FC2ブログ

plumeria

plumeria

サンルームって場所で目が覚めた・・・はっきり言えば朝日が眩しすぎて寝てられない!
出来たらカーテンぐらい付けてほしいものだな!って少しムッとして起きたよ。

なんだか沢山の人間の声はするけどここに来る奴はいないみたいだ。
だから少し心細くなった。だって今まではすぐ側にツクシがいたからさ・・・声をかけなくても姿が見えるから安心だったんだ。

なのにここは声だけして誰も来てくれない・・・やっぱり、部外者って事か?ってしょんぼりしていたらツクシが入ってきた。


「あっ!そういちろうさん、おはよう!昨日はよく眠れた?静かだったから怖くなかった?」

「ソウイチロウ。オナカスイタ!ソウイチロウ、オハヨウ!」
「あはは!お腹空いたの方が先なんだね?えーと・・・エサはどうしたんだっけ」

よく眠れたかって?
そりゃ寝られたよ!目の前であんなもの見なくてすんだんだから!ツクシはやけにすっきりしてるじゃん!
大満足って事か?肌もピチピチしてるしご機嫌だし!・・・良かったなぁっ!💢

「ソウイチロウ、オナカスイタヨ」
「うん、ちょっと私じゃわかんないから加代さんに聞いてくるわ!待っててね、そういちろうさん。先にみんなの朝ご飯も作ってくるから、またあとで来るね」

あぁ!思い出した、親切なおばさんのカヨサン!
あの人なら俺のエサのことわかってると思うぜ?頼んだぞ、ツクシ!って心の中で叫んだら今度は拗ねた顔したルイが入ってきた。

なんだよ・・・なんでルイは機嫌が悪いんだよ!早くも喧嘩か?でもツクシは機嫌が良かったぞ?


「・・・ソウイチロウ、オハヨウ」
「おはよ!そういちろう・・・ねぇ!聞いてくれる?」

何だよっ!人間の愚痴まで聞いてやるほど暇じゃねぇぞ?それに絶対に解決してやれねぇ気がするし。
ルイのこういう時は面倒くさそうだから俺はさっさと背中を向けたよ。

「あのさ、昨日の夜なんだけど・・・」

何だ!話すのかよっ!夜の話をインコにするってどういう事だよ!テクニックとか聞くなよ?わかんねぇし!

「牧野ったら2回で拒否ったんだよ?どう思う?・・・嫌われてるとは思わないんだけど、ひどいよね?たった2回だよ?」
「・・・・・・」


は?もう一回言ってみな?
俺は1回でも十分いいと思うぞ?お前、その前の夜はそんなもんじゃなかっただろ!
それでツクシは元気だったんだ!2回で終ったから・・・疲れすぎずに寝覚めすっきりってヤツだな?・・・納得!


でも、このあとツクシの作ったなんとかサンドをみんなで食べて、ルイもすっかり機嫌は良くなっていた。
あとで聞いたんだけど、本当は一緒に起きなかったから機嫌が悪かったんだってさ!どうしようもねぇ甘ったれだな!ルイは!

あぁ、もちろんおれのエサなんてすっかり忘れられてて、結局やっぱりカヨサンが持ってきてくれたよ。

「さぁ、じゃあ、そういちろうさんもお昼はお外に行きましょうか!そうじろうさんも待ってると思うわよ?あの子は昼間は大人しいから側に行っても大丈夫!多分背中に乗っても怒らないわよ?ああ見えて優しい子だからね」

「ソウイチロウ・・・ココニイルヨ」

「あら、ここがいいの?でも、インコですもの、外の方がいいでしょう?天気のいい日はお外にいましょうね!天気の悪い日にはそうじろうさんもここに来るのよ?仲良くならないとね!」



カヨサンの言葉には逆らえない。
俺はこうやってこの花沢家で暮らすようになったんだ。

意外とこの家は忙しいみたいでルイの母ちゃんもルイも、とうとうツクシまで仕事に行くようになった。
だから俺は仕方なくソウジロウと2人でのんびり過ごした。何を話すわけでもない。もちろん恋は芽生えない。
だけど、お互いの顔にも慣れてきたら自然と近寄る事も平気になった。

たまにはソウジロウの背中で昼寝した。動かない羽毛布団は気持ち良かった。
たまにはソウジロウの毛繕いを手伝った。あまりに動かないから誰かがやってやらないと不潔じゃん?一応女だし。
たまにはソウジロウの魚を食べようとしてみた。これは全力で追いかけられていまだに成功してはいない。

こんな感じで暮らしていたらソウジロウの柵の横に俺用の庭も造ってもらった。

まぁ、なんとかかんとかいいながら俺は幸せなんだろうと思う。
不細工で無愛想なソウジロウでも毎日そこにいるし、カヨサンもいるし・・・。

ルイとツクシははどんどん仲良くなってとうとう結婚したんだ。実は俺もその結婚式には参加したんだぜ?

