plumeria

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何が起きたんだ?・・・俺の目の前にいるのは確かにつくしに似た女だけど。


「こんばんは・・・総二郎さん、元気してた?」

「・・・つくし?」

どこのどいつがこんな時間に来たのかと思って無視してたけど、2回もノックするから無茶苦茶頭にきた!
怒鳴りつけようと思ったら目の前に現われたのはつくし・・・ホントにつくしだとっ?!

「なんだっ!お前・・・どっから来たんだ?さっきまで東京のホテルだったじゃねぇかっ!」

「よくわかんないんだけどヘリコプターでね・・・屋上から来たの。えへへ・・・ごめんね、遅い時間に。びっくりした?
私もね、びっくりしてんのよ!本当にホテルの屋上ってこんな事に使えるのねっ!」

いや・・・時間はいいけど。
ヘリって何だ?俺はさっぱりわかんなかったけどとりあえずつくしを中に入れた。


「・・・で?もう一度聞くけどどこのヘリだ?司か?・・・結局西門には一度も戻ってないのか?」

「ヘリコプターは滋さんのところのなの。西門に連れて帰ってって頼んだら、旦那さんの所に帰るべきだって
言われて強制的にここに連れてこられたのよ。そりゃ、すごい勢いでね!・・・断れなかったの」

裸足で拉致された割には見たこともないブルーのワンピース・・・そしてハイヒール?
マジで俺がいない間にこいつらは何やって遊んでたんだっ!人が働いてるときに・・・あり得ねぇっ!


「つまり・・・お前はいきなり司に拉致されたかと思えば演技までさせられて、ドジふんで相手の女に捕まった挙句
終いにはここまでヘリで飛ばされて来たと?」

「そうなるわねぇ・・・激しい一日だったわ!」

「お前が言うなっ!・・・俺が西門から連絡受けてどれだけ心配したと思ってんだ!あきらや類にまで迷惑かけて!
役には立たなかったが類に至ってはホテルにまで行かせて・・・さっぱりわかんない報告受けても戻れねぇし・・・!」

「ご・・・ごめんなさい!悪かったとは思ってるのよ!」


すっかり眼が覚めた俺はワインでも飲もうかとグラスを準備した。
こうなったら飲まなきゃやってられねぇ・・・!俺1人が蚊帳の外で・・・訳もわからず大騒ぎして!
でも、別にもう怒る気力もなかったからグラスは二つ・・・つくしにも渡した。


「一杯だけ付き合えよ。このくらいはいいだろう?」
「うん。・・・ありがとう」

ワインをグラスに注いで・・・まるであの日のようだけど2人で乾杯する・・・。

「まぁ・・・無事だったんならもういいか。でも、お前にも仕事があっただろ?明日の朝すぐに電話入れないとな」
「うん・・・。まだ挨拶回りが残ってたんだけど・・・もう、滋さんちのヘリコプター帰ったよね?」

・・・それで帰るつもりだったのか?ただの睡眠妨害じゃねぇか!


さっきまで会いたかったつくしが何故か今目の前にいる・・・事情はともかくこの現実には喜ぶ自分がいた。
ソファーに座って並んでワインを飲んでいたら、つくしが急に話し始めた。


「ねぇ・・・総二郎さんは飛び梅伝説って知ってる?」

「あ?菅原道真のか?知ってるさ・・・それにここは福岡だしな」

「じゃあさ・・・その話の中の桜と松は・・・知ってる?」

「桜と松?・・・梅だけじゃねぇの?」

「そうよ。この話はね・・・梅と松と桜がいるの。遠くに飛ばされた恋人を想うあまり・・・3人とも会いたくて会いたくて・・・。
桜は耐えられずにその場で枯れてしまうの。梅と松は追いかけていくのよ・・・。でもね、松は須磨の辺りで力尽きて
その土地に降りて根付いたの。・・・最後までたどり着いたのは梅だけだったのよ?」

