumeria  

Re: しすこん

もも様、おはようございます。

いつもありがとうございます。
総二郎が大好物・・・いいですね!我が家は総二郎のキャラ崩壊中ですが大丈夫ですか?(*^▽^*)
コメディかと思えばシリアス通り越してサスペンスですから・・・ごめんなさいね。

で、このお話、もも様のお考えで大丈夫です!当たってます。
類は完璧なLOVE状態ですが、つくしちゃんはまだ知らないのでお兄ちゃんに恋をしたと思っている状態。
つくしちゃんは類以外の男性をあまり知らないので類以外が見えてないんですね。
そこに道明寺が出てきた状態です。

いけない恋をしている罪悪感というより純粋に類に恋をしていて、兄妹だから叶わないけどこのまま類だけを
見ていくんだ!って感じにしております。
そして、これから変化する予定・・・。

恐ろしいことに私にも兄がおりますので当然ながらこのような感情は理解出来ません。
自分に置き換えたら鳥肌立ちます!(゚Д゚)
でも・・・実際に小栗君がお兄ちゃんで家に居たらねぇ・・・そりゃ恋もするかもしれないけど。
類君とつくしちゃんだから書けること・・・妄想バンザイ!

面倒な設定でしょ?
ごめんなさいね!ちょっと変わった方向にしようかと思ったらとんでもない方向まで
ぶっ飛んじゃったみたいで・・・。

まだ先が長いようなので(他人事)「いつか幸せになってね!」って感じでお付き合い下さいませ!

色々とお気遣いいただきましてありがとうございます!
今はまだこのままで・・・そのうちマイペース更新になるとは思いますがよろしくお願いいたします!

2017/06/25 (Sun) 08:44 | EDIT | REPLY |   

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