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plumeria

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今日の夜は仙台市内のホテルを予約していた。
少し早めに市内に着いたから、つくしはここでも散歩だと言ってホテル周辺の店を物色中・・・楽しそうに見ているのは食い物屋だ。
こいつに土産物を探させたらとんでもないものしか見つけないから、まぁいいんだけど。食い物なら誰かが口に入れるだろうし。
冗談抜きで類にこけしマッチなんて渡されたら、アイツどうすんだろう。部屋に飾りそうで怖いな・・・。

「総二郎さん!お家元にお土産買いましょうよ!これはどうかしら?くるみゆべし・・・どんな味なんだろ?」

「・・・げ!甘そうじゃね?味見ならお前がしろよ?俺は無理!」

「じゃあさ、これは?ここのお土産の人気ナンバーワンらしいよ?『萩の月』だって!美味しそう・・・」

「お前が食いたいんだろ?いいよ、俺が買ってやる。これ全部送ってもらおうぜ?」

持って帰るなんて面倒くさいことは俺の辞書にはない!この店のもの全部買って西門に送りゃいいんだろ?その方が簡単だ!
ここの店主を呼んでこの話をしたら、大きな口を開けたまま声も出さなかった・・・なんて失礼な店だっ!

「いいな?住所はこれだから。明日中に着くように出しといてくれ。頼むな!」
「へぇ~!そういうことも出来るんだ・・・宅配ね!覚えとこ!」

俺が差し出したカードを震えるように両手で取って、恐る恐る機械に通してる。そこまで不審がらなくても良くねぇか?
自慢じゃないがこのカードは金額制限無しだ!文句があるか?


「あ、ありがとうございましたっ!西門様っ!!」
「はいはい!・・・間違いなく頼むな~!」

つくしはこの店から今日の土産にたんまり和菓子をもらってご満悦・・・上機嫌で仙台市内の定禅寺通りを歩いていた。
暫く歩いてたら急に「あ!」なんて声を出して、側にあった花屋に入っていった。

「今度は何だ?珍しい花でもあったのか?」

「珍しいっていうか・・・これこれ!宮城野萩!ここの県花でしょ?綺麗だなぁって思って・・・本邸のお庭にも萩はあるけど種類が違うでしょう?
育てたいな・・・ダメ?」

「それならいいんじゃねぇか?宮城野萩は秋の茶花だから親父も喜ぶだろ。今回一番まともな土産になるな!」

つくしはここでも西門に宅配で送って欲しいと頼んでいた。
ヤバい・・・宅配で送ることを覚えやがったな?次の旅行からコイツが送ったものを先に親父とお袋に伝えとかないと腰抜かすような
もんが届くんじゃね?
つくしはこの店にあった宮城野萩の株、全部で30株を送るように手配していた。庭師の田村が植える場所に悩むだろうな・・・。


道路の真ん中に並んだ街路樹もすっかり秋っぽい。銀杏の木が真っ黄色になっててヒラヒラとその落ち葉が風に乗って舞い上がった。
真っ赤な紅葉もいいけど、黄金色の銀杏も見事・・・日本人に生まれて何が幸せかって、こういう風情を楽しめるところじゃねぇかな・・・

「綺麗だな・・・銀杏も好きなんだよな、俺。やっぱりこっちの方は寒いな・・・つくし、身体冷えないか?・・・・・・あれ?」


秋の仙台を肌で感じていたはずが、また隣にいるはずのつくしがいなかった!今度はどの店に惚れたんだ?
そう思って当たりを見回したら「手のひらかまぼこ」・・・その店の窓ガラスにへばり付いて中を覗いていた!
天下の西門の次期家元夫人だぞ?お前・・・少しでも自覚してんのか?横に行って一緒に覗くわけにもいかないからベンチに座って
つくしが戻ってくるのを待っていた。折角の季節の移り変わりを自然を通して感じてみようって考えはおきねぇもんかな!
華道家のくせになんてヤツ・・・ふふんって鼻で笑いながら、俺は1人で夕方暗くなっていく空に舞う銀杏を見上げていた。

そこに横からヌッと出されたものっ!・・・笹かまぼこ・・・?しかも焼きたて?


「はい!総二郎さん!そこのお店の店長さんがくれたの。旦那さんもいるって言ったら2つくれたよ?ふふっ!ラッキーっ!」

「ラッキーって・・・お前、もらえるまで覗き込んだのかよっ!恥ずかしいヤツだな・・・西門って言ってないだろうな!」

「うん!わざわざ口では言ってないけど、自宅に送るようにしたから伝票書いてきた!そうしたらね、驚いてお土産くれたの!」

「・・・そうか。バレたんだな」


まぁ、もういいや。今度から驚くのもやめよう・・・つくしといたら事件が起きて当たり前、そう思っておこう・・・。
その前に自宅に電話だな・・・和菓子と宮城野萩とかまぼこが届くって。


**


今日のホテルは仙台の中心地にある高級ホテル。
そこのスウィートで食事はルームサービスで運んでもらった。いつもこんな感じばかりだから本当は田舎の旅館でも良かったけど、
つくしが風邪を引いたらいけないと思ってわざわざ2日目は街の方を選んだ。美和子みたいヤツもいたし、これはこれで正解だったな。
並べられた郷土料理と創作料理の合体作につくしは大喜びで、2人だから遠慮もせずにはしゃいで食べていた。
厚切り牛タンの塩仕込みってもんに牛すき鍋、もちろんここでも三陸の海の幸も盛りだくさんで和洋折衷の結構豪快なもの!
まぁ、俺が頼んでおいたからカロリーは計算されてるんだろうけど。それにしても、さっきっから何かとつまんでいたくせにここでも
あっさり料理はつくしの胃袋に消えていった。

