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突然目の前に現われた花沢類・・・翔子が何故かこいつを見て顔を赤くした。よく見たらいいのに!隣には嫁さんがいるんだよ?
しかも片時も離さないほど溺愛してて、こう見えてコイツらには3人も子供がいるんだから!

何故かこのあと5人でお茶しに入った店では花沢と総二郎と翔子が1つのテーブルで盛り上がってる。
総二郎の指図で俺とつくしが同じテーブル・・・しかも花沢とつくしを遠ざけて遊んでやがる!

「でもさ、類の結婚式に行っておきながらこの顔、忘れるか?普通は覚えてるぜ?翔子・・・女としてヤバくないか?」」
「だ、だって!あの時はまだ子どもだったんだもの!結婚式には憧れたわよ?新郎さんも新婦さんも綺麗だったって覚えはあるのよ。でもさ、確かあの時はイギリスに帰ってすぐ試験があったから、式場出たらすぐに現実に戻ったのよ!」

「ふーん・・・来てたんだね。気持ちはどうあれありがと。翔子ちゃん」

天使の微笑みを翔子にまで送りやがって!
そんなに至近距離でその目を見せるなって!慣れてないヤツには破壊力が凄いんだから!少しは自分が覚えられてないことに腹を立てろよ!

いや、それはないか。つくしさえ自分を見てくれたら満足なんだから。
万が一覚えられてても花沢の方が他の女性の顔を覚える気、ないもんな。

そのうち話は翔子の研究の方に移った。


「へぇ・・・そんな車作ってるんだ!凄いんだね、自動修復機能・・・車以外でも使用出来るものなの?」
「そうですねぇ・・・基本は車以外でも出来ると思うんです。損傷を自分で検出して化学物質でそれを伝播しないように食止めるってイメージなの。だから最小限に傷を抑えて、修復用物質がそれを元に戻すの」

「車なんて外走りゃ傷ぐらい出来るだろ?それを防ぐ意味ってなんだ?そんなもん必要なのか?需要だってねぇだろ?」
「そうね、今は車で試しているからだけど、この機能が備わった車だと億になるから手が出ないでしょうね。でもこの開発が進んでロケットに応用できたら事故率が低くなると思うの。人工衛星とかもね!」

何の会話で盛り上がってるんだ!そんな話自体が必要ないんだって!
そんなものマサチューセッツ工科大学の中だけで十分だろう!

俺が不機嫌な顔で向こうの席を睨んでいたから、一緒に座っていたつくしがクスッと笑った。


「お兄様、お元気そうね。あの人・・・彼女でしょ?西門さんが言ってたわ、西門で一番の美人を誠に取られたって!」
「うん、まぁそうなんだけどさ。見ての通り頭が良すぎて困ってるんだ。俺もIT関係なら話せるんだけどレベルが違いすぎてね」

「でも、好きなんでしょ?ああやってわかんない話してるけど、もっと違う一面があるんでしょ?」
「まぁね。勉強ばっかりしてるから恋愛には疎いんだけど・・・ああ見えて可愛いところもあるんだよ」


何となく最近それが見えないだけ。そこが一番の問題なんだけど。

目の前のつくしは26になってもまだ幼い感じがして可愛い・・・前よりも少し柔らかくなった気もするし。
花沢家の娘だった頃は自分の置かれてる環境も、親の問題もあったし、あいつとの関係がバレないようにってとにかく神経使っていたからな・・・それがなくなって本当に穏やかで女らしくなったよな。

3人も子供産んでるって誰も思わないだろうし・・・今でも学校の制服着ても違和感なさそうだ。


「なに?お兄様・・・さっきからじろじろ見ちゃって!恥ずかしいんだけど?」
「あ、ごめん・・・少し昔を思い出してさ。俺がつくしを追いかけてた頃に比べて女らしくなったなって思ってさ」

「あら!あの時は女らしくなかったの?その割にはお兄様、しつこかったけど?」
「しつこいとか言うなよ!しつこいのはあの男の方だろ?今でも嫉妬深いんじゃないのか?つくし・・・自由な時間あるの?」

って花沢の方を見たら・・・やっぱり、凄い怖い顔してこっちを見てる。
相変わらずだな。しっかり翔子と会話してるくせに眼だけはこっちに向けてるんだから。

いい加減そういう子供っぽい所見せなきゃいいのに、つくしの事となると昔っから嫉妬心剥き出しでわかりやすいんだ。
そう言いながら俺も調子に乗ってわざとつくしに顔を寄せてみた・・・別にいいよな、兄妹だし!


