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つくしを抱きかかえて旅館に戻ると女将が出てきてつくしの手当をしてくれた。そこまで腫れてはいないが少しだけ熱を持ってる。
湿布を張って包帯をしてもらうと、大袈裟だと眉を顰める。歩きにくいから俺の腕に掴まって部屋に向かった。
美和子は何故かこの旅館に部屋をとり、つくしの希望で一緒に食事をすることになった。
・・・俺は離れで二人っきりで楽しみたかったのに・・・!この女を俺たちの部屋に呼ぶのはごめんだ!女将に頼んで食事だけのために
一部屋用意してもらった。

夕食の時間になったら、一段と化粧が濃くなった美和子が指定した部屋に来た。でも、何故か1人・・・後ろからトボトボついてきていた
男の姿はなかった。それとも、この部屋に呼ばなかっただけなのか?まぁ、俺は3人だろうが4人だろうが腹が立つことに変わりはない。
何にも考えてないつくしを隣に座らせて、美和子は俺の真正面・・・今にも食いつかれそうな眼にゾッとした。


目の前に並んだ料理はここの郷土料理も含めた和風懐石。宮城県沖で採れた海の幸はもちろん、仙台黒毛和牛と野菜を使った
牛すき煮鍋、季節の野菜の三種盛りが並んだ。
食前酒に梅酒が出されたが妊婦のつくしには飲ませられないと取り上げたら「狡いっ!」と大騒ぎ・・・。
女将からは妊娠中でも飲めるくらいの軽い酒を用意された。ホントにジュース程度の酒だから仕方なく許してやって、俺と美和子は普通に乾杯した。

「残念でしたわね・・・まぁ、妊娠されているならお部屋でジッとしていらしたらいいのに・・・足も痛いのでしょう?総二郎様に余計な
心配をお掛けしますわよ?ねぇ・・・総二郎様?」

「美和子さんにはまだおわかりではないでしょうね。つくしのすることで俺に迷惑がかかることなんてないんですよ。こいつのしたい
ことを叶えるために俺がいるって思っていますからね・・・俺としても2人で部屋に戻りたいくらいですが、あなたを無理に誘ったような
ものだから、こうして部屋をとったんですよ。何なら俺たちは離れに戻りますが?」

俺がそう言うとプイッと横を向いて返事もしない。地方のお偉いさんの娘にはありがちな行動だ・・・溜息は出るがさっさと食事を済ませて
部屋に戻ろう・・・その後のお楽しみってのを考えていた。



「うわぁ!美味しそうっ!・・・食べるのもったいないくらいだわ。どれからいただこうかしら・・・」

「今日は作法なんて気にしなくていいから好きなように食えよ。まぁ、夕飯だから食べ過ぎるなよ?よくわかんないけど妊婦って
後半に太るんだろ?俺はもうちょっと肉付きのいい方が好きだけど、あんまり太ると戻んないって言うじゃん?」

「そうなの?でも、食べたいの我慢してストレス溜めるのもいけないってお医者様が言ってたもん・・・これ、ちょうだい?」

つくしは上目使いで俺の前の料理から自分の好きな茶碗蒸しを狙っていた・・・ストレス溜める気なんて一切ないくせにっ!
その代わり自分の嫌いなものを俺の前にすっと差し出して、俺が茶碗蒸しを取ると嬉しそうに両手で受け取った。
そんなやりとりを目の前で見ている美和子は、実に面白くなさそうだ・・・当たり前だろう。新婚の旅館の食事についてくるからだ!
つくしは鈍感だからそんなこと気にもしないが、美和子の方が気を効かせるべきだ!ホイホイついてくるから嫌な思いするんだよっ!

心の中でだけそう叫んで、俺も美和子の存在を無視して箸を動かしていた。


「総二郎様と奥様っていつもそうなのですか?西門流の跡取り夫妻とは思えない振る舞いですのね」

「えっ?そうですか?でも、本当にいつもこうなんです・・・総二郎さんがすぐに人前でも私にベタベタするから・・・ねぇ、総二郎さん!」

「そりゃ違うだろ?お前がどこででも危なっかしいから見張っとかないとまた事件が起きるからだよ!」

「事件・・・?そのような事件が何度も起きてるんですか?面白そう・・・どんな事件ですの?」

「そうですねぇ・・・結婚した次の日に総二郎さんのお友達に誘拐されたりとか、強制的に福岡まで運ばれたりとか・・・夏は別の人に
誘拐されて、その時は監禁までされたんです!それに総二郎さんまで入院するし、私は倒れるし・・・忙しい毎日ですよ・・・」


・・・文字にしたらすっげぇ短いんだけど。
お前がやったことはそんなに軽い話じゃねぇぞ?俺なんかもう少しで・・・あれからしばらくの間、俺は野菜一つ口にするのも怖かったんだ!
それに僅か半年で2回も連れ去られる大人はお前ぐらいじゃねぇか?3回目がないように神経尖らせてるんだけどこいつは全然わかってない!
今度同じ目にあったら人質は2人なんだからっ!俺の寿命が縮むってんだよっ・・・!