何処にいたかって?そりゃ一番前のルイの母ちゃんの横!神父ってヤツがルイとツクシじゃなくて俺を見ながら喋ってたさ。
ルイとツクシがみんなに祝ってもらってる時はカヨサンに抱かれてた。

だけど結婚式の最後はツクシが迎えに来てくれたんだ。だからツクシの腕の中で言ってやったよ!

「ソウイチロウ・・・オメデトウ!ソウイチロウ、アイシテル!」
「そういちろうさん!ありがとう・・・あなたのおかげだよ?本当にありがとう・・・!」

よせよ!ツクシ・・・ルイが睨んでるぜ?
それに綺麗にしてるんだから泣くな・・・笑ってる方が似合ってるって!


全員で撮った記念写真。
俺は真ん中でルイに抱かれていた・・・どっちかって言うと女に抱かれたかったけどな。ルイはヤキモチヤキだから。


**********


そしてここに来て1年が過ぎたんだ。今日はマスターに会いに長崎まで行くらしい。
昨日それをツクシから聞いて俺はワクワクして眠れなかった。どうやら新しい店が出来たらしいんだ。それの祝いで行くんだって。

ただ問題は移動手段だ・・・どうも、嫌な予感がする。
さっきからあの音が聞こえてるから!まさか・・・今日もアレで行くのか?マジ、げっそり・・・。


「つくしーっ!支度できた?そういちろうは大丈夫?」
「はーいっ!準備出来たわ。今から行ったら何時に着くの?」

大丈夫じゃねぇよっ!マスターに会えるから我慢してやるけどホントはこんなもんに乗りたくないんだよっ!
でも、今日は妙な男が一緒みたいだった。なんだ、こいつ・・・だっせぇ感じの男だけど・・・ルイの友達か?

「今日はプライベート用の大型ヘリだからすぐだよ。昼過ぎかな?」
「専務~っ!私は高所恐怖症なんですけどやっぱりヘリですかぁっ!」

「・・・藤本も来るの?来なくていいのに」
「何言ってるんですか!仕事でしょ?私がいなかったらお二人がいちゃいちゃしっぱなしで仕事にならないじゃないですか!」

フジモト?こいつフジモトって言うのか?でも、こいつも高所恐怖症だって?!ルイのことはよくわかってるみたいだけど部下ってやつか?・・・なんか嫌だな。こいつと同じ括りに入れられるのは俺のプライドが許さねぇけど!

それじゃ俺は絶対に「怖い!」とか「死ぬ!」とか言わねぇからな!高所恐怖症・・・俺は克服してやるっ!!


無茶苦茶震えてたけど、前のように大暴れはしなかった。そりゃもうめっちゃ頑張ったさ!
目の前のフジモトがギャアギャア言いながらルイにしがみついてるのを見たら、誰だって同じコトしようとは思わないぜ?

「そういちろうさん、マスターに会うの1年ぶりだね。楽しみでしょう?」
「ソウイチロウ、マッテタヨ!ソウイチロウ、ダイスキ!」

「うん!私もマスターのこと大好きだよ!」

問題はマスターが本当に俺の事を覚えてるのかどうかって事だけど。
俺の目の前で「犬を飼いたい」って言ったぐらいだからな・・・それにその犬のことを俺より可愛がっていたらどうする?
俺・・・平常心保てるか自信ねぇけど。

ヘリコプターの中でそんな事を考えていた。

「マスターにさ、結婚式の写真送ったんだよ?そういちろうさん。そしたらね、すっごく喜んでくれたのよ?今ね、お部屋に飾ってくれてるんだって。そういちろうさんが真ん中で映ってるからって・・・マスター、涙出たって言ってたわよ?」

マジで?!それ、ホント?
マスター、俺が映ってるの見て泣いたのか?・・・やっぱり、俺のこと、ダイスキだから?

「ご招待したんだけど、犬がいるから福江島を出られないって来てもらえなかったの。可愛いらしいよぉ?新しいお友達!」

・・・その情報は要らない。
なんだ!やっぱり新しい同居人のことも可愛がってるのか・・・まぁ、あの人のことだから当然だろうけど。


俺は嬉しいのとムカつくのとでフクザツだった。
だけど、やっぱり会いたいって方が強いかな・・・。

「もうすぐ福江島だよ?」

急にルイがそう言った!
え?もう着くの?って興奮した俺はすっかり自分の事を忘れてて、窓から外を見てしまった!


