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plumeria

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「そういちろうさん、ほらよく見てごらん~!この下は瀬戸内海だよ!長崎に行くときはあの海をフェリーで行ったんだよねー!」
「フェリーだったんだ!どおりでわかんなかったんだね・・・どれだけ探しても見つからないって思ってたんだ。フェリーは考えなかったな・・・ホントに心配したんだよ?牧野・・・もう何処にも行かないで・・・」

「類・・・あの、パイロットさんがいるから・・・んっ・・・」


・・・おい!その前に俺がいるって!
パイロットってヤツよりもものすっげぇ近くにこの俺がいるって!!よーーく見てみろ!青い鳥がいるぞーーっ!


ってか、こんな所でもヤんのか!ルイ・・・いい加減にしねぇとマジで怒るぞ・・・今は気持ち悪いから怒らねぇけど。
それに高所恐怖症の俺にこんな窓から下を見ろっていうのは「死ね!」って言うのと一緒なんだよ!

見れるもんなら見てやるよ!しかも瀬戸内海だかなんだか知らねぇが、あの時を思い出させるのはやめてくれ!
おえっ・・・マズい。思い出した・・・。

しかも、ヘリコプターってのは横揺れだけじゃなくて縦揺れもあるんだ!もう、俺の頭ん中はグルングルンだっての!


「もう、ダメだってば・・・類、そういちろうさんも見てるよ?」
「わかんないでしょ?インコだし・・・ヤキモチだって焼かないと思うよ?それに、俺を置いていった罰は1日じゃ許せないかも。もう少しこっちに来て・・・離れないで?」


インコを馬鹿にする発言だな!おい・・・悪いがインコでもわかるもんなんだよっ!
アパートで暮らしてた時に昼ドラ見てたんだから!サトミサンは意外と好きだったからな・・・昼ドラ。マスターには内緒だが。

で、やっと俺の名前が出たかと思ったけど・・・お前ら、どんどんエスカレートしてるじゃねぇかっ!!
まったく・・・空の上で何やってんだ!ルイ・・・一生ツクシに罰ゲームさせる気だな?


ヘリコプターに乗り込んだのは昼だったが、ルイの家ってのについたのはその日の夕方遅くだった。
ってか、ここが家?それとも何処かの公園?樹が多くて広い広場があって・・・でも、建物もある。すっげぇデカい建物だけど。

「さぁ、そういちろう、着いたよ。ここが今日からそういちろうが住む家だからね」
「そういちろうさん、すごいでしょう?私も初めて来たときは驚いてね!入るのが怖かったのよ?」

「あ!俺が熱出してたから?いきなりストレッチャーが出てきたもんね!」
「うん、もうびっくりしたよ!加代さんが説明してくれたけど、こんな家の人と思わなかったから」


・・・ここか!これが今日から俺が住む場所?
ルイって何者だ?イチャイチャするだけの変態じゃなかったんだな・・・実はお坊ちゃまか!
お坊ちゃまってのは我慢が出来ない性格で、見境がなくて、自己チューなんだな?わかる気がするぞ?

「牧野・・・何だかそういちろうに睨まれてる気がするんだけど、俺・・・なにかやったっけ?」
「あはは!そんなことないわよ!そういちろうさん、多分お屋敷の広さに驚いてるのよ。今までのお部屋が狭かったから・・・」

「・・・・・・ソウイチロウ、ミテタヨ。ツクシ、ハナサナイ・・・」

えぇっ?!って顔して2人が止まった。
ざまーみろ!俺はたまに一発で言葉を覚える事があるんだよ!「ミテタヨ」・・・今度から使ってやるからな!



俺はツクシの肩に乗ってこの家の中に入った。

天井たかーーーっ!!何だ?ぶらさがってるものがキラッキラなんだけど!しかも何処まで部屋が続いてるんだ?
みんな普通にしてるけど、俺は初めてだったからキョロキョロしたよ!


そしたら奥から出てきたおばさんが・・・ん?ルイじゃねぇよな?
横を見たらルイがいた!げっ!ルイにそっくりじゃん・・・って事はルイの母ちゃん?

「まぁっ!お帰りなさい・・・って、今度も随分変わったお友達が一緒なのね?ふふっ!上手くいって良かったわね!類」


よく話を聞いたらルイそっくりの母ちゃんがなんとかグラムの投稿を見つけてくれたらしい。
そしてルイに迎えに行くようにって言ったんだって。やるじゃん・・・ルイの母ちゃん!

母ちゃんは俺を見ても叫ばなかったし、気味悪がらなかった。驚いたのは・・・やっぱり親子だな!
俺の方にいきなり手を伸ばしてきたんだ。
ルイの母ちゃんじゃ仕方ねぇ・・・あんたの息子の正体は最近わかってきたけど、まぁ、色々とよくしてもらったしな。
特別に触らしてやるよ!頭はまだダメだけど、背中だけな!・・・だけど、爪が長くて痛かった。


そして俺はツクシに抱えられたまま、ルイと母ちゃんの後についてこの屋敷の奥に入った。



なんだかすげぇ広い部屋・・・ツクシの肩に乗ったり膝の上に乗ったりして、俺はどうしても落ち着かなかった。
ルイもツクシも母ちゃんや他の何人かで楽しそうに会話してるけど、俺は全然わかんねぇもん。
母ちゃんがいいって言うからツクシの手から離れてこの部屋の床を1人でウロウロしてたんだ。そんな俺を珍しそうに見てる。

ふっ・・・そんなに見るなよ・・・。美人に見られるのは鳥でも照れるんだ。赤くはなんねぇけどな。


「あら・・・えっと、名前なんだったかしら・・・」

「ソウイチロウ・・・オカエリ」
「あぁ!そういちろうさんね?面白いわねぇ・・・自分の事をちゃんと言えるのね!可愛いわ!・・・あの子は怖いけど」


あの子?あの子って・・・誰だ?ここには他に鳥がいるのか?

そしたらツクシまで何故か窓の外を気にしていた。
もう薄暗くなってるけどこの家はやたらあちこちに照明があって庭も明るく照らされてるんだ。
そこに他の場所とは違う木や岩やなんかが置いてあって、柵で囲まれた部分があった。何だろ?あそこだけ様子が違う・・・。

「ねぇ、類。あそこはなあに?前にもあったのかしら?」
「ん?あぁ!あれ?・・・後で行ってみる?可愛いのがいるよ。牧野に見せようと思って取り寄せたのに、その日にあんたがどっかに行っちゃうからさ」


可愛いもの?それが「あの子」ってヤツ?でも母ちゃんは怖いって言ったぞ?
しかもルイがツクシにプレゼントしたって事だろ?そんな怖いものプレゼントするか?
「行ってみようか?そういちろうさん!」なんてツクシが嬉しそうに言うから仕方なく腕に乗ったけど、どーも嫌な予感がする。

ニコニコしたルイがツクシと俺をその場に案内したけど・・・その柵の中、誰もいないみたいだけど。
あれ?・・・池が作ってある?もしかして可愛いのって魚?・・・魚なら柵はいらねぇよな?

ん?ってツクシを見上げたら、どうやらツクシは何かを発見したみたいだった。


「あっ、あのさ、見間違いだったらいいんだけど、私には目の前に”あの子”が見えるんだけど・・・気のせい?」
「ううん。取り寄せたんだよ、アフリカから・・・ハシビロコウのそうじろう。可愛いでしょ?」

「そうじろう?そういちろうさんの次だから?」
「うん。色々考えたんだけど面倒くさくなったからそうじろうにしたんだけど」


ハシビロコウ・・・ってなに?
ソウジロウって誰?

どこどこどこどこ?何処にいるんだ?そのハシビロコウってのは!

少し身を乗り出して柵の中をジィーーーーーッと見たら・・・何かが5センチぐらい動いたっ!!

なになになになに!今の何っ!!
何だよっ!何か動いて光ったってっ!!

「ちょっと!そういちろうさん、そんなに爪を立てたら痛いって!!やだ・・・興奮してる!」
「あはは!友達を見つけたから嬉しいんじゃない?中に入れてあげようかっ!」


ちょっと待ってーーーっ!!
ものすっごく嫌な予感しかしないんだってっ!
しかもまだ友達にもなってないってのーーっ!!



俺の猛抗議も全然聞かねぇルイが、またしても俺をこの柵の中にポトンと入れたんだっ!冗談じゃねぇって!
襲われたら責任とってくれんのかよっ!いきなり食いつかれたらルイのこと一生恨んでやるからなっ!

さっき動いて光った方に眼を向けたら・・・・・・何かいる。

鳥類の勘で・・・多分鳥がいる。
しかも俺よりかなりデカい・・・しかも色気がない。いや、この色気は羽の色のことだぜ?

