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昨日に引き続きまして、「柳緑花紅」 河杜 花様からのお話しをお届けします!

つくしちゃんに段々変化が出てきますよ?
総二郎の行動にも注目っ!花様の世界をお楽しみ下さいませ。

kurukuma2.jpg 柳緑花紅・河杜花様のお部屋にはこちらからどうぞ!        
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友達以上 彼女未満③




西門さんの彼女?!となって暫くした頃、
西門さんとほにゃららしてしまうという夢をみてしまったのが今朝。
こういうのってその人間の願望が夢に現れてるって言われるけど・・・。

どうしちゃったんだろう、私・・・。
西門さんに振り回されすぎなのかな。
だって私に限ってそんな願望絶対無いはず。
いや、断じてない!
よく考えなさいよ、牧野つくし。
あのプレイボーイの西門さんが私なんかを
相手にするわけがないじゃない。
そうだよ!
優しくしてくれるけど、好きとは言われた事、一回もないし。
きっと違う。
きっと・・・。

あんな夢をみてしまったからか、その日は朝からなんか妙な感覚が残って、
大学でもバイト先でも、いつも以上にミスが多かった。
唯一の救いは西門さんとは今日一日全く会わなかったこと。
なんだかんだで忙しかった事もあり、いつの間にかあの夢をみたことも忘れて、
普段どおりの状態に戻ったのはバイトが終わる頃だった。
そういえば、いつも迎えにきている西門さんが今夜は迎えにこなかった。
会ったら会ったで緊張してしまうけど、
会わなきゃ会わないで寂しい気持ちにもなってしまう・・・。
私、結構いい加減な女なんだ・・・。
そんなことを考えながら帰宅すると、私のアパートの部屋の中が明るいのに気がついた。

おかしい、点呼してまで電気消したのを確認したのに。
泥棒だったらどうしよう・・・。

そぉっとドアを開けてみると、この玄関に似合わないくらい、
綺麗に磨かれた靴が脱いであった。
あ、西門さんだ・・・。
ふう、泥棒じゃなかった!
ん?
でも、どうして?
どうやって入ったのよ?
すると美しすぎる男が、リビングからヒョイと顔を覗かせた。

「おかえり。今日、バイト長引いたのか?おそかったな。
ほら、いつも外食ばかりで野菜が食べたいって言っていたから、適当に買ってきたぞ。」
よく見ると、台所には高級スーパーの袋が、ドーンと置いてある。
「西門さん、食材ありがとう♥️
早速、なんか作るね・・・・・・ってわけないでしょ?!
なんで私の家に上がり込む事が出来たの?鍵かけていたはずだよ?!」
西門さんはキラリと悩殺セクシービームをなげながら、
ニヤリと殺人並みの微笑みを放った。
「牧野の部屋の前で待っていたら大家のばあちゃんが通り過ぎてさ、
牧野つくしの恋人ですって言ったら合鍵くれた。親切だな、ここの大家。」
もう、大家さんったら、メンクイなんだから!
さすが平成の光源氏、西門総二郎。
80過ぎた老女にもフェロモン効果バッチリだわ、絶大すぎる!
安い家賃がいいと思っていたけど、
セキュリティ面が緩すぎるのは考えもんね。

・・・そうだ!
危うく忘れるところだった。
合鍵を返してもらわないと、入り浸りされるちゃうわ!
「西門さん、あのさ・・・。」
「なんだよ、鍵ならかえさねぇよ。」
「えっ!なんでよ?!」
「いいか牧野。俺たち彼氏彼女恋人同士なわけ。
彼氏である俺が、彼女であるつくしのアパートの鍵を持っていないのはおかしかねぇか?
俺のマンションの鍵なら、もうお前にもやっただろ?
だから、かえさない。」
そっか、私、西門さんのマンションの鍵持っているし~。
・・・じゃないわよ。
危うく流されるところだったわよ!
「こら!エロ門!私は自分の意志で渡してないのよ!
全く意味が違うの!ほら、返してよ!
ねえ、返して?!」

返してもらおうと勢いよく西門さんに詰め寄ると、
ひょいと逃げた西門さんの前で足をすべらし、クルリンパと体を翻してしまった。
そのままバランスを失った私は、咄嗟に西門さんの服を掴んで倒れてしまった。
倒れたところが丁度ベッドだったおかげでケガはなかったんだけど・・・。
マズイ。
この体勢はマズイ。
倒れた私の真上にとってもかっこいい西門さんが
折り重なるように、一緒に倒れ混んでいたのだ。



目と目があった。
私は蛇に睨まれた蛙状態で、息をするのも忘れていた。
西門さんの顔が近づいてくる。
近寄ってくる西門さんの目は黒いけど緑がかっていて、
凛としながらも水晶のような透明感があってとても美しかった。
綺麗だな・・・。
「牧野、目を閉じろ。」
色っぽい声で囁かれたなと思ったのと同時に、唇に柔らかくて温かい感触が降り注いだ。
「ずっと好きだった・・。」
信じられないくらい、甘くて、気持ち良い声だった。
脳内に快楽成分が流れ込んできたからか、
キスされたと気がつくまで数秒間かかるほどだった。
夢中になってキスを受けていると、西門さんの舌が私の耳輪をなぞっていく感触を感じた。

「ん・・・っ!」
これって・・・。
西門さんの唇の感触が全身に流れ込んでいくのと同時に、
今朝見た夢が頭の中に流れ込んできた。
何が起きたか分からないまま、すっかりパニック状態になっていると、
西門さんの指が私の頬から首へと鎖骨のあたりまで降りてきたのを感じた。
甘い、甘い、甘い刺激とともに。
さすがに鈍感な私でも、西門さんがこれ以上何をしようとしているのかわかる。
声を発しようとしても、喉がカラカラで声を思うように出すことができない。
西門さんの指が私の胸元のボタンに触れる。
その指が動こうとした瞬間、かなりしわがれた感じだったけど、
漸く声を出すことができた。
「私のこと、冗談・・・、だよね・・・。」




西門さんの手が止まった。
恐る恐る薄眼で様子を探ると、西門さんは青褪めた様子で固まっていた。
たった数秒の間。だけど、その何百倍にも私は感じた。
西門さんはいつの間に正気に戻ったのか、私から離れるとベッドの淵に座り、
どこかを遠くを見つめながら溜息をついた。
「西門さん・・・?」
「・・・・・・ばーか。本気にすんなよ・・・。
お前の言う通り冗談だよ、冗談!
・・・ただ、次回はわかんねぇぞ。
もし、次もそんな胸元の開いた前開きな服着ていたら、
その胸元にボタン、今度は必ず外すから覚悟を決めとけ。
お前も一応は女だからな。」
いつものように上から目線で悪態つきまくりだけど、全く声に力を感じない。
「アパート、勝手に入って悪かったな。
鍵、置いていくぞ・・・。じゃ、俺、帰るわ。」
そう言うと、靴を履いてバイバイと手をヒラヒラさせて玄関を出て行ってしまった。

帰ると言った西門さんは雨に打たれた子猫みたいで、今にも消えてしまいそうだった。
初めてみるそんな姿に、私は追いかける事が出来なかった。


koi30.jpg

第4話は18:00です!総二郎ったら・・・!もう!って感じですね(笑)
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Comments 2

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2017/09/06 (Wed) 16:51 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様! 花様からでーす!

******


コメントありがとうございます♪

総ちゃん、どうして怯むのか・・・。
この理由は是非、総二郎SIDEで書きたい!
でもまだ書いてませんw

2017/09/07 (Thu) 15:17 | EDIT | REPLY |   

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