胸の内でブツブツ呟きながら女達の会話を聞いていた。


「ほら・・・!口んとこ、飯がつてるぞ?・・・ったく子供なんだから!」

つくしの口元に一粒類ていた米粒を手で取って、わざと美和子の前で自分の口に入れると、流石にこの場にはいられなくなったらしい。
やっと、「お先に・・・」と、小さな声を出すと立ち上がって、部屋を出ていった。


「あれ?美和子さん、もう食べないのかしら・・・今からがデザートなのに。フルーツも来るのにね・・・どうしたのかしら」

「さぁ・・・いいんじゃねぇの?ほっとけば・・・それよりも、早く食って俺たちも部屋に戻ろうぜ?」

「うん!美和子さんのデザート、もらっていいのかな?ふふふ・・・何だか美味しそう!”ずんだアイス”だって!」

まだ食うのか!
そりゃ、昔からいう「2人分」ってことかな・・・美味そうにアイスを口に入れるつくしを、行儀が悪いが両肘ついて眺めていた。
何にも気を遣わなくていい時間・・・俺にもたまにはこんな時間が必要だな。こいつを見ているとつくづくそう思う。

**

部屋に戻るともう外は真っ暗で、照明でほんのりとライトアップされた庭の紅葉が闇夜の中で浮かんで見えて美しかった。
そこにあるのはこの部屋専用の露天風呂・・・個室の離れだから他のヤツは入ってこられないようになっていた。

要するに二人きり・・・邪魔は入んない。


「つくし、風呂に入ろうぜ?お前は足が少し腫れてるから、俺が抱いて入ってやるよ。片足上げとけば入っても大丈夫だろ?」

「えぇっ?!そ・・・そんな入り方出来ないわよっ!私は後で1人で入るからいいっ!」

「・・・何言ってんだ?足を痛めてんだからもし、濡れてるところで滑ったらどうすんだ?お前は大事な身体なんだから俺が守ってやるって!
ほら・・・早めに入ろうぜ?脱がないなら脱がせてやろうか?」

ぎゃーっ!って色気のねぇ叫び声を上げて脱衣場へと飛び込んでいった!
バカなヤツ・・・この場でこの俺から逃げられるはずはないのに・・・妊婦だからって楽しもうと思えば楽しめるんだ!

暫くしたら身体にバスタオルを巻いたつくしがオズオズと脱衣場から出てきた。しかも全身真っ赤になっちゃって!
俺がバサッと服を脱いだら慌てて背中を向けるけど、毎晩の光景なのに場所が変わると恥ずかしいらしい・・・クスッと笑ってつくしを抱き上げた。

つくしは元々が痩せてるから今が5ヶ月だっていっても軽いもんだ!露天風呂の淵に座らせてから俺が先に入った。
そして右足を湯に浸けられないからそっちを上げさせて、俺の膝の上につくしの身体を乗せた。その妙な体勢に恥ずかしいと喚いてる。
俺はつくしを後ろから抱くような形になった・・・そう、もちろんこれが狙いだけど。


「つくし・・・ちょっと余計なヤツがいたけど、楽しいか?ずっと家の中だったからつまんなかったんだろ?」

「うん・・・つまんないわけじゃないけど、みんなが何かする度に大騒ぎして私から全部取り上げちゃうでしょ?お腹に子供がいるから
仕方ないのかもしれないけど、息苦しくて・・・総二郎さんも忙しいしさ」

「そっか・・・でも、もう少し我慢しろよ?こんな家に嫁いだ運命みたいなもんだ。男が産まれりゃ一安心・・・家元達は何かとそれを
言うだろうけど俺はどっちでもいいんだ。元気な子供が生まれてつくしが笑ってりゃそれでいい。俺も楽しみにしてんだ」

「・・・総二郎さん」


つくしの掴んでるタオルを湯の中でゆっくりと外してやると、少し大きくなった胸が現われる。何ともいえないボリュームがあるんだ・・・。
ここだけが先にでっかくなって腹の方はそうでもない・・・俺としてはこの感触が堪んなくて、後ろから溢れそうな胸を揉んでいた。
つくしの甘い声がシーンとした庭に響いた。それを恥ずかしがって手で口を塞いでる。

「気持ちいい?俺はすごく気持ちいいんだけど・・・これがそのうち赤ん坊のものになるかと思うとイヤだな・・・」
「総・・・二郎さんったらっ!・・・いやだ・・・そんなにしないで?あ・・・んっ!」

「なんで?いいじゃん・・・今はこの程度しか出来ないんだし。ほら、つくしは向こうの紅葉でも見てな?」

つくしは頬を紅潮させて俺の言うとおりに正面の紅葉を見つめてるけど、片手を風呂の淵に掛けたまま後ろから回っている俺の
手の動きに身体を震わせていた。俺の片手は胸を弄っていたけど、もう片方は下に伸びてて少しだけ大きくなった腹を撫でていた。
その先にとゆっくり進んで行くと、つくしの声が大きくなって身を捩る・・・片足を上げてるから余計に脚の間が広がってしまう・・・。
少し滑りを感じるところまで来ると、俺の指が執拗にそこを攻めるからつくしはl興奮して水音を立てて抵抗するんだ。

それもまた可愛い・・・大丈夫だって!今はここまで・・・無茶なんてしねぇよ!

「いやぁ・・・ん、総二郎さんっ!ダメ・・・これ以上は・・・」
「わかってるって!でも・・・感じてるくせに!んじゃ、顔・・・こっち向けて?」

潤んだ眼で見上げてくる反則技のその顔・・・堪らなくなって吸い付くようなキスをした。
あんまりにも長くて深いキスだったのか、つくしはとうとう上げていた足を湯の中にバシャン!と落とした!

・・・・・・あれ?

気が付いたら完全に逆上せたつくしが俺の腕の中で倒れていた!ヤべっ・・・っ!!
慌ててつくしを風呂から出して部屋の中に運び込んだ!


パキッ・・・!!


「・・・え?なんだ?」

離れなのにどこからか小枝の折れるような音がしたような・・・でも、そんなことを言っていられねぇっ!
逆上せたつくしに水を飲ませて寝かせないとっ!危ない危ない・・・親父とお袋に怒鳴られるところだった!!

すっかりダウンしたつくしの顔をうちわで扇いで冷ましてやる・・・でも、つくしも離さずに片手で俺の手を持ってるんだ。
仕方ねぇな・・・明日は普通に過ごしてやるか・・・もう少し、楽しみたかったけどな!


さっき聞こえた音なんてすっかり忘れてつくしの寝顔を見ていた。


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2017/10/28 (Sat) 11:51 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

わんこ様。こんにちは~!

えぇ、期待を裏切らないでしょう?ふふふっ!いつまでこの番外編をやるんでしょうね?
気楽に書けるので大好きです!!ストレス発散してます。

でも、すんなりとはいきませんよ?このつくしちゃんですからね!事件はつきものです。


いや~!昨日は思い出しながら歌いましたよ!(笑)
あのアニメでエスパーに興味を持ちましたね!でもよく考えたら子供が政府から(?)来るんですよね?育てるために・・・。
あの時代に凄い話ですよね・・・記憶を消すんですよ?無理矢理・・・怖いわぁ!
「男の子はこりごり・・・次は女の子がいいわ」ってお母さんが簡単に言うところを鮮明に思い出しました。

つくしちゃん・・・良い子を産んでね!(唐突に何言ってんだか!)

2017/10/28 (Sat) 15:20 | EDIT | REPLY |   
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2017/10/28 (Sat) 22:23 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様!爆笑っ!!

お風呂ねっ!お風呂・・・そうなんですよ・・・実は今お風呂ネタを書いてるの・・・(笑)
いつ公開するかは内緒です。もうちょっと待っててねっ!

今日のはね、このくらいだと注意書きもいらないだろうって思ったからしなかったんです。
妊婦ですからね・・・お触りぐらいで(笑)
でも、妊婦のつくしちゃんに悪戯した総ちゃんは読んだことないなぁ・・・。あきらがしたのは読んだことあるけど。

総ちゃんをパクッとしたらいけませんよ?隠し撮りもだめよ?
ほら!さとぴょん様!ヨダレが出てるわよっ!我慢してね?

ふふふ!ありがとうございました!

2017/10/29 (Sun) 00:21 | EDIT | REPLY |   

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