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俺の横からつくしの姿が消えた・・・慌てて周囲を探したけどどこにもいない。
すぐ近くにいたヤツらに聞いてみたけど誰も知らないという。
確かにこの人混みだ・・・1人2人移動しても誰も気になんてしないだろう。
花火だから夜空を見上げてるヤツがほとんど・・・そうは思うがどうしても手掛かりが欲しかった俺は聞く範囲を広げた。

その時に後ろの方で花火を見ていたという客が、つくしらしい女性を黒っぽい服装の男が連れていくのを見たと証言してきた。

「なんだかよく見えなかったけど、その男性が女の人にピッタリくっついてたの。ホントに真後ろにピッタリとね!
横じゃないから違和感でさぁ・・・そしたらその女の人は変な顔して歩き出して入り口の階段の方に行ったわよ?」

「確かにおかしかったよな。顔もあわせてなかったし・・・男は2人じゃなかったかな。同じような服着た男が追いかけていったよ」

2人組の男・・・ここで拉致したってことは今日の祭りに俺たちが来ることを知ってたって言うのか?
まさか、例の騒動と関係あるのか?家元にも脅迫めいた文章が届いたばかりだったし・・・!内部に密告者でもいたら情報が
漏れてもおかしくねぇし・・・!


「ありがとう・・・助かったよ!」

そのカップルに礼を言って急いで階段を駆け下りた。
その途中で持っていた戦利品の金魚はそこらのガキにくれてやり、とにかく駐車場を目指した!
もしどこかに連れて行くなら絶対に車だ・・・この神社の駐車場にもう少しで辿り着くときにあるものが目に飛び込んだ!

「あれって・・・つくしのものか?」

今日つくしが持っていた巾着がそこに落ちていた。
駐車場の入り口付近・・・つくしがサインのためにここにわざと落としたのかもしれない。妙なところで気が利くな!
振り向いたら道路の反対側にコンビニがあった。当然防犯カメラは設置されている。

「・・・くっそーっ!よくもつくしを拉致りやがったな・・・っ!この俺を怒らせやがって・・・絶対に許さねぇ!」


********


本邸に戻る途中で電話をかけたのは、こんな時のためにいるあきらだ。
こいつに協力してもらってつくしを取り戻しに行く・・・冷静にならないと、と思いながらも腹の中が煮えくりかえっていた!

「あきら!今どこだ?すぐにお前の力っ・・・て言うか美作のシステムを使いたい!助けてくれないか!」
『何言ってんだ?俺は今から彼女と・・・』

「そんなことはどうでもいいんだよっ!今すぐに美作の位置情情報システムを起動させてお前はそこで待機しろ!
うちのつくしが攫われたんだっ!大至急捜索しなきゃなんねぇんだよっ!お前の○○○○はいつでも出来るだろうっ!」

『・・・それが人にものを頼む態度か?』


「・・・紹介なら極上が1人いる!それでどうだ!」

『・・・いいだろう!了解した・・・もうシステムの前にいる。状況を説明しろ!』

俺はあきらに現在地を伝え、拉致現場前のコンビニの名前を告げた。

「本当かどうかはわかんねぇが拳銃でも突きつける真似をして会場から出したと思う。駐車場でつくしが自分の持ち物を
わざと落としてるから意識はここまではあったはずだ!・・・コンビニの映像は分析可能か?」

『あぁ・・・都内のコンビニ全店にうちの極秘カメラが付けられてるから解析可能だ。で、つくしちゃんに発信器付けてんのか?
タイプはどれだ?』

「今日の発信器はMDH007・・・まさか拉致るとは思わなかったから感度が甘いやつしか付けてない!」

『上等だ!・・・位置情報が特定できたら教えてやる!お前はすぐに移動できるように準備しとけ!』


女1人でここまで本気出すとは・・・こりゃ、本気で西門のナンバーワンを探さなきゃいけねぇな!
あきら好みの色気のある女!・・・まぁ、いなかったらそこら辺で釣ってこようっ!