「美味しかったねっ!この子も満足してるって!・・・生まれる前からグルメだねぇっ?そう思わない?総二郎さん」

「そりゃ、産まれたらもっと大変だな!お前に似たら困るな・・・家族旅行がグルメの旅になっちまう!」

「それはそれで楽しいものよ?私みたいに小さい頃から家の中で過ごしたらつまんないもの・・・だから、今はこうやって楽しんでるの!
外の世界が面白いわ!だからね・・・この子も絶対に色んな所に連れて行っていろんなものを見せてあげるの・・・楽しみだな!」


食事が終わってソファーに座ってそんな話をしていた。
つくしは俺の横でノンアルコールのシャンパンもどきを口にしていて、俺はワインを飲みながら・・・窓の外には夜景が広がってて綺麗だった。
東京に比べたら少しは夜景の光もおとなしいからちょっとだけ星空も見える。


「生まれる前に2人でまた旅行に行けるかしら・・・。もう冬だからダメかな・・・ねぇ、本当に紅葉、綺麗だったね」

「あぁ・・・お前が事件を起こさなきゃもっと紅葉も見ることが出来たのにな!俺は腐りかけの木の思い出しかないんだけど・・・」

「え?うそっ・・・だって、旅館のお庭の紅葉も綺麗だったじゃん?覚えてないの?」

「露天風呂の?・・・そりゃ、お前しか覚えてねぇもんな・・・つくし、顔、こっち向けて?」

つくしからグラスを奪い取ってすぐ横のテーブルに戻した。俺はほんの少しだけウィンを口に含んだ。
ん?って顔してつくしが俺の方を向いたから、そのまま唇を塞いだ・・・そして口移しでワインをつくしに流し込んだ・・・。
コクンって喉を鳴らしてワインを飲み込む。でも、まだ離せない・・・そのまま何度もつくしの口内を舌で舐めまわしてリップ音が部屋に響いた・・・。

「んっ・・・総二郎さん、ちょっと・・・だめ・・・」
「どうして?無茶しなかったら大丈夫だって医者が言ったぞ?・・・安心しろ!子供に影響なんて無いから・・・多分」

「た・・・多分って!あっ・・・いやぁ・・・っ!」
「昼間は邪魔が入ったからな・・・ほら、身体の力抜いとけよ?今は初心者コースの中でも入門編しか出来ねぇから・・・」

「いつの話よっ・・・あっ!あぁん!総・・・二郎さんったらっ!」

そうなんだよな・・・勢い余って腹の上に乗ったらヤバいからここはどうしてもこうなるんだって・・・俺はつくしを膝の上に乗せて
後ろから胸に手を回してゆっくりとセーターを捲っていった。そして風呂の時同様デカくなった胸を両手で揉むように回すと、自然と
ブラからはみ出るんだよな・・・もうそれが堪んなくて!
脇の下から首を入れてつくしの胸が目の前にくるように体勢を変えると、片方の指を口にくわえた色っぽいつくしの大人の顔・・・
それを上目使いで見ながら、その頂を口に含んだ・・・甘い声は子猫のようで耳の奥で俺を煽る・・・徐々に俺の指が下に向かった。

いくら何でもここでは誰も枝なんて踏まないだろうっ!パキンッなんて音は聞こえないはず・・・


ドンドンドンドン!・・・ドンッ!!


「今度は誰だッ!!何処のどいつが邪魔しやがるんだよっ!!」



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すみませんねぇ・・・秋じゃなくて冬だよ
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2017/11/06 (Mon) 13:53 | EDIT | REPLY |   
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2017/11/06 (Mon) 14:58 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、こんばんは!

あはは!さぁ、誰でしょうね!!
今までこの番外編で出てない人です。この人なら見つけるんでしょうね・・・って感じ?
明後日までお待ちください。

すみませんねぇ、こんな短編ではまともな?Rは書けませんもの。

今回はつくしちゃんに宅配を覚えさせたので、なんとなくこのシリーズ続くような気がしてきました。
次はどこに飛ばしてやろうかと思案中・・・もちろん、名物があって温泉があるとこ・・・ですわね?

今日もありがとうございました!

2017/11/06 (Mon) 18:12 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: こんにちは!

えみりん様、こんばんは!

ゆべし・・・気になったんだけど、多分私も食べられない(笑)
どっちかって言うと笹かまぼこに興味があります。
かまぼこでしょ?って思うんですよね。
私の地元もかまぼこは有名なんですけど、食べると普通・・・。
引き出物とかにも使われてるけど(一本千円するんですけど)違いの判らない地元民です。

カード・・・当然、ブラックです!えぇ!
しかも数枚持ってるはず!店の一軒ぐらいポーンと買ってくれっ!って思って書いちゃった!

今日のパソコンのスクリーンセーバー・・・なのかな?Windowsの画面が鳴子峡の紅葉でした。
一瞬・・・焦った!見られたのかと・・・!(笑)

2017/11/06 (Mon) 18:21 | EDIT | REPLY |   

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