「今日は子供はどうしたんだ?日本に置いてきたの?翼とあんまり話してないから会いたかったな」

「今回は類のお仕事で来てるからね。3人とも加代さんに任せてるの。今からは私達が2人で留守をすることも多くなるから翼にもみどりにも慣れてもらわないといけないでしょう?翔はまだわかってないでしょうけどね」

「へぇ!母親やってるんだな!ふーん・・・あのつくしがねぇ!」
「だから!そんな私を追いかけてたのはお兄様でしょ!いやだわ、もうっ!」

懐かしいな・・・こんなやりとり。
あのまま事故なんて起きずに俺のシナリオ通りに進んでいたら、今頃どうなっていたんだろう。
戸籍上は兄妹だけど、本当は従妹になるんだ・・・実は結婚も出来たんだよな。


今更そんな感情は持たないけど、時々思ってしまうよ。あの時に時間を戻せたらってね。


********


誠さんのお友達っていう花沢類さん・・・凄く素敵な人でドキドキした。

だけど奥さんのつくしさんをずっと傍において、とっても仲が良かった。誠さんが言う通り・・・類さんがつくしさんを全然離さない。
だから無理矢理総二郎お兄様が2人を引き離してこんな風にテーブルを分けたけど、類さんの視線はつくしさんにしか向かなかった。
凄いのね・・・こういうのを恋愛っていうのかしら。あ!結婚してるんだから言葉が違うか!溺愛・・・になるのかしら。

子供が3人もいるんだって。つくしさんってホントに子供みたいな見た目なのにもうお母さんなのね。
それを見つめる類さんの瞳が優しい・・・だけど、つくしさんに近寄ってる誠さんには凄く怖い顔を向けてる。
これが嫉妬ってもの?はぁ・・・私には全然わかんない感情だわ!


「翔子、なんで真剣な顔してんだ?類の事、不思議に思ってるんだろ?こんな会話に普通に参加してるけど、類の視線と思考は別々に働くように出来てるから気にすんな!昔からだ」

「えっ!そうなの?やけに詳しくお話しするのに全然眼が合わないから気になってたんだけど」

「類の眼はつくしちゃんしか見ないようになってるんだ、ガキの頃からな。でも俺たちの会話はちゃんと聞いてるから。それより翔子・・・いいのか?誠のヤツ、実はすげぇシスコンだけど?」

はっ?そ、そうなの?
あの近さは兄妹なら普通かと思ったんだけど違うの?シスコン・・・妹に夢中って事?

「総二郎!余計なこと言わないでいいよ。だいたいどうしてこの席なの?わざと遊んでるよね?・・・この前もあいつ、花沢の自宅に来た時俺の事だけ無視したんだから!昔みたいにまた横から手を出したらどうすんのさ!」

「え?昔って?誠さん・・・昔はつくしさんのこと、本気で好きだったの?」

「翔子がイギリスで猛勉強してたころ、こいつら2人でつくしちゃんの取り合いしてたんだ!笑えるだろ?」
「取り合ってないよ、誠が割り込んできたんだよ!」

総二郎お兄様と類さんの言ってることはよくわからなかったけど、ここから見る2人は確かに仲がいい。凄く自然に話してて、笑顔もあってまるで恋人みたいに見える。
誠さん・・・私に好きだって言ってくれたけど、あんな顔、見せてくれていたかしら。
あんなに顔を近づけて話したのって引ったくり事件の時だけじゃなかった?私もあれ以来、彼にドキッとした事ってあったっけ。

何だろう・・・少し胸が痛い。チクチクした痛み・・・こんなの初めてかも。


「あーっ!やっぱり我慢できないっ!総二郎・・・俺、向こうの席に行く!」
「はぁ?!落ち着けよ、類!ここまで来てべったりしなくてもいいだろうが!翔子、お前が誠と替わってこい!お前もたまには普通の人間と会話しろ!そうしないとロボットと結婚すんぞ?!」

「えっ!私がつくしさんとお話するの?で、出来るかしら!」

「・・・物理は無理だよ。特に衝突実験の話とか高速移動の話とかはやめてくれる?ついでに言えば暗闇の話とか光の話とか鋼鉄を曲げる方法とかの話も・・・・」
「類・・・いくら翔子でもつくしちゃん相手にそんな話はしねぇよ・・・」

あぁ、誠さんが言ってたことね?
随分前にニューヨークで起きた地下鉄脱線事故につくしさんが巻き込まれたって・・・聞いたことがあるわ。
奇跡的に助かったんだって。よくわからないけど、その時につくしさんと類さんの絆が深まったんだって・・・そんな出来事でもない限り深まらないのかしら。そんな事件が起きたら私も誠さんとの距離がもっと近くなるの?


それって、確率の計算じゃわかんないんでしょうね。

私は総二郎お兄様の言うとおり、誠さんと席を替わってつくしさんと同じテーブルについた。
あれ?なんでこんなに緊張するのかしら!女同士なのに?

「初めまして!西門翔子さんですね?」

「え、えぇ!えっと・・・花沢つくしさん・・・つくしさんって呼んでいいですか?」
「うん!つくしでいいよ!私は翔子ちゃんって呼ぶね!」

キラキラした眼のつくしさん・・・何だか可愛くて私もクスッと笑いが出てしまった。
誠さんと類さんが取り合うのもわかる気がする・・・まだちょっとチクチクする胸を抱えて、私はつくしさんに笑顔を向けた。



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2018/01/07 (Sun) 06:15 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: おはようございます!

えみりん様、おはようございます!

あはは!そうですよね~!
翔子ちゃんのように研究が恋人の人には難しいですよね!
人の気持ちは公式では解けないものがありますから。

えぇ、それで何回嫌な思いをしたか!(と、若いときの自分を思い出す)

ぷぷぷ!類と誠の間に入って総ちゃんが楽しそうっ!
今回の事件は総ちゃんが活躍?するんです~!(活躍になるのかな?)


って関係ないんですけどね。
実は今日は家の用事で朝の5時に起きなきゃいけなくて、昨日は11時に寝たんです。
一応このお話とそういちろうをセットして・・・。

そして朝確認したんです。5時に起きたとき。
そしたらそういちろうが公開されててもうびっくりっ!!
また間違えて11時更新を0時更新にしてたみたいで!(笑)

最終チェック前だったのに・・・ほとんど済ませていたので少しの修正で終りましたけど。
仕方ないのでもう公開したままなの(笑)だって5時間も公開したんだもん!今更引っ込めてもね・・・。

なんでこんなにドジなんだろう・・・マジ、今どんよりです。

2018/01/07 (Sun) 07:27 | EDIT | REPLY |   
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2018/01/07 (Sun) 23:34 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様・・・こんにちは~!

あはは!薬・・・1話短編になりますよね!
いやいや、妄想のタネを提供いただけて嬉しいですよ!
何となく考えちゃった(笑)
このシスコン番外編は第3弾で終了するんですがその時に書こうかな!


誠と翔子だけじゃ類つくにならないので私としても類君たちをイチャイチャさせるために必死です。
意外と大変なのよ・・・総ちゃんもいるし。

誰と誰を会話させるのかって組み合わせに毎回困ってます。
でも、楽しいのは類君と誠、総ちゃんと誠ですね!

番外編ですぐ終るのでもうちょっとお付き合い下さいませ!

2018/01/08 (Mon) 11:22 | EDIT | REPLY |   

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