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つくしがすべてを知ってしまってから数ヶ月・・・そして高校を卒業するまであと僅かになった。
司との婚約解消や、自分の出生の事実も知ってしまったつくしは色んな出来事に悩んだり泣いたりを
繰り返したからなのか英徳に入った春に比べて随分と大人っぽくなった。

司の事ではあれから随分と陰口を言われていたけど、そこは花沢のブランドがカバーするのか逆に色んな
男子生徒からのアプローチはひどくなっていた。
でも当然許さないのは俺・・・これまでと同じようにつくしのガードは続いた。
ここに転校してきたときと同じ、教室までの送り迎えの途中に男子生徒に話しかける隙は与えなかった。


「つくしちゃん、全然自由にはならねぇな!帰って束縛されてんじゃねぇの?類お兄ちゃんにさ!」

「西門さん・・・当たりよ!本当に類には困るわ・・・このままだと大学でもお友達は望めないわね・・・」

「俺なら今のまま付き合ってあげるよ?類がもれなくついてくるんだろうけど俺は無視できるから!」

「美作さん・・・それはどうかしら。真後ろからずっと類が見てるのよ?・・・耐えられる?」


「なんでそんなに俺が悪者なのさ・・・つくしが危ない目に遭わないようにしてるのに!」

「「「限度があるのっ!」」」


つくしは何か一つ脱ぎ捨てたかのように艶やかに美しくなった。
それは総二郎もあきらも感じていたこと・・・こいつらも本当はつくしの事が気になっているみたいだった。
手を出すようなことはないと信じているけどね。たまに男の眼でつくしを見ているのを俺はちゃんと気付いていた。

「つくしちゃん、今なら俺の密着指導で茶の稽古つけてあげるけど来ない?」
「総二郎!いい加減にしろっていつも言ってるよね?」

やっぱり油断ならない!つくしの手を引っ張って学校を出るのはいつものことだった。


*******


そして3月・・・卒業式の日が来た。
意外だったのが両親が卒業式に参加するためにフランスから戻って来たことだった。

「つくし・・・色々とあったが元気そうで安心したよ。卒業おめでとう・・・4月からは大学生だな。
しばらくは勉強に励みなさい。今は女性でも仕事が出来なくてはな。経済学というよりは語学を頑張りなさい。
これからは外国へ行くことも多くなるからな」

「はい、お父様。ちょうど選択は外国語ですから・・・フランス語もがんばりますね」

父さんはつくしに笑顔で卒業祝いの言葉を掛けていた。つくしの肩にその両手を置いて・・・。
つくしも晴れ晴れしい顔で素直に父さんの言葉を受け止めている。

「類に教えてもらうといいわ。そうね・・・今度は休暇をつかってフランスにしばらく住んでみてもいいわね?
私とパリでお買い物なんてどうかしら?娘と行くのが夢だったのよ!」

「ふふっ・・・楽しみにしていますわ。お母様」


卒業式の式典の最中、つくしは一切泣くことはなかった。
むしろ前を向いて清々しく・・・この英徳高校を卒業した。

校門の前では父さんと母さんと記念写真を撮り、つくしは凄く幸せそうに笑った。
そして俺とは二人並んで記念写真を撮った。もちろん最後には親子4人で・・・それが初めての記念写真だった。

その後につくしは両親に深々と頭を下げて感謝の言葉を告げた。


「無事に高校卒業できて嬉しく思います。今日はお仕事を休んでまでフランスから来て下さって嬉しかったわ。
お父様、お母様・・・これまで本当にありがとう・・・」

この言葉に2人は顔を見合わせていたけどね。
つくしは無意識のうちに血の繋がらない自分を育ててくれた2人にお礼が言いたかったのだろう。


「それじゃあ、私たちはこのままフランスに戻るわ。つくし・・・大学生活、勉強もだけどまずは楽しんでね!
類はこれからもつくしの事頼むわね。じゃ・・・夏には帰るわね!・・・2人とも頑張りなさい」

「はい・・・わざわざありがとうございました!お気をつけてね!」


2人とは校門を出たところで別れた。車が見えなくなるとすぐに俺の手はつくしに繋がれる。


「つくし・・・今日はマンションに帰ろう?」

「あの類のマンションに?・・・どうして?プロムは一緒に出ないの?」

「今日は2人で祝うんだ・・・いいよね?」


つくしは意味がわかったんだろう・・・
少し赤い顔をしたけど頷いてその繋いだ手を強くした。・・・それはOKって事だよね?
英徳のプロムなんてどうでも良かった。俺はそのままつくしを連れてマンションに向かった。

