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plumeria

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あきらから話があるって言われてリビングに戻った。
どうしたんだろう・・・いつもと様子が違う?

あきらと向かい合ってソファーに座ったけど、なんだか落ち着かない。

「社長・・・まぁ、親父から婚約しろって言われたんだ。賛成してくれるって。・・・・つくし、俺と結婚してくれないか?」

「え・・・?結婚?」

「そう。今はまだ約束でいい。俺が卒業するまでにはまだ3年近くあるんだ。ちょっと長いけどそれまではフィアンセってこと」


何を言ってるの・・・?ここに住むのはそういうこと・・・・・?
始めからそのつもりで・・・・?


「・・・・無理だよ」

「なぜ?」

「なぜって!!・・・うちは貧乏な上に私自身、何も持ってない人間だよ?釣り合わないって事はわかってるはずでしょ?確かに今は一緒に居るけど・・・結婚となったら話は別だよ」

「美作がいいって言ってるんだ」


そんな事・・・答えられないよ。どうして急にそうなるの?
急がないって、ゆっくりでいいって言ったじゃない。気持ちがついて行かないよ!

私が答えられなくなると、あきらは隣に来て私を抱き寄せて、すごく近くで眼を見つめてきた・・・・
私は以前からこうされると何も言えなくなるのに。
美しすぎるこの瞳に逆らえなくなる。


思わず眼を反らすと

「ちゃんと俺を見て・・・」

って・・・いやだ!あんまりにも近すぎるよ・・・・あきら。

「ダメだなんて言わせない・・・!誰にもつくしを渡さない!」



あきらはそう言って私を抱いた・・・いつもの優しいあきらじゃない。
男の人の力を感じるような・・・荒々しいところなんて今まで見せられたことはなかった。

何度も・・何度もキスをして、私の身体中を愛した。



「はぁ・・!はぁ・・あきらっ・・・もう、無理っ・・」

「ダメ・・・つくし。愛してるって言って?・・・」


そんな言葉を要求するなんて初めてじゃない・・・?
言えるの?私・・・・この人を愛してるの?
わからない・・・!わからないよ・・・・・!!


「言うまでやめない・・・!つくしは俺のものだっ!・・・」

あきらが私を容赦なく求めてくる・・・もう私も限界が近づく・・!

「あきら・・・!愛し・・・てるよ!・・・あきらっ・・・」



何度も言葉を言わされた・・・私の中を掻き乱して・・。
こんな、あきらは初めてだ。
 

「つくし・・・・・俺と結婚して・・・?」

美しい顔に汗をかいて、あきらが潤んだ瞳で私に言う。
あきらはまるで何かに怯えているように見えた・・・・・。

「・・・うん」



なぜ、私は受け入れたのだろう・・・・・。


****


それからしばらくして、私は美作社長とおば様に会いにお屋敷に行った。
2人とも私の生まれなどは気にせず、ただ喜んでくれた。

これは幸せなんだと、自分に言い聞かせながらあきらの横に立つ。

まだ、あきらが学生だからと何の発表もせず、身内だけの約束事という形をとった。
あきらは今までで一番、幸せそうに笑っている。


あと何年かしたら・・・私は美作になるんだね・・・・?


「つくし、大切にするよ?絶対に離れないで」


うん、大切にされてるよ。わかってるよ、ちゃんと。わかってるよ・・・・

庭の奥に白いバラが見える。
あぁ・・・、きっと花嫁のバラはこの庭から来るんだね。



でも・・・

私の心の中には、今でもひまわりの花束が咲いている。

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