FC2ブログ

plumeria

plumeria

考ちゃんのマンションについてきたのはやっぱり間違いだった。
どうしても話がしたくて、この話を白紙に戻したくて・・・例え総二郎の婚約話が消えなくても私だけは誰の所にも行かなくていいようにしたかった。
それなのに考ちゃんを怒らせて、撤回どころか私はベッドの上に乱暴に投げ捨てられた!


「いやぁあっ!やめて!考ちゃんっ・・・そんなことをしても私は考ちゃんのものになんてならないんだよ!やめてぇっ!」

「そんなことわかんないだろ?もう総兄とはこんなことしてんの?・・・それって裏切りじゃないかな・・・じゃあ、罰ってことか・・・」

ベッドの上を這うように逃げる私を引きずり倒して仰向けにされた。
そして馬乗りになって考ちゃんは高い位置から私の事を見下ろしている・・・その手がゆっくりと私の首の方に伸びてきた。
まさか首を絞める気?そんなことこ考えてた次の瞬間、私のブラウスを引き千切るかのように裂いて、ボタンが部屋に散らばった!

「きゃあぁーっ!いやぁあっ!!」

お腹の方まで露わになった身体を考ちゃんの眼が冷たく見てる・・・次にされることを想像して涙が溢れた!


「考ちゃん、やめてよっ・・・!見ないでぇっ!」
「どうしてやめるのさ・・・つくしは俺の婚約者なんだから身体を差し出すぐらいどうって事ないだろ?逆か・・・これが出来るのは元々
俺だけなんだよ。総兄がルール違反・・・そうだろ?」

「嫌だ・・・考ちゃん、そんなの全然好きだとか愛だとかの話じゃないよ・・・こんなの、酷いよ!」
「・・・酷い?くくっ・・・そうかもしれねぇな。それでもつくしの事は誰にも渡さない・・・ここに触れることが出来るのは俺だけだ・・・!」

「あぁっ・・・!いやぁあっーー!」

考ちゃんが私の胸を鷲掴みするように強く触れてきて、その手首を掴んで振りほどこうとしたけど当然そんな力はなかった。
総二郎が愛してくれたときとは全然違う・・・こんな風に恐怖でしかない行為なんて受け入れることは出来ないっ!
全身で考ちゃんを拒否するけど、どれだけ足をばたつかせても男の人を払いのけることなんて無理だった。

「いい加減に俺のものになればいいんだよっ!総兄なんか忘れればいいっ!」
「どんなことされたって考ちゃんのものになんかならないよ!手を退けて・・・私に触らないで!」

「・・・女なんて始めはそんなセリフ言うくせに、いざ抱かれりゃ次は自分から強請ってくるようになるんだよっ!つくしだってそうだろう!」
「馬鹿にしないでっ!・・・私はそんな女じゃないわ!」

何を言っても考ちゃんの耳には入らないのか、今度はその手がお腹の下の方に伸びていく・・・考ちゃんの身体で押えられているから
抵抗できる訳もなく、スカートの中に手を入れられて冷たい指先が私の太腿をぐっと掴んできた!


「いやぁあっ!!助けてっ!総二郎っ・・・総二郎っ!!」


私が大声で総二郎の名前を口にした途端、考ちゃんの手が止まった・・・

私の両手を塞いでるけどその目は固まったまま私を見下ろしてる・・・考ちゃんの唇がギュッと結ばれて私の上からゆっくりと離れた。
私は考ちゃんが身体を離した隙に腕を振り解いて、引き千切られた服をぎゅっと掴んでベッドの前の方に這うように逃げた。



「・・・なんで総兄を呼ぶんだ・・・?あんなヤツのどこがいいんだ・?・・ただの皮肉れものじゃねぇかよ」

「総二郎はそんな人じゃない。ちょっと素直じゃないけど、本当は何に対しても一生懸命だったよ!勉強だってお茶だって真剣だった・・・。
そりゃ、いろんな噂もあったけど・・・確かに女の人とも遊んでいたのも事実だから、その批判だって今は受け止めてるじゃない!
総二郎だって自分の立場に悩んで、祥ちゃんと比べられて・・・それでもお茶と向き合って生きてんのよ!」

「俺が何も考えてないような言い方をするな・・・!結局、総兄は西門の跡取りになれたんだ・・・!それだけで十分だろう!
この上好きな女まで手に入れるなんて許せねぇよ・・・つくしぐらい俺のものになってもいいじゃねぇか!」

もう言ってることが無茶苦茶になってきた考ちゃんは、握り締めた拳を思いっきりベッドに叩きつけてシーツを剥ぎ取るようにバサッと
下に落とした・・・!再び恐ろしい顔になった考ちゃんがジリジリと私の方に寄ってくる・・・思わずベッド脇のランプを手に取って考ちゃんに向けた!
洋風の大きなシェードが付いたランプだ・・・持ち上げたらかなり重たかったけど手が届く所にあるものはこれしかなかった。


「そ・・・それ以上近寄ったら、これで殴るわよ・・・!来ないでっ!」
「殴れるもんなら殴ればいいだろう・・・つくしの力でこの俺を倒せるとでも思ってんの?バカだね・・・」

「本気だからね・・・!私に触らないで・・・!来ないでっ!」

それでも考ちゃんがゆっくり近づいて来るのをやめない・・・私は震えながらランプを高く上げて考ちゃんを威嚇した!
でも、そんなものに怯えることもなく考ちゃんの右手が私の左腕をガシッと掴んできた!この状況でも私の目の前でニヤリと笑う・・・。
総二郎と同じ瞳が全く違う光を見せて私を見つめる・・・!

次の瞬間、もう一つの手で私が抱えているランプを取り返そうと右手首を掴まれそうになった!これを取られたら私は何一つ武器が
なくなる・・・!もう、考ちゃんから逃げられなくなる!


