幼馴染みの恋愛事情・145
たとえ「ベージュのおばちゃんパンツ」だったとしても、予備を持って来ておいて良かった・・・危うくノーパンになるところだった、とホッとしながら脱衣場でそれを穿いた。
そしてお揃いでもないノンワイヤーブラを着け、一安心・・・部屋に戻って服を着て、メイクをしようと鏡を見たら・・・
「ちょっとーーっ!何よこれ///!!」
「どうした?」
「首が・・・首が・・・」
「あぁ、キスマーク?悪ぃ、つい多めにやっちまった」
「やっちまったって///!!」
「まぁまぁ、今度はちゃんと位置を考えるから」
鏡を見たら首の周りが真っ赤・・・しかも変な楕円形で、濃いのから薄いのから沢山!!
持って来た服も着て来た服も首回りが開いてて、どっちを着ても丸見え・・・コートはあるけど、それでも見えるんじゃないの?ってぐらいの位置でビビった!
天気はいいし、今日はそんなに寒くない。
マフラーを買って巻いてもいいけど、それだと暑いかも・・・・・・と悩んでる私に、総二郎が「誰もそこまで見ねぇと思うぞ?」って涼しい顔して言った。
そりゃそうだろうけどっ///!!
「それよりも那須どうぶつ王国のバードショー、何時からだ?」
「えっ?ちょっと待って・・・・・・えーっとね・・・12時30分からだ!」
「12時30分か・・・その後は?」
「えっと・・・14時30分みたい」
「じゃあ12時にここを出れば余裕で間に合うし、他も見て回れるな・・・・・・運転の練習を10時半から11時までして、それから飯食って片付け、でどうだ?」
「練習を10時半からって・・・・・・30分しかないじゃん!!」
朝っぱらからケダモノが襲ってくるから💢!
そう言うと総二郎がケラケラ笑って、全然反省の色無し!
「いいから早く支度して外に出ようぜ」って言いながら彼は着替え終え、スタスタと玄関に向かった。私はヒリヒリする首を気にしながら後をついて行き、急いで靴を履いた。
って言うか、ちょっと動いても身体中が痛いんだけど///!
そこには昨日乗ったレクサスがドーンとあって、『今日はお手柔らかに』とでも言いたそう・・・深い溜息吐きながらトボトボ近付くと、総二郎が頭にポン!と手を置いて・・・
「心配すんな、最初よりは上達してんだから」
「・・・・・・え?」
「運転はどれだけ乗るかってのもあるが、とにかくリラックスだ。苦手意識を持ってると怖いってのが強くなってガチガチになるから余計ハンドル操作がしにくくなるんだ。
で、とにかくゆっくりでいい。後ろから追いつかれたら抜かせればいいし、怒鳴るヤツがいたら無視。自分のペースで運転することが、結果的にスムーズな運転になるってもんだ。
・・・んじゃ、軽く一周しようか」
「・・・・・・うん!」
総二郎の言葉と頭に置かれた手・・・言われ慣れた言葉&何度もさわってる手なのに、何故かそれが魔法みたいに思えて、この後運転したんだけどすごく楽だった。
こんなにスムーズに曲がれたかな?って思うぐらいに右折できて、左折でタイヤをぶつけなかったし、ホイールも擦らなかった。
植木で見通しが悪いカーブも、砂利の坂道も怖くなかったし、総二郎が言う方向にハンドルを切ったけど1度も急ブレーキを踏まなかった。
肩の力が抜けてるから?
それとも隣に彼氏・・・総二郎が居るから?
ひょっとして運転免許、取れるかも?!(←自動車教習所に通っているのはその為である)
どうしてだろう・・・なんか、運転が楽しいかも♪
「ブレーーーーキ!!」
「えっ?!」
ガッコン!!
「ルンルンしながら運転すんな💢!!
もう少しで池に突っ込むところだったぞ!!」
***************************
「そんなに怒らなくても~~~!」
「せっかく上手く運転してたのに、急に池に向かうからビビったわ!池に落ちたら流石の俺でも引き上げられねぇっての!」
「ごめん~~~~!」
「・・・・・・もういいから飯にしようぜ。残りものでいいからササッと食って出ないと、ショーを見られねぇぞ」
「判った!肉うどんね!!」
11時になったら部屋に戻り、つくしはキッチンで昼飯の準備。
俺は荷物を纏めて玄関まで持っていき、その後で・・・寝室の後始末。とんでもない事になったシーツは丸めてバスルームの脱衣カゴに放り込み、布団はたたんでベッドの上。
何があったか想像させるには充分な乱れようだが、そこは無視・・・口止め料として10万、鍵と一緒にシークレットボックスに入れることにした。
つくしも自分の荷物を纏めていたから玄関に運び、その時には「ご飯出来たよ~」の声が聞こえた。
それでダイニングに行くと、確かに昨日の残りもの・・・「肉うどん」があった。しかも特盛り。
「・・・・・・1つが2人分あるんじゃね?」
だって朝ごはん食べてないもん///総二郎のせいで!」
「あぁ・・・そうか。水しか飲ませなかったな」
「だからこれでも少ないぐらいよ!でも間に合わないから我慢する・・・早く食べよ♪」
「あいよ。那須どうぶつ王国にもレストランがあるしな」
「勿論行くわよ♪」
・・・・・・・・・色気より食い気・・・まぁ、いいけどよ。
それを10分で食って、急いで別荘を出たのは予定より少し早い11時30分。
ここから那須どうぶつ王国には30分以内に着くとは思うが、12時30分ってのは敷地面積を考えてもキツい。14時30分から始まる2回目のショーなら、アレコレ見ても余裕でバードショーのスタジアムまで行ける。
そう言うとつくしは満面の笑みを見せ、「ありがとう、総二郎♥」といつになく可愛い顔で言いやがった///。
・・・てか、俺がそう思うだけか?
でもつくしが腰を押さえて「いたたた・・・」と呟いたり、チラッと見えた首に赤い痕があるのを見ると・・・やっぱり俺達の関係が一歩進んだんだと思って嬉しかった。
少々傷付いたレクサスに乗り込み、正面の門を出ると一旦停止。
運転席から降りてシークレットボックスに別荘の鍵を入れると、そこにポチ袋を置いた。これでお袋にも伝わらないはず・・・何も書かなくても意味ぐらい通じるだろうと、それを閉めた。
俺達の事はもう少し先で報告すればいい・・・焦るとこいつの両親がパニクって大騒ぎになるかもしれないし、つくしの「決心」ってのも必要だ。
なんたって茶道宗家なんだし。
「んじゃ、行くか・・・晴れて良かったな。雨だったらバードショーは中止だし」
「楽しみだな~~~」
「ウェットランドってところにはジャガーがいるらしいぞ。で、ワオキツネザルや鳥を放し飼いしてるんだってさ」
「えっ!ジャガーも放し飼い?♪」
「・・・・・・流石にそれはないだろ」
「残念!抱っこしたかったのに~~」
「阿呆、通常50~70㎏あんだぞ?」
「そうなんだ~」
ジャガーはネコ科ヒョウ属の食肉類だ。
”ジャガー”という名前は南アメリカインディアンの“ヤガー”という言葉から来てるんだが、この意味は「一突きで殺す者」。放し飼いにしたらヤバいだろう。
「同じぐらいの重さがいいなら、俺を抱っこしたらどうだ?」
「いやだよっ///!!」

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「ちょっとーーっ!何よこれ///!!」
「どうした?」
「首が・・・首が・・・」
「あぁ、キスマーク?悪ぃ、つい多めにやっちまった」
「やっちまったって///!!」
「まぁまぁ、今度はちゃんと位置を考えるから」
鏡を見たら首の周りが真っ赤・・・しかも変な楕円形で、濃いのから薄いのから沢山!!
持って来た服も着て来た服も首回りが開いてて、どっちを着ても丸見え・・・コートはあるけど、それでも見えるんじゃないの?ってぐらいの位置でビビった!
天気はいいし、今日はそんなに寒くない。
マフラーを買って巻いてもいいけど、それだと暑いかも・・・・・・と悩んでる私に、総二郎が「誰もそこまで見ねぇと思うぞ?」って涼しい顔して言った。
そりゃそうだろうけどっ///!!
「それよりも那須どうぶつ王国のバードショー、何時からだ?」
「えっ?ちょっと待って・・・・・・えーっとね・・・12時30分からだ!」
「12時30分か・・・その後は?」
「えっと・・・14時30分みたい」
「じゃあ12時にここを出れば余裕で間に合うし、他も見て回れるな・・・・・・運転の練習を10時半から11時までして、それから飯食って片付け、でどうだ?」
「練習を10時半からって・・・・・・30分しかないじゃん!!」
朝っぱらからケダモノが襲ってくるから💢!
そう言うと総二郎がケラケラ笑って、全然反省の色無し!
「いいから早く支度して外に出ようぜ」って言いながら彼は着替え終え、スタスタと玄関に向かった。私はヒリヒリする首を気にしながら後をついて行き、急いで靴を履いた。
って言うか、ちょっと動いても身体中が痛いんだけど///!
そこには昨日乗ったレクサスがドーンとあって、『今日はお手柔らかに』とでも言いたそう・・・深い溜息吐きながらトボトボ近付くと、総二郎が頭にポン!と手を置いて・・・
「心配すんな、最初よりは上達してんだから」
「・・・・・・え?」
「運転はどれだけ乗るかってのもあるが、とにかくリラックスだ。苦手意識を持ってると怖いってのが強くなってガチガチになるから余計ハンドル操作がしにくくなるんだ。
で、とにかくゆっくりでいい。後ろから追いつかれたら抜かせればいいし、怒鳴るヤツがいたら無視。自分のペースで運転することが、結果的にスムーズな運転になるってもんだ。
・・・んじゃ、軽く一周しようか」
「・・・・・・うん!」
総二郎の言葉と頭に置かれた手・・・言われ慣れた言葉&何度もさわってる手なのに、何故かそれが魔法みたいに思えて、この後運転したんだけどすごく楽だった。
こんなにスムーズに曲がれたかな?って思うぐらいに右折できて、左折でタイヤをぶつけなかったし、ホイールも擦らなかった。
植木で見通しが悪いカーブも、砂利の坂道も怖くなかったし、総二郎が言う方向にハンドルを切ったけど1度も急ブレーキを踏まなかった。
肩の力が抜けてるから?
それとも隣に彼氏・・・総二郎が居るから?
ひょっとして運転免許、取れるかも?!(←自動車教習所に通っているのはその為である)
どうしてだろう・・・なんか、運転が楽しいかも♪
「ブレーーーーキ!!」
「えっ?!」
ガッコン!!
「ルンルンしながら運転すんな💢!!
もう少しで池に突っ込むところだったぞ!!」
***************************
「そんなに怒らなくても~~~!」
「せっかく上手く運転してたのに、急に池に向かうからビビったわ!池に落ちたら流石の俺でも引き上げられねぇっての!」
「ごめん~~~~!」
「・・・・・・もういいから飯にしようぜ。残りものでいいからササッと食って出ないと、ショーを見られねぇぞ」
「判った!肉うどんね!!」
11時になったら部屋に戻り、つくしはキッチンで昼飯の準備。
俺は荷物を纏めて玄関まで持っていき、その後で・・・寝室の後始末。とんでもない事になったシーツは丸めてバスルームの脱衣カゴに放り込み、布団はたたんでベッドの上。
何があったか想像させるには充分な乱れようだが、そこは無視・・・口止め料として10万、鍵と一緒にシークレットボックスに入れることにした。
つくしも自分の荷物を纏めていたから玄関に運び、その時には「ご飯出来たよ~」の声が聞こえた。
それでダイニングに行くと、確かに昨日の残りもの・・・「肉うどん」があった。しかも特盛り。
「・・・・・・1つが2人分あるんじゃね?」
だって朝ごはん食べてないもん///総二郎のせいで!」
「あぁ・・・そうか。水しか飲ませなかったな」
「だからこれでも少ないぐらいよ!でも間に合わないから我慢する・・・早く食べよ♪」
「あいよ。那須どうぶつ王国にもレストランがあるしな」
「勿論行くわよ♪」
・・・・・・・・・色気より食い気・・・まぁ、いいけどよ。
それを10分で食って、急いで別荘を出たのは予定より少し早い11時30分。
ここから那須どうぶつ王国には30分以内に着くとは思うが、12時30分ってのは敷地面積を考えてもキツい。14時30分から始まる2回目のショーなら、アレコレ見ても余裕でバードショーのスタジアムまで行ける。
そう言うとつくしは満面の笑みを見せ、「ありがとう、総二郎♥」といつになく可愛い顔で言いやがった///。
・・・てか、俺がそう思うだけか?
でもつくしが腰を押さえて「いたたた・・・」と呟いたり、チラッと見えた首に赤い痕があるのを見ると・・・やっぱり俺達の関係が一歩進んだんだと思って嬉しかった。
少々傷付いたレクサスに乗り込み、正面の門を出ると一旦停止。
運転席から降りてシークレットボックスに別荘の鍵を入れると、そこにポチ袋を置いた。これでお袋にも伝わらないはず・・・何も書かなくても意味ぐらい通じるだろうと、それを閉めた。
俺達の事はもう少し先で報告すればいい・・・焦るとこいつの両親がパニクって大騒ぎになるかもしれないし、つくしの「決心」ってのも必要だ。
なんたって茶道宗家なんだし。
「んじゃ、行くか・・・晴れて良かったな。雨だったらバードショーは中止だし」
「楽しみだな~~~」
「ウェットランドってところにはジャガーがいるらしいぞ。で、ワオキツネザルや鳥を放し飼いしてるんだってさ」
「えっ!ジャガーも放し飼い?♪」
「・・・・・・流石にそれはないだろ」
「残念!抱っこしたかったのに~~」
「阿呆、通常50~70㎏あんだぞ?」
「そうなんだ~」
ジャガーはネコ科ヒョウ属の食肉類だ。
”ジャガー”という名前は南アメリカインディアンの“ヤガー”という言葉から来てるんだが、この意味は「一突きで殺す者」。放し飼いにしたらヤバいだろう。
「同じぐらいの重さがいいなら、俺を抱っこしたらどうだ?」
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