続・茶と華と (5)

ホテルでのパーティーになったら私の憧れの類さんとあきらさんが二人揃って現われてくれた。
まるでそこはホテルの仕様とも重なって・・・どこかの国の白亜のお城にいるみたい・・・。
二人の後ろにはバラの花しか見えないかも・・・。

だっていつも畳と障子と襖の世界にいるんですもの!
もう慣れたけど総二郎さんはいつもお線香の香りがするし・・・そう言ったら怒られるんだけど。
もちろん嫌いじゃないけど生けるお花もチョコンとしたもので。

なにもかもがザ・日本!だから。


「つくし・・・お前、こいつらと話しとくのか?俺は向こうの客に挨拶してくるから・・・一緒に行くか?」
「ううん!ここで待ってる!」

「・・・即答だな!まぁ、いいけど・・・いいか?絶対に一人になるなよ?もう一人来るから!・・・いいなっ!」

「はいはい!わかってますって!」

総二郎さんは何度もこっちを振り向きながら奥にいるお客様の所へ行った。
そして・・・私にはこのお二人が残った!!


総二郎さんのお友達の類さんとあきらさん・・・ホントになんて素敵なんだろう。
いや、もちろん総二郎さんが一番なんだけど、この2人は何て言うのかしら・・・やっぱり王子様?
そんなところがいいのよね~!・・・総二郎さんは殿様の俺様だから。

「はい、つくしちゃん、これは飲みやすいよ」

「ありがとうございます・・・ホントに優しいんですね!類さん」

類さんがシャンパンを渡してくれる。
その柔らかい髪の毛・・・触ってみたくなるのよね。総二郎さんはド直毛だから!
そしてやっぱりその薄茶の瞳・・・見てても飽きないわ!なんて美しいのかしら・・・。

「つくしちゃん、少し止まって・・・髪が少し乱れてる。直してあげるから座って?」

「あら、すみません・・・あきらさんって器用なのね!」

そう言ってあきらさんが髪を直してくれる・・・この人も本当に気の利く人なのね・・・。
物静かで大人だし。すぐに怒鳴ってくる総二郎さんとは違うわ・・・!
どうしよう・・・この2人といるとドキドキしすぎて顔が熱くなるわ!もしかして熱が出てないかしら?


「どうしたの?赤い顔して・・・熱いの?それとも、照れてるの?」

類さんがクスって笑う・・・そんなふうに笑われたらどう返していいのかわかんないわ!

「あ、いえ・・・やっぱりまだこういう場所には慣れないので、それだけなんです。総二郎さんはあんまりこんな場所に
連れて行ってくれないから・・・」

「あぁ・・・意外だけど総二郎ってヤキモチ焼くんだよな。つくしちゃんを他の男に見せたくないんだよ。
俺だったら見せびらかしたいけどね」


ヤキモチ・・・ですって?
ただ単に私を連れて行くと、世間知らずだから面倒くさいと思ってるだけじゃない?
いつもそう言ってるもの・・・それに、いつもどこかから私のことを見張ってるし。

今だって、ほら・・・あんなに遠くからでも私のことを睨んでるわ!
確かに旦那様を置いてこんな美形に囲まれてるのもどうかとは思うんだけど。


「あれ・・・どこかに行くの?つくしちゃん。総二郎に言わないとまた怒られるよ?」

「え?・・・すぐに戻りますから。ちょっとここが熱いから・・・」

総二郎さんがヤキモチ焼くなんて言われたから、何となく2人から離れようかと思っただけなんだけどね。
それに人混みに少し疲れたから会場の外で休もうと思った。

「はぁ・・・ホントに疲れた!朝からだから、もうクタクタだわ・・・」

そんな独り言を言いながら下を向いて歩いてたら急に出てきた人にぶつかってしまった!

