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「総二郎・・・なんか会場の外で司の声がするんだけど。あの怒鳴り声ってヤバくない?
それにさ、さっきつくしが会場の外に出て行ったんだよね・・・」

「類・・・連絡係はありがたいが呼び捨ては止めろって言っただろう?」

俺が会場の奥で後援会の爺さんと話していたときに類がそっと耳打ちしてきた。
こいつ・・・面白がって俺の前でわざと呼び捨てにしやがったな?
そしてやっと来たかと思ったらもう外で衝突したのか?・・・あの2人は・・・。

俺は爺さんに一言断りを入れて会場を出た。


会場の外の廊下で何人か人集りが出来ている・・・その中を覗いたらやっぱりだ。
つくしと司の睨み合い・・・一番心配していたことがどうしてこうも予想どおり起きてしまうんだ?
何が心配だったかって・・・世間知らず、正義感丸出しの天然つくしと誰かれ構わず攻撃する司がぶつかったら
とんでもない大喧嘩になりそうだったから。

箱入り娘と万年ガキ大将の喧嘩だ・・・誰にも止められねぇよ、そんなの!

類とあきらも苦笑いだけして遠くから見てる。


「騒がしいと思ったらやっぱりお前か・・・司!」

「なんなんだ!総二郎!てめぇが嫁をもらったって聞いたからわざわざ来てやったのに、この女なのか?!
お前の嫁ってのは!・・・ふざけてんじゃねーぞっ!

いきなりの上から発言・・・誰が来てくれって頼んだよ!お前が自分で来るって言ったんだろうが!

「ふざけてねぇよ!こいつは牧野流宗家の娘だよ。こう見えて華道の名門だ。そこの師範やってんだよ!
お前が今まで外国だったから会わせなかっただけで類もあきらも会ってるよ。
しかし・・・お前も相変わらずだな!こんな所に来てまで大声で怒鳴ってんじゃねぇよ!」

司は俺らから見たら今までと変わんない王様ぶりだけど、つくしにしてみたら我慢できないタイプだろう。

司と俺の会話を聞いてキョトンとしているつくしの横に行って肩を抱いてやった。
まだ興奮しているのか顔が真っ赤になってる。

「お前も少しは落ち着けよ。せっかくそんな格好してるのに台無しだろ?」

そう言うと俺を見上げるようにその大きな眼を向けてくる・・・すげぇ可愛いんだけど!
・・・って今はそれどころじゃなかった。俺はつくしの肩に手を置いたまま司の事を紹介した。


「つくし、こいつがさっき言った道明寺司だ。あの道明寺HDの副社長やってる俺の幼馴染み。
あんまり噛みついてると後が怖いから止めとけよ?」

そう声をかけたけどまだ司を睨み付けている。
そんな眼で司を睨むこと自体すげーことだけどこれ以上事が大きくなると面倒だ。
ここはつくしの大好物の王子様でも呼んで機嫌を直そうとしたが・・・

「どこの誰でも関係ないでしょう?偉そうにしてるけどなんでもかんでも自分の思い通りになると思ったら
大間違いだって事は覚えておいてよね!」


・・・出た!この態度!この捨て台詞!
俺と初めて会ったときと同じパターン・・・こうなったら絶対に引かない。
顔合わせにしちゃ大失敗だ!だけどこれ以上同じ場所にいたら余計に燃え上がるに違いない!

「つくし・・・お前は会場に戻れ。今日の主役は俺たちなんだから2人が揃って会場を留守にするのは
よくないからな。・・・機嫌直して中に入ろうぜ」

つくしの腰に手を回して会場の方へと向きを変えさせた。そして類とあきらには眼で合図した。
2人はため息をつきながら司の両端に立って宥めようとしている。

「司、ちょっと頭を冷やそうぜ?あの子は総二郎の嫁さんだ。お前が喧嘩ふっかけてどうすんだよ!」
「あきら!あの女はこの俺様にむかって頭下げろって言ったんだぞ!これが黙っておけるか!」

「司がまた俺様な態度をとったんでしょ?いくつになっても子供なんだから・・・いい加減にしときなよ?
総二郎の披露宴、ブチ壊すつもりなの?」

「何言ってんだ!大体この俺よりも先に結婚するとはいい根性じゃねーか!総二郎!
しかし・・・もらった嫁がそんな女じゃあ西門も終わったな!!」


その一言で今度は俺の足が止まった。
つくしを抱いていた左手を外して、司の方へ向きを変えた。
俺が急に向きを変えたから、つくしの方がびっくりして立ち止まる・・・類もあきらもキョトン状態。