ぎゃあーーっ!!まだ全然高いとこじゃんっ!!
島なんて見えねぇじゃんっ!!
ルイの嘘つきーーっ!!💢



びっくりしてツクシの腕から飛び出して狭いヘリ内で大暴れしちまった!そしたらフジモトって男まで大暴れしてルイを押し倒したんだ!


「うわぁっ!専務っ!怖いーーっ!!」
「ちょっと、藤本何してんのさ!俺の上に乗るなよっ!」
「ソウイチロウ、タスケテーッ!!」
「きゃあぁーっ!みんな落ち着いてぇっ!」




cotorro-642966__340.png
毎回コメントを沢山ありがとうございました。
この番外編・・・次がラストになります。
関連記事
Posted by

Comments 8

There are no comments yet.
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/01/14 (Sun) 12:16 | EDIT | REPLY |   
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/01/14 (Sun) 16:56 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: こんにちは!

えみりん様~こんばんは!

あはは!いろいろ考えていたんですけどね。
実は1日3話はどうしても無理があって。
と、言うのも12月とかは11月ぐらいから準備していたから何とか修正だけで良かったんですが、
これは本当に毎日書かなくちゃいけなくてね・・・💦

皆さんからリクエストもらってるんですけど、これ書いてたら他のことが出来なくて。

なのでいったん終らせていただこうかと。

総二郎とのご対面とか、あきらや司は?とかお嫁さんをもらおうとか色々言われてるんですよ。
全然纏まらなくて💦

思いついたらまた書きますね!


2018/01/14 (Sun) 19:29 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

凪さんっ!そりゃまた怖い勘違いだ(笑)

急いで書いてるから紛らわしい表現になってたかな?ごめんなさいね💦
もう見返す余裕すらなくなってしまって・・・!毎日、自分が何書いてるのかさっぱりです。

実はね・・・新しい類くんのお話、切ない系だって書いたのに、そういちろうの影響なのか途中がギャグになってる。
でも、何となく修正が出来なくなってるので(笑)切ないお話しから離れてしまった・・・
そんなところにも影響が出るぐらい強烈なそういちろうのお話・・・。

番外編の続編って聞いたことがないんだけど・・・(笑)

花沢鳥類園のお話しは、また私の頭が落ち着いてからと言うことで・・・。

今日もありがとうございました♥

2018/01/14 (Sun) 19:37 | EDIT | REPLY |   
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/01/15 (Mon) 12:33 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様・・・今晩は!

あはは!ごめんなさいっ!凪さんも同じ事言われたから、
「あれ?私の書き方がおかしかったのかな?」って思って見直したら!

確かにあそこを続けて書いてるから勘違いするよね!
多分改行し忘れたんでしょうね!申し訳なかった・・・加代さんを変態扱いする所でしたね。

ホントに申し訳ない・・・修正いたしました。ちゃんとルイとツクシが結婚っていれました(笑)

ソウジロウは動かない鳥なので(笑)花沢邸から一歩も出ないんですよ。

そういちろうもね、初めは神父さんの横に立たせようかと思ったんですが、流石に花沢の結婚式ですからねぇ!
海外にも報道されるだろうし!いや、インコが出席しただけでもニュースだろうけど。

で、これを聞くのもお恥ずかしいが、ハジメテの人は2回目いかないの?(笑)
私、結構無茶書いてる?(笑)
そんなに独クリ・・・犯罪に入るような出来事だったのかしら(笑)

ごめんね、つくしちゃん・・・今度から優しく1回で終らせるから・・・。(なんちゃって)

2018/01/15 (Mon) 19:41 | EDIT | REPLY |   
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/01/16 (Tue) 00:22 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様・・・今晩は!ってか爆笑っ!!
5回っ!!5回かぁ・・・悩むなぁ!描写はせめて3回までだな・・・(ド真剣)

我慢・・・(笑)
確かに独クリ、我慢してないかも!まだまだッ!みたいな感じでしたね(笑)
ヤバいわ~!!私どんどん変態になってる!

そう言えばやこさんとasuさんに「二次を書く時点で変態」って言われた気がする。

いつの間に変態になったんだろう・・・。まぁ、いいか!
バレンタインも頑張ろっ!!

2018/01/16 (Tue) 00:44 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply