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plumeria

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「牧野・・?いったいどうしたの?そんなに怒って・・」


類が泣いてる私に声を掛けてくる。
自分だって悪かったとは思ってる・・・。でも、止まらなかった・・・。

「ごめん。変なとこ見せて・・・大丈夫だから放っておいて・・」

「放っとけないでしょ。なんであんなに怒ったのさ。総二郎といたらそんなこと、いつもの事でしょ?牧野は堂々としてたらいいんじゃないの?」

「わかってるよ・・・総二郎と2人の時はあれで済むんだけどね。そうじゃないときは・・・・」


そう。

2人の時は・・・他の女の子はにっこりするだけで話しかけてきたりはしない。
でも、見てしまったんだ。
総二郎が1人の時、私より一つ年下の女の子3人に囲まれてたのを。
その時の総二郎はにこにこ笑って話して、その子達も真っ赤になってキャアキャア言ってて・・・
私にだけ特別な顔をしてくれてるんじゃないんだって・・・ショックで・・・

その中の1人が総二郎の腕にしがみついてた。
そりゃ、総二郎の手はポケットから出なかったし、総二郎が腕を差し出したわけでもないけど・・・。

振りほどきもせずに、何を話してたの?

あの笑顔は、昔の遊んでたときと同じ。
今でもあんな顔してるんだって思うと、もしかしたらっ・・・て。

類はふふって笑ってうけど、私はすごく不安でいっぱいで!!



「そんなことぐらいで怒っちゃ総二郎が気の毒だよ。わかってるだろ?」

「そんなこと?でもっ!」

「だってさ、その子達が他の誰かと替わっても総二郎の態度は同じだと思うよ?でも、あんたが他の子と替わったら・・・・ね?そういうことだよ」

「でもっ・・他の子とあんなに笑って話さなくてもいいのに・・」

「あんたのためなんじゃないの?」



「え?」

「あんたと付き合ってから態度が悪くなったって言われたら、あんたへの風当たりが余計強くなるからさ。総二郎だってちゃんと考えてるんだと思うよ?まぁ、仕事柄愛想も良くないといけないしね」

そう・・・なのかな。
私以外の女の子に興味があるって訳じゃなくて?

「類・・・・どうしよう。あんなに怒らせちゃったよ・・・?」

「大丈夫だよ。今頃あきらが落ち着かせてくれてるから。心配せずに逢いに行きなよ」



「うん・・・・ありがとう。類」


*******


あきらを無理矢理引っ張って馴染みの店にはいった。
まだ、夕方だから他に誰もいない。
強めの酒を頼んで・・・早いペースで飲んでいった。


「おい!まだ、明るいうちからそんなに飲むなって!!総二郎!」

「はぁ?放っといてくれよ!全く・・・女ってのはわっかんねーよなっ!そう思わないか?あきらっ!!」

いや・・・俺は思わないな。
落ち着いた付き合いしかしないから。

「俺がいっつも他の女を見てるって、そればっかだぜ?!見てねーって言っても信じる気さえないんだからな!」

「お前、自分の昔を考えたら仕方ないだろ?あいつだって不安になるさ。あれだけ違う女を毎日連れて歩いてたのを知ってるんだからな」


でも、まずは信じてくれなきゃ、何やっても同じじゃねーか?
どうすりゃ信じてくれんだよ!笑っちゃいけねーのか?そんなこと出来ないってわかんないかな?!
仕事すんなって言われたようなもんだ!
茶会にだってどこぞのお嬢は毎回現れんだから!

もっと自信もちゃあいいんだよ!この俺が選んだ女だって!
それなのに・・・・!!


「もういいさ!どうせ今からずっと言われんだろ。・・・無理に付き合ってくれなくていいってんだよっ!」

グラスの中の酒を一気に飲み干した。
あきらのため息さえうっとうしい・・・!


「類が持って行っちまうぞ?・・・それでもいいのか?」



「は?・・・なんだよ・・・いきなり類かよ」

確かに類に押しつけてきたようなもんだけど。
だからって・・・・まさか、類と?


「わかってるくせに。それだけ牧野もお前に惚れてんだって。ジェラシー出しまくりで可愛いじゃないか?1つとはいえお前が年上なんだから大人になれよ。一緒に大声出して・・・マジ子供だな。それじゃ、類に負けると思うけど?」


「・・・・・・」


C824_hartkill_TP_V1.jpg
やれやれ、ラストは18:00!
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