続・茶と華と (最終話)

福岡でつくしと迎えた2回目の夜・・・この日も思いっきりつくしと愛し合って・・・といいたいが二人とも睡魔に負けた。
残念だが至って普通に愛を確かめ合った後に爆睡した。入門コースくらいの超低レベルでプライドはズタズタ・・・。
でも、隣で俺の手を掴んだまま寝ているつくしを感じて・・・最高に幸せな夜だったかもしれない。



「おはよう・・・総二郎さん」
「ん?・・・今日はちゃんと横にいるんだ・・・おはよ、つくし」

ホテルの窓から朝日が上がる頃・・・つくしからのキスで眼を覚ました。
ふん・・・生意気な事して!俺はお返しに朝っぱらから暴れるつくしを抱いてしまった・・・。
少し寝たら体力も気力も回復してたし・・・何よりもつくしがこんなすぐ側にいるんだから!


「信じられないっ!あ・・・朝なのにっ!・・・こんな事するなんてっ!」
「なんで?朝も許可制だったか?・・・いいじゃん!夜はお前だって力尽きてたし」

こんな台詞を言ってる割には俺たちは抱き締め合ったままシーツの中なんだけど・・・。



そして午前中には福岡空港から東京へ向かった。
行きと違って1人多い・・・弟子達は何故か気を利かせて俺たちからもの凄く離れたところにいた。

「私たちはなにも気にしませんから・・・総二郎様のご自由にというかお好きなようにというか・・・」

「そこまで遠慮することもないだろう。つくしのほうが気にするから普通にしとけよ」

「そうは言われても・・・総二郎様がそんなに腰を持たれてるのを見たら近寄れませんよ・・・」

それは仕方ないな・・・なんたってつくしは眼を離すと何処に行くか、誰に捕まるかわかんねぇ女だから。
俺がこうでもしとかないと今度は北の国とかに行きそうじゃねぇか!

そう言いながらも飛行機の中では、朝からの運動でまた体力を消耗したつくしは再び爆睡していたけどな。



そして東京についてすぐに迎えの車に乗り込んで西門へ戻った。
つくしは何故か大量な土産物を持っていた・・・いつの間に買ったんだ?財布もないくせに・・・!
絶対付き人に頼み込んだな?まぁ、いいんだけど!

西門に着いたら親父とお袋が玄関で出迎えてくれた。こんな事は珍しい・・・嫁がいると違うもんなんだ!
でも何故か二人とも苦笑い・・・よく見たら弟子達もなんだか意味ありげな笑顔だ。


「何かあったのか?・・・なんで二人ともそんな顔してんだよ」

俺がそう聞くとお袋が一冊の週刊誌を出してきた。今日発売の?なんでこんなものを俺に出すんだ?
そういえば・・・類が何かそんな事を言っていたような・・・つくしも覗き込んでキョトンとしている。


「私たちはちゃんとわかっているのよ?まぁ・・・相手が悪かったわねぇ・・・」

口を濁しながらお袋はあるページを広げて見せた。

「道明寺司氏と花沢類氏が
公然と奪い合う女性が出現!!
実は・・・親友の妻であることが発覚!
大企業の御曹司達の愛憎劇・その結末はっ?!」



「なんだ・・・・・・?これ?」
「あら?・・・この写真って・・・あの時の?」

見開きで載せられた写真・・・司と類のすっとぼけた顔写真の後ろには黒い目隠しをされたつくし・・・?!
そして・・・二人に腕を掴まれて引っ張りだこ状態だと?!

「なんだっ!!これは・・・何でこんな事になってんだ?!」
「さぁ・・・もうよく覚えてないんだけど・・・ごっ・・・ごめんなさーいっ!!」

つくしは土産を放り投げて自分の部屋に向かって走って逃げた!