「きゃあっ!ご・・・ごめんなさいっ!」

そこは廊下の曲がり角・・・私も悪かったけど相手の人もすごい早さで歩いてきたから避けられなかった。
頭をその人にぶつけてたから慌てて頭を押さえてたけど、その人からはなんの言葉もなかった。

「あ・・・あの、危ないですよ?そんなに速く歩いてたら・・・お年寄りだっているんだから・・・」

そう言って顔を上げたら、見たことがない人が立っていた。でもすごく強いオーラを持った人で
まるでどこかの彫刻から出てきたような美形・・・でも髪の毛がクリンクリンなんだけど・・・。


「・・・なんだと?お前だって前を見てなかっただろうが!・・・どけ!邪魔だ!」

「なんですって?!女性に向かって失礼じゃない?例えぶつかったって女性の方が弱いのよ?
躓いて怪我でもしたらどうすんのよっ!」

すごく格好いい人だと思ったのに、なんて乱暴な人なのかしら!それにその言葉遣い・・・がっかりだわ!
・・・私はこういう人には何故か負けたくないのよ・・・自分勝手というか我儘というか!

「女だからって弱いとは限らねーだろうがっ!しかも、女だと言うことを利用すんな!
俺はそういうヤツは大っ嫌いなんだよっ!」

「はぁ?弱いに決まってんでしょう?!男なら女性には優しくするべきじゃないの?あなたってどう見ても
どこかのお坊ちゃんみたいだけど、そういう教育受けてないわけ?」

この人もそうだけど、私も頭にきて廊下のど真ん中で言い争いになってしまった・・・!


「・・・マジでムカつく女だな!お前、誰に向かって口聞いてるのかわかってんのか?」

「知るわけないじゃないの!名乗りもしない男の事なんてわからないわよ!まずは謝ったらどうなのよ!
あなたが急ぎすぎてぶつかったんでしょう!」

「ボケッとしてたのはお前の方だろうが!このクソ女っ!!」

「クソ女ですって?!今日は私の結婚披露パーティーなのに、なんであんたみたいな男からそんな事
言われなきゃなんないのよっ!最悪だわ!」

クソ女・・・人生始まってから一度もそんな言われ方されたことないわ・・・!
だいたいこの人は誰なのよっ!まさか、西門のパーティーに来た人じゃないわよね?



「今・・・何て言った?」

は?・・・その人の顔を見たら、眉間に皺を寄せて顎に手を当てて・・・すごい顔で私を覗き込んだ。
そして私の後ろからは総二郎さんの声が聞こえた。


「騒がしいと思ったら・・・やっぱりお前か!司・・・」

司?司って・・・さっき言われた、あの司?
絶対に一人では会うなって言われた人に・・・一人で会った上に喧嘩したって事?

「お前・・・わざと俺の言うことと反対のことしてるだろう!つくし!」
「そ・・・そんな事あるわけないでしょう?気のせいよ!・・・偶然じゃない?」

振り向いたら・・・確かに危険人物的要素満載の男が私を睨んでいた。

sadou9.jpg

花より男子

4 Comments

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2017/06/25 (Sun) 12:58 | EDIT | REPLY |   

plumeria  

Re: こんにちは

えみりん様、こんにちは‼

そうですよね!
私は出来ないけど和服、和食、和室なんて一度してみたいですよ。つくしちゃん同様正座も出来ないかも。
でも、和風なものが大好き❤

免許更新、私もでした。
私は会社の健康診断の後に行ったんですが、バリウムのんでガン検診もした後だったから化粧もとれて悲惨な免許証になりましたよ。

五年間人前には出せません。
五年後はもっと出せないかも‼

今日もありがとうございました🎵

2017/06/25 (Sun) 13:51 | EDIT | REPLY |   

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2017/06/29 (Thu) 15:43 | EDIT | REPLY |   

plumeria  

Re: タイトルなし

さとぴょん様!今晩は!(4)

サンダルウッド・・・実は私もつけてます。
総二郎の香り~!意外とホントに落ち着きますよ?

確かに会社で「誰かお線香持ってる?」って言われました。
黙っといたけど。

司君・・・この後も登場しますので!今回の司君は可愛い設定です。これでも・・・。
お楽しみに~!

2017/06/29 (Thu) 22:16 | EDIT | REPLY |   

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