********

西門に戻った俺は自分のハーレーに跨がっていつでも出られるように準備した。
夜中にいきなり響き渡るバイク音に家元と家元夫人がすっ飛んできた。

「総二郎・・・どうしたのだ!こんな時間に・・・何かあったのか?」
「つくしちゃんは?・・・つくしちゃんはどうしたの?」

「祭り会場でつくしが誰かに捕まった・・・いまあきらが探してくれてるんだ。連絡があったらこれで向かう。関西のヤツらかも
知れねぇんだが脅迫でもあったのか?」

「いや・・・そんなものは特にない。・・・お前の次期家元辞退の要求はいまだにしてくるが・・・」

親父もお袋もやっと出来た西門の嫁はお気に入りだったからその表情を一気に強張らせた。
特にお袋はその場にしゃがみ込んで震えだした。

「お袋を中に入れてやれ。つくしの事は心配すんな、絶対に俺が助けるから・・・!早くしないとつくしが無茶しかねないからな!」


その時あきらから電話が入った!

『総二郎!コンビニの防犯カメラからつくしちゃんと思われる映像があったからお前に送るぞ?確かに2人組の男だ!
多分だけど乗る寸前にクロロホルムで眠らされてる・・・今、送ったぞ!』

画像を見たら確かにこの浴衣は今日のつくしのもの・・・ピッタリと後ろにつく男と少し間を置いて周囲を気にする男・・・
つくしは脅されてるのか全く後ろを見ずに前を歩いている。
そして駐車場に入って少しジタバタ動いて・・・ここで眠らされたのかつくしは後部座席に入れられた。
そこに確かに巾着を落とす姿も映っていた。・・・そして車は駐車場を出て行く、その一連の流れが映っていた。

「あきら!この車追えないのか?Nシステムか美作の独自システムがあるよな?!どうだ?」

『Nシステムにはすでに入り込んだ!今はうちのAVIシステムで検索中だが時間がかかるな。
それよりもつくしちゃんの発信器の方が早そうだ・・・大雑把に言えば大井埠頭の方に向かってる!』

「了解した!とりあえず大井埠頭に向かう!ハーレーだから途中で電話に気づかないと思うから情報だけは送っといてくれ!
また連絡する!」

『・・・お安い御用だ!どんな女が来るかが楽しみだなっ!』


「・・・極上だと言っただろうっ!厳選してやるよ!」

なんてヤツだーっ!この前の類といい親友のピンチをなんだと思ってんだ?
何処までも色気に走るあきらと何処までも役立たずの類・・・どっちもどっちだ!

俺は爆音と共に西門を出てバイクを大井埠頭に向けた!
まだ多少車の往来が多い都内を着物でハーレーをぶっ飛ばすのは俺ぐらいだろうが、カッコなんてかまっていられない!
猛スピードで飛ばしてたら当然だがパトカーの赤色灯がミラーに映った!
でも捕まるわけにはいかねぇ・・・俺は走行路を細い道に変えて一気にパトカーから逃れた!
でも鳴り響くサイレンに仕方なくまた向きを変えながら、俺のハーレーは夜の都内を縫うように走っていった。

「待ってろよ・・・絶対に助けてやるからなっ!」


今つくしが何をしてるかわからなくてただ焦りだけが俺を襲っていた。


yjimageGDSC1V44.jpg
Nシステム=自動車ナンバー自動照合システム・この装置の俗称。
AVIシステム=CCDカメラによる車両番号自動読取装置・ここでは美作家が独自に設置しているとお考え下さい。笑!
あきらの○はご想像にお任せします!
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Comments 4

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2017/08/23 (Wed) 12:19 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: こんにちは

えみりん様、こんにちは🎵

毎度スミマセン✨(笑)
両方読んで下さる方はガクッとくるかもなぁ…とは思ってましたよ。なので、わざと正しい恋の…にも類がでているわけでして。

あきら、可愛いでしょ?
また張り切って現れますよ❗(笑)待っててくださいね‼️

誘拐されても全然緊張感がないってのもどーなの?

明日はつくしちゃんがピンチ!お楽しみに~❗

2017/08/23 (Wed) 12:34 | EDIT | REPLY |   
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2017/08/24 (Thu) 00:07 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: No title

さとぴょん様、こんにちは🎵

◯の中はそんな言葉が?
あえて楽しんでいただこうと◯にしたんですが、そうきましたか!
いやん、想像しちゃうじゃないですか!
私、あきらにはその場面考えられないんですよね~❗

なんでかなぁ。寸止めだなぁ。(拷問?)

総二郎に悲劇が起こるまでもう少し…。
ラブ度低めで申し訳ないけど、待っててくださいね🎵


2017/08/24 (Thu) 12:25 | EDIT | REPLY |   

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