ワイングラスを揺らしながらつくしは囁くように飛び梅伝説の話をした。


「それじゃあ、お前はここまで辿り着いたんだから・・・梅ってこと?」

「そうね・・・自分の力じゃなくてヘリコプターだけどね。でも、総二郎さんの今までの人は多分桜なんでしょうね!
ここまで来る人なんて・・・きっと私しかいないわよ」

「馬鹿言え!元々俺は飛ばされたんじゃねぇよ!真面目に仕事しに来てんだ・・・それもたったの3日間だし」

「それも待てないほど会いたかったとは思わないの?」


そんな事を言うつくしが可愛くて、俺は思わずその腕を掴んで自分に引き寄せた。
びっくりしたつくしはワイングラスを持ったままその目を大きくさせて俺の方を見ている。

「ここまで飛んで来るぐらいならあんな心配はもうさせないでくれよ・・・そのぐらい俺に気持ちがあるんなら他の
男になんか捕まるな!・・・マジで焦ったんだ」

「そんなに心配してくれたの?総二郎さん・・・」

「当たり前だろ!・・・ほら、もっとよく顔見せて・・・」


俺はつくしの顎を片手で持ち上げて、もう一つの手でその顔を押さえた。そしてつくしを見つめた・・・。
今日は許可取らなくても受け入れてもらえそうだな・・・そう思ってゆっくりと唇を近づけた。

つくしも眼を閉じて応えてくれる・・・俺はつくしを抱き締めて何度もキスをした。
気がついたらつくしはしがみつくように俺のバスローブを掴んでいる・・・なのに片手にはまだワイングラスが・・・!
それを置いて両手で俺を掴もうとは思わないのかっ!・・・なんて事を少しは考えたがこの状態はかなりレア・・・。

次のステップに進むために・・・身体を離してわざと耳元で囁いてみた。

「シャワー・・・浴びないか?一緒に・・・俺が洗ってやろうか?」


案の定・・・つくしは一気に全身硬直・・・そして大声で叫んだ。

「えぇっ?!いやっ、ちょっと、それは・・・それはどうかな?いやっ!・・・まだ、いいよ!」

今までの女っぽいつくしはどこかへすっ飛んでいった!
答えなんてわかっていたから俺はその反応がおかしくて大笑いしてしまった。

「あーっ!ひどい!総二郎さん、わざと言ったでしょ!・・・もうっ!今度はこっちが焦るじゃないの!」

「ごめん、悪かったよ!急に言ってもお前には無理だよな!・・・そのうちって事にしといてやるよ!
でも・・・やっぱりお前は風呂に入ってこい。疲れてんだろ?さっぱりするぞ」

この前と同じ状況だけど今日はパジャマがない・・・つくしはもうひとつあったバスローブを手に持って
バスルームへ走って行った。当然鍵はかけるだろうけど・・・。


しばらくしてさっぱりしたつくしがバスローブ姿で戻ってきた。タオルで半分隠しているけど顔は赤くなってるし・・・。
やっぱり緊張はしてるんだ・・・何気に俺に背中向けて座ってる。

「つくし・・・来いよ。心配しなくてもお前に決めさせてやるよ」

「え?・・・私に?・・・どうしよう・・・」


ちょっと待て!・・・そこは悩むところなのか?
お前が許可制にするからわざとそう言ってやったのに!
そこは飛び梅伝説まで持ってきたんなら思い切って飛び込んでくるべきだろう!

急につくしが立ち上がって振り向いた・・・そしてゆっくり近づいてきた!


え?・・・なんでだ?・・・なんでこの俺がドキドキしなきゃいけないんだ?


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Comments 4

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2017/07/08 (Sat) 15:16 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

花様、こんにちは~!

はっはっはっ!
コメディだってばっ!このお話しでいきなり来ると思います?
期待しちゃだめだよ~!

ここで総二郎にお預けしたらホントに呪われるかな?総二郎に・・・。
pluはホントに書けないよ?色んなバリエーションが書けないの。
経験不足だから(*^▽^*)

こうやってギャグにはいくらでも出来るんだけどなぁ。

誰かがいってたなぁ、一気に書くんだよって!
何も考えずに一気に書くんだよって。


無理だよ。

2017/07/08 (Sat) 16:12 | EDIT | REPLY |   
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2017/07/10 (Mon) 16:17 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、こんにちは🎵

なんで、ゴジラ~✴❔
わかるような気もしますが。

今更向かって来られてもねぇ❗(笑)
そりゃ、怖いかもですけど。

あら?あのセリフ良かったですか?

洗ってもらいたいけど、見せられないわっ‼ダメダメ❗
総二郎が死んでしまうかも!
な~んて考えながら書いてましたよ。あはは!

鼻血、出しすぎないでくださいね!

2017/07/10 (Mon) 19:24 | EDIT | REPLY |   

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