「待て!お前っ、この俺がいるのになんで両腕を他の男に掴まれるような隙を見せてんだよっ!逃げるなっ!」
「嫌だっ!逃げるわよっ!怒られるじゃないの!」

つくしが逃げた方向に俺も走って追いかけた!
とんでもなく広い西門の本邸をどう逃げたのか、つくしの姿が見えなくなった。


「あれ?・・・何処に行ったんだ?」

本当はそこまで怒っていなかったから雑誌を部屋に置いてつくしを探した。
俺たちの部屋にもリビングにも茶室にも・・・念のため厨房にも行ったけど見つからなかった。

そう言えば弟子が言ってたな・・・。つくし専用があるって。
以前付き人から聞いた話を思い出して俺は裏庭に向かった。つくしが作ってるという花壇に・・・。

やっぱりそこにつくしはいた。花壇の前に座り込んで何かを見ていた。



「どうしたんだ?いきなり花の世話か?」

「ふふっ・・・そうじゃないけど・・・もうすぐ咲く花があったから見ていたのよ」

そこにあるのは細い茎から小さなつぼみを沢山伸ばしている花が太陽の光を浴びて風邪に揺れていた。
そのつぼみにはうっすらとオレンジ色が見える。

「その花・・・サンダーソニアか?もう色が着いてるから明日辺り咲くかもな」

「さすがよく知ってるわね!別名はクリスマスベル・・・祝福のベルって言うの。幸せの花なのよ?
悲しい花言葉を持つ花もあるけど私は総ての花が好きなの。ここのお庭もこれからは私の大事な職場だわ。
そうでしょう?総二郎さん!」

つくしはそう言って立ち上がった。そして俺が育てているこの庭の花たちを見渡している。


「あぁ・・・ここはお前に任せるよ。助かるな!いつも一人でやってたから。それに専門家だからな」

「お茶の事はゆっくり覚えるわ。でもちゃんと私の仕事もしたいから・・・両方大事にしていくわね!」

「お前が一番大事にするのはこの俺でいいんだよ!」

そう言ってつくしの肩を抱く・・・そし赤くなっているつくしの耳元で囁いた。



「・・・で?さっきの写真の説明が終わってないんだけど?どんないいわけするんだ?」
「あっ!あれはね・・・全部話すとね・・・すごくややこしいのよ!」

「類とおんなじこと言ってんじゃねぇよっ!」

俺の手を振り払ってつくしはまた走って逃げた!箱入り娘のくせに逃げ足だけはマジで早いっ!
でも・・・俺は笑いながら追いかけた!

つくしも笑いながら屋敷中を逃げ回った!

よく見たら・・・家元も、家元夫人も笑って見ている。
事務局長も、付き人も、秘書も・・・大勢の弟子達も笑っている。

終いには料理長も使用人も庭師のオッサンも!全員が俺たち2人の追いかけっこを見て笑っていた!
この西門に今までなかった光景だ!屋敷中が笑ってんだから!


「ほら!捕まえた!・・・もう絶対に逃がさないからな!」
「離さないの間違いじゃないの?」




つくしを後ろから抱き締めたまま・・・本邸の廊下から空を見上げた!
雲一つない真っ青な空だ!つくしみたいに眩しい空・・・


あれだけ嫌がって、あれだけ抵抗して、どうしてもしたくなかった結婚・・・
してみたら意外と楽しいかもしれねぇ・・・!

司も類もあきらも・・・お前達も早くいい相手を見つけて結婚してみな!
条件はたった一つだ!

心から愛せる女で退屈しない女!!



こんな相手なら人生、捨てたもんじゃねぇぞっ!


俺の中にはつくしのような大胆でドデカい花が咲いている。
茶を点てながらその花を一生見続ける・・・茶と華と・・・つまりは俺とつくしだ!



終!

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とんでもないお話しで申し訳ございません!
色気もなく中身もないお話しでしたが総二郎が
ただただ幸せになればと願いながら書いたお話しです。

その割には苛めておりましたけど・・・\(//∇//)\

元気なつくしちゃんも私にはなかなかないので
書いてて気持ちが良かったです!

でも・・・次のお話し!
「正しい恋の進め方」もつくしちゃんは元気がいいです!
だんだん恋人っぽくなる2人を応援してくださいませ。(o‘∀‘o)*:◦♪
短編「紫陽花の恋物語」を挟んで16日からスタートです。

で・・・8月に番外編予定してます!SummerFestival・・・この乗りでいかせていただきます!

