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plumeria

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どこに行くか・・・だ。
牧野に言っても反対するに決まってるから、強制的に連れて行く。
寒いとこでの温泉・・・もいいが、暖かいとこ・・・海があるとこでもいいな。
でもって、あんまり遠くない所。

3月になれば茶会が増えてくる。
自分のスケジュールを確認したら15日に講演会が入ってやがる・・・?!
誰だ!こんな所に仕事いれやがって!弟子に言ってこの日の講師を他の人間に変わらせた。
勝ち取った休みは13日から15日まで・・・家元には帰ってから叱られればいいか!

東京から約4時間・・・よし!定番だがここにしよう。


「牧野!お前、13日から15日の3日間、バイト入れんなよ?」

「え?なんで?」

「いいから!とにかくあけとけよ!」

それだけ言って色々な準備をした。何かすげー浮かれてきた!
現地の手配に、内緒の買い物にと忙しい。これって普通は女の方が楽しむとこなんだけど。


****


13日の朝・・・ってか早朝。

牧野のアパートに押しかけた。チャイムを押してるとパジャマ姿で髪もぼさぼさの牧野が迷惑そうに現れた。

「はい・・・だれ?こんな早く・・・?!って総二郎?!」

「おはよ!牧野。行くぞっ!」
「は?行くって・・・どこに?今から?」

「そ、今から!お前が持ってくるのはパスポートだけでいいから急げ!」

ぽかんとしていた牧野は俺の大声で目が覚めたのか、慌てて支度を始めた。

「何もいらないって言ってんだろ?パスポート忘れんな!」

へんてこな格好でノーメイクの牧野を抱えるようにして車に放り込んだ。
まるで何かの犯罪のようなシーンだけど連れ出すのは成功した。

車の中でやっと頭の冴えてきた牧野はもの凄い怖い顔で聞いてきた。
当たり前か。ほぼ拉致してきたみてーなもんだからな。

「ねぇ?何なの?私、何で今車に乗ってんの?パスポート持たせてどこ行く気?」

「ん?グアムまでちょっとな」

あ・・・固まった。

「はあぁぁ?!グアム?今からグアムって言った?ちょっと待ってよ!私はこんな格好してんのよ?どうみても
飛行機とか乗れないわよっ!引き返しなさいよ、総二郎!」

「いちいち騒ぐなっ!着替えならそこにあんだろ?」


**********


『今からグアム』

頭の中で総二郎の声が響く・・・何考えてんの?この男はっ!
私はいま、ほぼパジャマの状態なのよ、見てわかんない?わかるわよね?
しかも、ノーメイクにボサボサなのよ?
こんな格好で海外に行けるほど女捨てちゃいないわよ!

『そこに着替えあんだろ』

よく見たら後部座席に女物の服やら靴やら旅行グッズのようなものが確かにある。
よくわかんないけど海外ってスーツケースとかで行くもんじゃないの?
まさかと思うけど、いつものように現地調達ってこと?

「ねぇ?これ、車の中で着替えるの?」

「あぁ、俺は運転してるから見たりしねーよ!さっさと着替えろ。あと30分くらいで空港につくぞ」

何かわかんないけど慌てて着替えようとそこに置いてある服を手にとって・・・
ちょっと!そこにバックミラーがあるじゃないの?

「総二郎・・・見る気でしょ?」

「あほか!!着てない時を見てんのにわざわざ見るか!!」


さすがエロ門・・・言うことがずれてるよ。
もうどうでもいいかって狭い車の中でとりあえず着替えた。

「お化粧くらいしたいけど・・・」

「空港の化粧室でやりゃあいいじゃん。そこに一式揃ってるだろ?」

いつからこんな準備してたんだろ?しかも、女物の旅行グッズなんて総二郎が買いに行くの?
ほんと、金持ちのお坊ちゃまはこれだから困るのよね・・・
我儘で自己チューだから。

強制的に起こされてから2時間・・・すっかり頭は起きたんだけど。
総二郎が準備したって言うブランド物のリゾートスタイルで空港にいる自分が信じられない。
やけに楽しそうな総二郎と、すでに疲れまくりの私・・・



飛行機はそんな私達を乗せてグアムへ飛んでった。

guamu.png


すみません!予定変更です。続きは明日の06:00です。
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