「おい・・・司、今なんて言った?俺の耳には西門が終わったって聞こえたけど気のせいか?
この俺の嫁がつくしだから・・・だから西門が終わるっていう意味か?」

「あぁ?なんだ、総二郎!この俺に文句でも言うつもりか?!お前が自分の嫁をしっかり躾けててねぇから
言ったんだよ!そんな嫁じゃあ、この先なんの役にも立たねぇだろうが!」

俺の事はどうでもいいが、つくしのことを言われるのは我慢できねぇな。
司にとっちゃどうでもいい女かもしれねぇが、この俺にとっちゃマジで惚れた女だからな!

「なんの役にも立たねぇだと?冗談じゃねーぞ!確かにこいつはそこら辺の女とはちょっと違うかもしれねぇが
裏表のない筋の通った女なんだよっ!お前に馬鹿にされる覚えはねぇ!!とっとと帰れっ!!」

「てめぇ・・・呼びつけた上に帰れだと?・・・上等じゃねぇか!西門に攻撃してやる!・・・覚悟しやがれっ!」
「やれるもんならやってみろ!すぐに世界の果てにでも消えてしまえ!クソ馬鹿野郎!」

「お前との縁はここまでだっ!後援会からは手を引く!今後一切助けねぇからな!」
「道明寺が消えたぐらいで問題あるかっ!こっちから願い下げだっ!名簿から今すぐ消してやるからな!」

「「お前の顔は二度と見たくねえよっ!」」


司は会場に一歩も足を入れることなく、騒動だけ起こして帰って行った。


「なんで総二郎までがそうなるかなぁ・・・」
「頭に血が登りやすい2人だからじゃないのか?」

類もあきらもあきれ顔・・・。
確かに・・・なんで俺がこんなに息を切らして怒ってんだ?


「あの・・・総二郎さん。あの人怒らせて良かったの?怒らせちゃダメな人なんじゃなかったの?」

つくしが俺の横に来て不思議そうな顔して見上げてきた。
・・・お前には言われたくないな、つくし。あれだけ言ったのになんで司とバトったんだ?原因はそこだろう?


「やっぱり、お前、俺を陥れようとしてるだろう?」
「気のせいじゃない?・・・最終的には総二郎さんが怒らせたのよ?」


kadou20.jpg
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Comments 6

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2017/06/26 (Mon) 13:12 | EDIT | REPLY |   
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2017/06/26 (Mon) 14:07 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: こんにちは

えみりん様、こんにちは‼

バカなお話で申し訳ない‼
この話は掛け合い漫才だと思っていただけると助かります。
真面目な部分も真剣な部分もないんですよ。
ただ、総二郎のキャラ崩しの話でございます!

自分でもよくこんな事書くなぁって思いますが、ストレス発散にはなります。

いつか、感動的な話を書きたい私。
考える暇がないのが現実です。( ´∀`)

まぁ、暇潰しと思って読んでくださいね!

いつも、ありがとうございます❤

2017/06/26 (Mon) 16:29 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

花様、こんにちは🎵

花様が倒れてるときに、こんなアホな話ばかり書いて
申し訳ないわ。
もうね、このくらいアホな事書かないとストレスがね、
溜まりまくりなんですよ。

総二郎には悪いがまだ災難を振りかけます。
あぁ、ごめんなさい‼

ね、白髪の総二郎とかヤダ!

花様、色っぽい総二郎の短編書いて❤
私が書けないから、最近色気不足なのよ。
待ってるから‼

2017/06/26 (Mon) 16:39 | EDIT | REPLY |   
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2017/06/29 (Thu) 15:52 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様!今晩は! (6?)

このつくしちゃん、一級品の天然に仕上げております!
総二郎を振り回すんですもの!このくらいでないと!

司と総二郎の会話書いてたら、どっちが言ってるのかわかんなくなります。
時々確認したりして・・・あ!ここ総二郎か!ってなったことがありますね!
あはは!書き分けができない私・・・。

どうしても一話の最後にオチを入れたくなるのは何ででしょうね・・・。

2017/06/29 (Thu) 22:22 | EDIT | REPLY |   

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