この日をずっと待っていたんだ。


********


マンションの部屋の中でまだ夜にもなっていないけど、俺たちは抱き締め合っていた。

つくしをベッドにゆっくりと倒していく・・・つくしは顔を赤らめて俺の眼を見つめていた。
バスローブの合わせを握り締めているその手を外して指を絡めた・・・そして唇を重ねる。
何度も・・・何度もつくしと舌を絡ませて・・・俺はつくしの歯列をなぞるように舌を入れた。
固く閉じた瞼にもキスしたら・・・ふっと力を緩めて目を開ける。

「怖くないよ?多分・・・優しく出来るから怖がらないで?」
「怖いんじゃないよ?類があんまりにも近いから緊張してるの・・・怖くないよ。愛してるから」

なんて事を言うんだろうね・・・こんな時に。優しく出来なかったらつくしのせいだよ?
耳元で息を感じさせて小さく愛を囁くんだ・・・俺の声だけ覚えてくれたいいのにね・・・そんな事を考えながら。

つくしの着ているものの紐をほどいてその中に手を伸ばしていく。

つくしの鼓動が手の平に伝わってくるようだった。キスを続けたまま優しくその膨らみを掴むと身体がビクッと跳ねる。
いつか言ってたよね?意外と胸があるんだって・・・ホントにつくしの胸は思ったより柔らかかった。
俺の指がその形を変える度につくしの甘い声は部屋に響いた。


「つくしのここ・・・17年ぶりかも。まだあるんだね・・・」

つくしの左胸の下にある小さなハートの形の痣・・・まだ赤ん坊の時に偶然見た以来だった。
俺はその痣にもキスをした。真っ白な胸に付いているハートマーク・・・。

その後はもう夢中で2人で求め合っていた。何度も・・・何度もつくしにキスをしてその髪を乱して・・・。
身体を繋げてからは初めての痛みに耐えるつくしを必死に抱きしめながら・・・それでも離れることが出来ずに
その絡めた指をほどけないままつくしの中を突き動いていた。

つくしの悲鳴に近い声と、2人の飛び散る汗と・・・そこには俺の17年分の想いがあった。
荒い息を整えるのもお互いがその目を見つめたままで・・・。

総てが終わったとき、つくしの眼には涙が光った。



「つくし・・・愛してる?」

「類のこと・・・愛してるよ」


「それじゃ、誓いのキスをもう一度しよう?」


俺たちはこの日・・・兄妹ではなく本当に恋人になった。
この先にはまた戦いがあるとしても、俺たちを引き離すことはもう誰にも出来ない。


この春・・・俺は大学3年に、つくしは大学の1年になっていた。


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皆様・・・突然ではございますが!このSister Complexはここから後半に入るのですが
いったん公開休止させていただきます!
と、言いますのが私は無謀にもこの他にも類のお話しを書いているのですが
それが夏のお話しでして、このままSister Complexが終わるのを待つと夏が終わりそうなのです!

切りよくちょうどこれからはつくしちゃんの出生問題とハピエンに向けて突っ走りたいところですが
書いてしまったこの夏の話が気になって仕方ないのです!
本当に申し訳ありません!この続きは類の夏のお話しが終わり次第公開します!

同時に公開しろよ・・・って思った方
plumeriaが死んでしまいますので許してください。ごめんなさいっ!

と言うことで、(切り替えはやっ)
明日からは「Summer Vacation~夏の女神~」
その後に「迷い猫と暮らした夏」

両方とも長いお話しではありません。夏の恋物語です!公開は今までどおり00:00!


随分悩んだんですが本当にすみません。どうぞこの変な拘りをお許しくださいませ。

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Comments 2

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2017/07/31 (Mon) 13:51 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様!毎回笑わせてくれてありがとうございます!

いや・・・でも大したもんじゃなかったんで・・・(*^▽^*)
このくらいならさとぴょん様のお好みではないと判断しました!正解ですよね!
でもですね・・・このお話は一応兄妹でずっと書いていたのでこんなのは書きにくくなりましてね・・・。
お兄ちゃんに抱かれる・・・イケないことしてる感満載!って気分になったので
このぐらいで押さえましたよ。全国の妹さんに謝りたい気分です。

いや、もともとこのぐらいしか書かない人なんですけど!

後半・・・全くガラリと変わりますけどオリキャラさんがライバルです!
待ってて下さいね!

今日もありがとうございました。

2017/07/31 (Mon) 21:28 | EDIT | REPLY |   

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