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道明寺HDとアメリカのウイルソン社の宇宙開発事業での提携に伴い、道明寺司氏とメアリー・ウイルソン嬢の
婚約が正式発表・・・先日の花沢家長女との婚約は白紙撤回された・・・。
このニュースは即日日本でも報道された。
婚約はしたもののつくしと司の仲が上手くいかなかったことも原因の一つだと・・・
まるで会社とは無関係な婚約解消のように報道されていた。


俺はこのニュースをマンションのパソコンで確認していた。

ちょうど楓社長のコメントを読んでいたときに父さんからの電話が鳴った。

『もう知っているとは思うが道明寺との縁は切れた・・・。なんとか説得はしたのだが北海道での裏切り行為のことを
持ち出されてな。あれは調査中でこちらの本意ではないと伝えたが聞いてはもらえなかったよ』

「そうですか・・・その調査はどうするんですか?」

『ふん・・・まったくあの道明寺社長は何を考えてるんだかわからんよ!この婚約は白紙だが北海道の開発は
うちとの契約で進めるらしい。でも裏切りに変わりはないとな・・・ただの口実としか聞こえなかったよ。
もう無駄な時間を使いたくはないから調査は続行するが規模は縮小する。二度と起こらないように規定強化はするがな』

それでいい・・・中村を巻き込んでいたからこれ以上の詳しい調査はやはりリスクが高まる・・・。
父さんとの電話を続けながら一つの悩み事は消えたから小さく聞こえないように息を吐いた。



「つくしは?・・・どうしていますか?」

『私も今は本社内だ。おそらく加代が説明はするだろうが、元々本人は嫌がっていたのだろうから問題はないだろう』

問題がない?そんなわけはないだろう・・・
これからの騒動を考えたらますますつくしは学校でも行き場がなくなるのに。
大人達が勝手に結んだ契約のために振り回されたのは結局はつくし1人なんだ。

「わかりました。近いうちに俺も自宅に戻ります。俺に出来ることがあったらなんでも声をかけて下さい」


電話を切った後につくしにどう説明がされるのか・・・加代ならあまり心配はないかな。
でも受け止めるつくしにはショックがひどいだろう・・・。
それを考えると辛かった。出来たら俺から説明してやりたいけど・・・もう耳に入ってるんだろう。
どうか、少しでもその心を痛めないようにと願うしかなかった。


そしてすぐにあきらからも電話が鳴った。

「もしもし・・・あきら?どうしたの?司の事わかったの?」

『あぁ。司は今日の夜にプライベートジェットで日本を離れるぞ。もし、お前が会いたいというなら今しかない。
場所はやっぱりMホテルのオーナー室だ。素直に会わせてもらえるかはわかんないけど』

「ありがとう。今から行ってみるよ」

『類!・・・もう結果は出たんだ!無茶はすんなよ?』

「しないよ・・・また殴り合いとか?ごめんだよ、前は痛かったからね・・・」

今更会って何を話す?それはわからなかったけど司に会わなくてはいけないような気がしたから。
車のキーをとってすぐにマンションを出た。


*******


Mホテルに着いて真っ直ぐにフロントに行くと俺の顔を見た瞬間に支配人が呼ばれた。


「これは・・・花沢様。本日はいかがされましたか?ご予約は入ってなかったように思いましたが・・・」

明らかに動揺している支配人にストレートに話を持ち出した。

「ここの最上階に司がいるでしょ?俺が来たことを伝えてよ。・・・それだけでいいから」

「何のことでしょう。道明寺様は今はこちらにはご宿泊ではございませんが」

「そう?じゃあ・・・直接最上階のオーナー室に行こうか?これでも一応筋を通して許可をもらおうとしてるんだよ?
聞いてもらえないなら俺1人で向かう。でも、あの奥のエレベーターの前に立ってるのって司のSPだよね?」


多少狼狽えた支配人はこのまま少し待つようにと言葉を残してフロントの奥に引っ込んだ。
時間をかけるようなら直接行こうとエレベーターを睨んだら、そのSPも俺に気がついている。
俺の方を見ながらどこかに連絡を始めた。

そこまで時間をかけずに支配人は戻ってきた。


「花沢様・・・道明寺様はお会いになるそうです。申し訳ありませんがこの奥のオーナー専用のエレベーターで
お願いいたします。私がご案内いたしますから」

「・・・ありがとう」

支配人の後について普通の客が入れない場所にあるオーナー専用のエレベーターに向かった。
道明寺以外の人間では俺が初めてかもね・・・。恐らくこのエレベーターは直接部屋に繋がっている。
扉が開いた途端、そこに司がいるはずなんだ。

今になっても司に何を話したいのか・・・頭には何も浮かんではいなかった。

そしてエレベーターは音もなく止まって、その扉が開いた。


そして目の前には「親友」・・・司が立っていた。


*******


部屋に入って司の目の前に立った。
不思議と怒りも感じない。司の眼にも同じく怒りのようなものはなかった。


「なんだ?今更話すことなんて俺にはないが・・・」

「そう?・・・俺もないよ。ただ婚約祝いに来てやったんだよ。一つ前の婚約の時は言えなかったからさ」

そう言うとふっと笑って・・・そこにあるソファーに座った。
何故か向かい合って座りたくなくて司の隣に座ると横目でチラッと一度見ただけですぐに正面を向いた。


「つくしの事・・・本気だったの?それだけが聞きたい・・・遊んだわけじゃないよね」

「・・・お前には関係ねぇ。もう俺は日本には戻れないだろうからな・・・言う必要もないだろう」

「わかってたの?・・・おばさんが何を考えてるか。それでもつくしの事を強引に進めてキズつけたの?」

「なんとでも言え!お前達の事はあいつから聞いてるんだ!どうしようもない気持ちを抱えてこれからも
生きていかねぇといけないのはそっちだろう!・・・・・・この俺と一緒になれば救えたのによ・・・」


なんて不器用な俺たち・・・。
司は俺よりも道明寺の仕事にかなり関わっている。母親の考えていることなんて気がついて当然だ。
そして結局事態は社長の思っている方向に進んだ・・・司は抵抗できなかったと言うことだろう。
それを手助けしてしまったのはこの俺だ。花沢が切られる原因を作ったんだから・・・。


「最後まで・・・戦ってくれたの?おばさんと。・・・司の本心を聞きたい」

「・・・当たり前だ。お前の大事な妹だからな・・・遊びなんかじゃなかったさ」

「ふーん・・・信じてあげるよ。諦めてくれるんなら・・・」



始めて司は俺の方をみて怒鳴りつけた。それは昔から見てきた司の怒った顔・・・。

「やっぱりお前はムカつくな!昔からそうだ・・・何考えてるんだかわかんねぇよっ!」

「そう?・・・司はわかりやすいよ?」

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Comments 2

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2017/07/25 (Tue) 08:26 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

わんこ様、こんにちは🎵

だんだん様子が変わってきましたね~‼️
今回は司くんもなかなか可愛い感じにしてみました!
ん?可愛いかな?

なかなか難しい設定にしたので後半のほうがややこしいかも…申し訳ないですね。

甘々な話にしたら良かったかな⁉️
なんて、今頃反省してます!

頑張ってついてきてくださいね❗
今日もありがとうございました。

2017/07/25 (Tue) 12:27 | EDIT | REPLY |   

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