それでは「続・茶と華と」・・・終了でございます!
お立ち寄りいただいた皆様に感謝いたします・・・ありがとうございました。
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花より男子

12 Comments

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2017/07/14 (Fri) 12:40 | EDIT | REPLY |   

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2017/07/14 (Fri) 13:33 | EDIT | REPLY |   

plumeria  

Re: こんにちは

えみりん様、こんにちは🎵

ちゃんと出てきたでしょ?
最後に出す予定だったので、忘れてる人はいたかもしれませんね!
個人的にはとくダネで‼

次はゆったりしたお話で特に事件も起こりませんから。
すごーくフツーのラブストーリーのはずです。

またお暇でしたら宜しくお願い致します🎵

2017/07/14 (Fri) 14:25 | EDIT | REPLY |   

plumeria  

Re: タイトルなし

わんこ様、こんにちは~✴

騒がしいお話で申し訳ございませんでした🎵( *´艸`)

私のストレス発散のためのお話になってしまいましたね。
いや、楽しかったなぁ‼
次回はごく普通のお話ですから、もの足りないかも?

つくしちゃんは元気設定ですけどね。

また、宜しくお願い致します。

2017/07/14 (Fri) 15:16 | EDIT | REPLY |   

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2017/07/14 (Fri) 16:20 | EDIT | REPLY |   

plumeria  

Re: タイトルなし

さとぴょん様、こんにちは~✴

でた~❗速報‼

ありがとうございます🎵( *´艸`)
さとぴょん様の速報、むちゃくちゃテンションあがります~✴

次のお話の中で以前リクエストいただいた、バイクシーン入れますから‼ちょっとさとぴょん様のお好きな場面は未定だけど。待っててくださいませ!

いつも楽しいコメントありがとうございます❤

2017/07/14 (Fri) 17:46 | EDIT | REPLY |   

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2017/07/15 (Sat) 10:03 | EDIT | REPLY |   

plumeria  

Re: お疲れ様でした!

花さま~!おはようございます!

飲み過ぎで?ある意味羨ましいわ。
pluはお酒は10代で卒業したの。←どうかと思うでしょ?六本木で朝まで飲んだことあります!笑!
遠い昔ね、都会に憧れたのよ・・・今はほとんど飲まない。
昔はワイン以外はオールオッケーだったの~。


で・・・100とかいかないですよね?私を抜いたら嫌よ?(*^▽^*)ぷぷっ!

連絡待ってまーす!嬉しいなぁ。
でもホントに急がないのよ?花さまご自分のこと優先でお願いします!

いつもありがとうございます!!

2017/07/15 (Sat) 10:40 | EDIT | REPLY |   

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2017/07/15 (Sat) 17:57 | EDIT | REPLY |   

plumeria  

Re: No title

さとぴょん様!今晩は♥

えぇ、終わってしまいましたね。
あっという間の3週間でした。これ書いてると本当に1月の寒いときにお布団の中で書いてたのを思い出します。
まさか続編書くなんてねぇ。思ってもいませんでしたよ。
しかし、良く一作目からつくしを華道にもっていったなぁ・・・って我ながら大胆だなって思います。

恐れ知らずだったのね・・・。

また8月に番外編あげる予定ですが前もっていっときます!
あのシーンはないですよ?ごめんなさいね!

2017/07/15 (Sat) 20:21 | EDIT | REPLY |   

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2017/07/15 (Sat) 21:42 | EDIT | REPLY |   

plumeria  

Re: タイトルなし

さとぴょん様!またまたこんばんはっ!

なーにー?R筆って!!新語発見した気分ですが・・・R筆って!もう笑える!
全然ダメなんですって!あれのためにpluは結構神経すり減らすんですよ?

心療内科にかかろうかと思うぐらいです。理由は言えませんけどね。
R筆の為に眠れませんとか?(結構気に入った)

これから先も入門コースでいかせていただきます!
今のとこ考えてるお話しでそんな感じになりそうなのは・・・あるかも。

秋ぐらいに考えてるのはR筆入るかも!!

その時にならないと燃え上がらないかもしれませんね!お楽しみに~!


2017/07/15 (Sat) 23:11 | EDIT | REPLY |   

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