でも、暫く見てたけどどうやら攻撃はしてこねぇみたいだった。
薄暗いから顔はよく見えねぇな・・・でも、この家じゃコイツが先輩だ。後輩はまずは挨拶しねぇとな。

俺は少しずつコイツに近寄ってみた。
一歩ずつ・・・威嚇されたらソッコー逃げられるようにして、また一歩ずつ・・・そして真横まで行ったさ。

挨拶・・・なんて言うんだっけ。

オハヨウ・・・は朝だ。マッテル・・・いや、俺は来た方だ。ダイスキ・・・初対面だっての!アイシテル・・・誤解されるぜ?
もう、何でもいいか!

「ソウイチロウ、オナカスイタ!」
「・・・・・・」


何だよっ!!無視かよっ!💢
てめぇ、何様だよっ!一言ぐらい何か言ってもいいだろうーーっ!
💢


次の瞬間、そのハシビロコウってのが俺の事をすっげぇ上から睨みつけてきた!その顔がもう・・・!
俺も産まれてからずっと怖いって言われて来たけど、初めて顔で負けたと思った。あまりにも怖かったから久しぶりにこの言葉を使ったよ!

「ソウイチロウ・・・ゴメンナサイ・・・」
「・・・・・・」


その無言がホントに怖い・・・って横を見たら!
俺をこんなとんでもないヤツの柵の中に入れたくせに、この2人、また抱き合ってやがるっ!

何なんだっ!横を見たらイチャつきやがって反対を見たら・・・いや、見たくない。


俺、今日は一日中叫びまくったからもう叫びたくない。
マスター・・・あんた、やっぱり罪な男だな。



shoebill-2682189__340.jpg
笑うソウジロウ!!(メス)
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Comments 6

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2018/01/12 (Fri) 11:25 | EDIT | REPLY |   
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2018/01/12 (Fri) 12:05 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ゆきたろう様、こんにちは!

すごく嬉しい一言です♥
ありがとうございます・・・(笑)

ゆきたろう様のコメントも・・・最高よ!(笑)

2018/01/12 (Fri) 14:07 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

凪さんっ!こんにちは♥

ないない!鳥のラブロマンスとかないから!
しかも、よーーーく見て?これ・・・カテゴリ、類つくだから(笑)

色んな鳥が喋ったら書けないよ~💦
しかも、ソウジロウがメスなのは本編で書いてたのよ?
類に面倒くさいから「そうじろう」にされただけで!

私ね、急にこれ、思いつきで書いたからストックがないのよね(笑)
毎日夜に続き書いてるから、とにかくこれが終らないと自由時間がないの💦
超焦ってるんだけど!

それなのにメドーラのティアラ12個作らなきゃいけなくて(笑)
針金で手がボロボロ!ついさっき12個めが出来た・・・ホッ!

私、1年間書いた中で、多分そういちろうさんが一番ウケてると思うの・・・。
それって・・・どうなんだろうね(笑)


いつもコメントありがとう!
もらってばかりで申し訳ないです・・・(ここで言うな!)

2018/01/12 (Fri) 14:19 | EDIT | REPLY |   
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2018/01/13 (Sat) 20:20 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、おはようございます!

あら!怖かったですか?あれ、一番可愛い画像だったんですよ?
他のはどれ見ても指名手配かと思うような画像ばっかりで本当に怖かったんですもの。

今って昼ドラないんですよね?違ったっけ?(笑)
何年か前は会社のお昼休憩に女子社員が集まって昼ドラ見てましたよ。
私は休憩が決まっていたので見たことはないんですけどね。

私はサービス業ですが事務員でしたので12時からって決まっていたけど、店舗スタッフの子は
休憩時間がその日によって違うので、わざわざその時間に休憩とる子がいました(笑)
よく知らないんだけど、すっごいヤツがあったらしくてね。

さすが「サトミサン」(笑)、そういうのを見逃さなかったのね!

ソウジロウもソウイチロウも鳥だからいいだろうと簡単に思うところが類よね!
じゃあ、ライオンの檻にウサギ入れるのかよっ!みたいな(笑)

オカメインコもね、自分以外のインコの籠に入れたら結構ビビるんですよ。
泣き叫んで「出してくれっ!」ってアピールするのが面白くてよくやります。
あはは!類と同じだ!

2018/01/14 (Sun) 09:47 | EDIT | REPLY |   

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