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花沢物産のスーパーイケメンの跡取り息子、花沢類氏には婚約者牧野つくしがいる。
その婚約者つくしの誕生日が12月28日・・・そう、本日である。
この日に渡そうと類が必死に考えて選んだプレゼントが、不幸にも昨日やってきた美作あきらのプレゼントと重なってしまった。
同じような物を渡すわけにもいかなくて、秘書藤本に頼んで別のプレゼントを手配させた類。

しかし、今日、とんでもない男が花沢物産に来ることをすっかり忘れていたのである。


*********


「昨日頼んだもの、大丈夫だろうね・・・藤本。夕方には届けてくれるって?」

「ホントに無茶言いますよね!昨日あれから出向いていって大変だったんですよ?アストンマーチンのヴァンキッシュ!しかも特別仕様のオールドピンク!そんな車の新車を速攻手配させたの、世界でも専務ぐらいですよ?」

「あ!出来たんだ!良かった・・・出来なかったらどうしようかと思ったよ。何も渡さないなんて許されないからね!」


これで後は夜になってから牧野をMホテルのスウィートにつれて行って、豪華なディナーと甘い夜って事で!
今年は中々いい誕生日になりそうだよね!絶対にあきらのコートをネックレスは着けてこないように言わないと!セーブルのコートなんてうちの倉庫に保管しといてやろう・・・二度と探せないところに!

なんて事を考えていたら藤本がやけにソワソワしてる。なんだろ・・・今日何かあったっけ?

「藤本、何かあったの?今から誰か来るんだっけ?」

「あ、いいえ!お仕事ではないんですよ。そろそろ大会議室の準備しないといけないかなって思いまして」
「大会議室?何するの?」

その時、専務室がノックされて着物を手に持ってる牧野が現われた!え?まさか・・・今日だったっけ?

「藤本さーん、もうお師匠様がいらっしゃったみたいなんです。私先に行っときますねー!専務はどうします?今日は参加するの?西門さんの茶道教室、年内最後だよ?」

「ま、牧野、今日だったっけ?わざわざ今日を選んで茶道部の予定組んだっけ?」

「何言ってるの!専務が茶道部顧問でしょ?活動計画書出してちゃんとサインもらってます!見てないでしょ?もう・・・!」

全然見てなかった・・・。
だって見ていたら総二郎をわざわざ牧野の誕生日に花沢に呼ばないよっ!藤本・・・知ってて黙ってたね?
ジロッと睨んだら、黒縁眼鏡を慌てて手で直しながら専務室を飛び出ていった。


大会議室に行ったらもう「花沢物産茶道部会場」ってデッカい札が掛かってる。
そして中を見たら・・・やっぱり。本社の女子社員のほとんどが集まってる。当然一番前はミス花沢が陣取ってる。
「暇なのっ!あんた達っ!」って叫びたいのを必死で堪えたよ・・・大丈夫なのかな、うちの会社。

でも、ここに牧野はいなかった。って事は講師控え室?
急いでそこに行ったら中から楽しそうな笑い声が聞こえてきた。

「えーっ?もうそんなに嬉しい年じゃないよぉ!でも、やっぱり嬉しいかなぁ・・・昨日はね、美作さんが来てくれたんだよ?」
「そうなのか?俺には何の連絡もなかったのに!ダチじゃねぇな!・・・まぁ、いいけどよ」

「相変わらずだったよ!でもね、いつもより髪がツヤツヤだったの!何か凄いシャンプーとか使ってんのかな?」
「あいつの命だからなぁ!一本抜けても大騒ぎすんだぜ?絶対桁違いのシャンプーだろうな!」

なんなの?この人達。俺がいないのになんでそんなに楽しそうに話してるわけ?
そんなの我慢できないって思ってバンッ!ってドアを開けたら・・・総二郎が牧野に後ろから抱き付いてるーーーっ!!

「なにやってんのさ!牧野から離れなよ、総二郎っ!牧野は俺の婚約者だろう!」

「・・・なに興奮してんだよっ!帯結んでんだよっ!こうしなきゃ結べないだろうが!」
「そうだよ!類ったらそんな大声出しちゃ西門さんに失礼だよ?年末の忙しいときに来てくれてるんだから!」

あんたに危険が及びそうだったから叫んだのに、何で俺の方が怒られるわけっ?!ムカつくんだけどっ!


「あぁ、そう言えば牧野に渡すものがあったんだ!忘れるとこだった!手を出してみな」

ここで総二郎が牧野にプレゼントを匂わせるような事を言った!でも、手の平に入るものなら被らないか!って思ってホッとした。
だってこれからまた新しいものって言われても探せないし。

総二郎は着物の襟元から銀色に光る物を牧野の手の中にポトンと落とした。

「なあに、これ。何かの鍵?」
「あぁ!牧野の誕生日プレゼントに1台持ってきてやったぜ?ランボルギーニのアヴェンタドール!ブルーカラーだぜ?」


はぁーーっ?!今度は車持ってきたのーーっ?!しかもランボルギーニッ!


「ここの地下駐車場に停めてるから、後で乗って帰りな?」
「うんっ!そうする!きゃあぁーっ!嬉しいっ!格好いいもんねぇっ!」

「この辺じゃ誰も乗ってねぇぜ?注目の的だな!牧野」


いや、そんな問題じゃないから!総二郎・・・なんてコトするんだっ!せっかく1日でアストンマーチン、準備させたのにっ!
チラッと隣を見たら藤本が真っ青な顔してる。・・・わかってるよ、キャンセル不可だよね?

「それじゃあ始めるか!年内最後の稽古だからな!あ、丁度いいや、これ終ったら部員全員で打ち上げに行こうぜ!」
「あら!いいわねぇ、行きましょうっ!ね?類も・・・あれ?」


**


その頃俺は猛ダッシュで次のプレゼントの準備に入っていた!もうこうなったら明日でもいいんだよ、被らなかったら!
どうせ今日はホテルでディナーとお泊まりなんだから、そこで思いっきり俺をプレゼントしたらいいんだから!

物品は明日で・・・!
とにかく何をあげるかだけでも急がないとっ!

「藤本っ、今日の予定は全部キャンセルして!緊急事態だから!」
「大丈夫です!最初っから今日は何にも予定を入れていません!茶道部だけですっ!」

さすが、藤本!この日に仕事する気が0なのをわかってるんだね?
俺は大会議室で牧野と総二郎が宴会の予約を取っているとも知らずに全速力で専務室に戻った!


*********


「藤本・・・ここを押えよう!ここの最上階・・・もうここしかないよ」
「専務、無理ですよ!こんなとこ1日で契約って言われても準備出来ませんよ?」

「いいんだよ!権利だけ手に入れたら現物は後からでもっ!セーブルとランボルギーニに勝つのはこれでしょ!」
「・・・勝負なんですか、これって」

専務・・・どうでもいいんですけど、アストンマーチンのヴァンキッシュ、どうするんですか?
まぁ、これは専務が乗ればいいんで問題はないですよね。花沢邸に入れておけばいいんだから。
それにしても、今ここの地下駐車場にはアストンマーチンとランボルギーニがあるんですね?ひえ~~っ!


「あ!藤本、・・・はい!」
「は?なんですか?」

専務が私に向って金色の何かをポーンと投げて下さいました。受け取ってみたら・・・アストンマーチンのキーじゃないですかっ!

「それ、乗って帰って?ケチがついたからもう要らない!特別ボーナスだよ、じゃあ、俺はホテルに急ぐから!」

はあぁ?!今度はこの藤本にアストンマーチンくれるんですかぁ?!
これ約3700万円なんですけどっ!どどどどーしたらいいんですかぁ!

あっ、専務に言わなくちゃ!


「専務ーーっ!牧野さんなら西門先生と一緒に茶道部の打ち上げに行きましたよーーーっ!!」



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と、いうことは明日は彼ですね!
さて・・・何もプレゼントするんでしょ!
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2017/12/28 (Thu) 00:28 | EDIT | REPLY |   
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2017/12/28 (Thu) 06:59 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、こんにちは。

そうそう!つくしちゃんお誕生日当日は総二郎のお持ち帰りよ(笑)
仕方ないから予約したホテルは藤本とだよね!!

いつか話したような気もする・・・BLの世界・・・無理無理っ!!
藤本、どこに住んでるんだろう(笑)
私のイメージでは市営住宅なんだけど、そんなところにアストンマーチンで帰るのか?
奥さんはスーパーにパートに行ってるイメージ(笑)
プラチナフォックスのコート5000万円で出勤してもらおう!!

働かなくていいじゃーーんっ!!って感じだわ!

明日・・・何にするんでしょうね!残るものと言えばもうアレしかないかも!

2017/12/28 (Thu) 12:56 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: おはようございます!

えみりん様、こんにちは。

あはは!えみりん様も豪華ですね!そこまではいかないですよ!
つくしちゃんが使えないと困るので。

まぁ、そこそこのものです。
私としてはものはどうでもいいんですよ(笑)
いかに専務を困らせるか!が問題ですから。
題名通り、悩んでもらいたいので・・・十分悩んだかな?

最後はHAPPYに終ってくれればそれで良しって感じです!!

今日もありがとうございました。

2017/12/28 (Thu) 13:01 | EDIT | REPLY |   

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