「やめてぇっ!・・・いやぁあっ!!来ないでぇっ!」
「やかましいんだよっ!」

私は無我夢中でランプを考ちゃんの頭めがけて振り下ろした!恐怖で目を閉じたまま振り下ろしたからどこに当たるかなんて考えなかった!
ガシャーン!!と大きな音がしてランプが砕けた・・・!同時に聞こえたのは考ちゃんの叫び声!・・・でも、それは一度きりだ。
怖くて目を瞑ったままだったけど、振り下ろした後はシーンと部屋が静まりかえって考ちゃんの動きも止まっているようだった。


恐る恐る目を開けたら、私の足元のベッドカバーにポタッと血が落ちた・・・!

ハッとして顔を上げるとそこにはランプを腕で止めた考ちゃんがいて、その腕から血が流れ落ちていた。
そして割れたランプシェードが辺り一面に落ちていて、照明に反射して光っていた・・・皮肉にもそれは幻想的な演出のように見えた。
考ちゃんは自分の腕から流れる血をペロッと舐めて、ニヤッと笑う・・・その血の付いた唇が怖い・・・!でも、腕から流れる血は止まらない。
結構深い傷なのか、赤い筋を作りながらポタポタとベッドに落ちていった。


「ご・・・ごめんっ!考ちゃん!腕が・・・」

「よく言うよ、自分で振り下ろしておきながら・・・!でも、これで完全に頭にきた・・・!さぁ、覚悟してもらおうか!」


その時の考ちゃんの眼は獲物を仕留めるときの獣のようで、私はまるで殺されるかのような錯覚を覚えた・・・。


気が付いたら側に落ちていたランプシェードの破片を手にとって、それを再び考ちゃんに向けていた。
それを跳ね飛ばして私の頬を打った後・・・一番大きな破片の上に私は倒れ込んだみたい・・・そして何かが私の首に刺さった!

「きゃあぁっ!うっ・・・!!痛いっ・・・!!」


首に手をやると、自分の首にぬるっとした感覚があって、手の平を見ると真っ赤に染まっていた・・!
私の首から肩にかけて熱いものが流れていくのがわかる・・・同時に頭の方は冷めていくようだった。そして、あっという間に私の
下のベッドカバーは血を吸い込んでいく・・・その上にゆらっと倒れ込んでしまった!

「つ・・・つくし?おいっ!つくし・・・つくしっ!!おいっ・・・!」


考ちゃんが叫ぶのが聞こえる・・・でも、それはとても遠くから聞こえてくるみたいだった。
そして倒れた時に腕にも熱い何かが刺さったのを感じたけど、その時にはもう・・・意識が遠くなっていた。


総二郎、本当にごめんなさい・・・もう、会えないかもしれない。


私の意識は完全になくなった。



aka2.jpg
関連記事

Comments 8

There are no comments yet.
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017/10/18 (Wed) 12:52 | EDIT | REPLY |   
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017/10/18 (Wed) 15:53 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: こんにちは!

えみりん様、こんにちは🎵

ふふふ…この私が普通の展開には持っていかないということは、ご存知のはず♥️

落とす時にはとことん落とします‼️(笑)
読者様にドン引きされながら、とんでもない方向に持っていこうと思っとります‼️

偉そうに言って、ありきたりだったりしてね!

しかし、夜も昼も怪我させたのね、わたし。
もう1つのほうが終わるぞー‼️やっと!

えみりん様、毎日ありがとうございます♥️

2017/10/18 (Wed) 16:50 | EDIT | REPLY |   
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017/10/18 (Wed) 19:06 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

わんこ様、今晩は!

わんこ様が残酷だったら私なんかどうなるんでしょう・・・あっちもこっちも怪我人だらけです。
こっちのつくしちゃんはちょっと可哀相かな・・・しばらくは不自由かも。

考ちゃん・・・どんどんとんでもない人になってしまいましたね(笑)
どこかで反省させなくてはっ!!世の中の末っ子さんに怒られそうだわ。

少し楽しい総ちゃんを書きたくなったので、もしかしたらSS書くかも・・・。

イベントも後は楽しむだけになりましたので、随分と楽になりました。
やっぱり、楽しいって大事ですね・・・今度からは両方とも暗くなるのはやめようと思いました(笑)

2017/10/18 (Wed) 20:04 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

花様、こ・・・今晩は!

生きてるよ・・・痛かっただろうけど、生きてる。
この後が総つくになるのか「浮気者」になるのか・・・そこが問題!!

え?意味深?・・・ふふふ。

で、そちらの総ちゃんはその後、いかがかしら?待ってるわよ・・・(笑)

宝くじ、楽しみだね!当たればいいなぁっ!!
そっちを妄想してしまったよっ!!


2017/10/18 (Wed) 20:12 | EDIT | REPLY |   
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017/10/19 (Thu) 14:11 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、今晩は!

はい!出ました、柳沢慎吾っ!!期待どおりですっ!ありがとうございます♥

つくしが刺した・・・それも、良かったな・・・。
いつかどこかで総二郎でも刺そうか・・・いや、違うか!私の話はハピエンのはず!
刺したらダメでしょう(笑)

楽しい話が書きたい・・・最近、冷えてきたのに、話まで寒くなってきてどんより・・・。
仕事中に冬の暖かいお話考えております。・・・でもね、ちょうどイベント中なのでメンバーさんが
日中トークしてるんだけど、それが爆笑ネタなことが良くあるんです。

この前も銀行で馬鹿みたいに笑って、窓口のお姉さんにキョトンとされました。
犯人はほとんどがやこ様とasu様です・・・変なおばちゃんになってしまうわ・・・!

2017/10/19 (Thu) 19:46 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply